心を浄化し強化するためのマントラ・サーダナ

心を浄化し、強化するためのマントラ・サーダナ(霊性修行)をご紹介いたします。3〜5分の実践で心をリフレッシュし、前向きなエネルギーを引き寄せる方法として伝えられるサーダナです。

常に働き続ける私たちの心には、さまざまな思考がとめどなく溢れ、1日を通して心を騒つかせます。前向きに考えることを決意したとしても、およそ3時間毎に行われる思考のプロセスに中断され、心は迷い始めます。時には、後向きで好ましくない影響を生み出す思考が心に入り始めることもあります。

以下のシンプルなマントラ・サーダナは、心を浄化し、リフレッシュする効果的なサーダナであると伝えられます。

1、 午前6時から午後10時まで、3時間毎にこの心の浄化のマントラ・サーダナを実践します。およそのタイミングは、午前6時、午前9時、正午、午後3時、午後6時、午後9時です。その他の3時間毎のタイミングでも構いません。

2、 上記のタイミングに、以下のマントラを唱えます。

・हरि ॐ(10回)
・ハリ・オーム

・ॐ श्री चैतन्य गोरक्षाय नमः(27回)
・オーム・シュリー・チャイタンニャ・ゴーラクシャーヤ・ナマハ

・与えられたグル・マントラがある方は、そのマントラを27回唱えます。グル・マントラがない方は、唱える必要はありません。

このサーダナは3〜5分で実践でき、自宅でも職場でも、立位でも座位でも、または歩いていても実践できるサーダナです。声に出して唱えることも、心の中で唱えることもできます。この実践を通じて、心が浄化され、強化されることを感じることができるでしょう。

参照:Matra Sadhana to Cleanse and Strengthen Mind

ウトパンナー・エーカーダシー2019

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2019年11月23日はエーカーダシーの吉日です。このエーカーダシーは、ウトパンナー・エーカーダシーと言われ、エーカーダシーを始めるに最もふさわしい日であると伝えられます。エーカーダシーの習慣を身につけようと試みている人、またエーカーダシを行ってみたいと感じている人に、成功をもたらすと言われます。

ヴィシュヌ神に捧げられる日として知られるエーカーダシーにおいては、断食の行いが広く勧められます。神々に祈りながら断食によって感覚器官を統制し自己を清めるための吉日であり、完全な断食、もしくは穀物を除いたフルーツなどの食事が行われます。

エーカーダシーは、凶悪な悪魔を倒すためにヴィシュヌ神から生じた女神としても崇められる存在です。大昔、ヴィシュヌ神は神々を倒した悪魔ムーラに戦いを挑みます。しかし、聖なる武器であるスダルシャナやガダーを用いても、凶悪なムーラを倒すことができません。その戦いは、1000年にも及んだといわれます。

ある時、ムーラは眠っていたヴィシュヌ神を攻撃しようとします。すると、ヴィシュヌ神の体から力強い少女があらわれ、ヴィシュヌ神を守ると共に、ムーラを倒しました。ヴィシュヌ神は目覚めたとき、少女が誰だか分かりませんでした。すると少女は、ヴィシュヌ神のヨーガ・マーヤーとしてあらわれた光輝であると答えます。

ヴィシュヌ神は、少女に恩恵を授けようとします。少女は、「私のために断食をする人は、あらゆる罪を清められ、救いを得ることができるよう、私に力を授けてください。」と述べます。ヴィシュヌ神は、少女の神聖な行いに心を打たれ、エーカーダシーに生まれたこの少女を女神とし、このエーカーダシの断食を行う者を罪から解放すると信じられています。

エーカーダシー女神は、ヴィシュヌ神の守りの力のあらわれとして崇められます。ウトパンナー・エーカーダシーは、このエーカーダシー女神の降誕日としても祝福されます。

参照:2019 Utpanna Ekadashi

バイラヴィー女神の愛

シヴァ神の化身したもっとも恐ろしい姿として崇められるバイラヴァ神。
そんなバイラヴァ神の妃として崇められるのが、バイラヴィー女神です。
欲望に囚われたブラフマー神の首を切り落とす、鬼気迫るバイラヴァ神の力のあらわれとして崇められるバイラヴィー女神は、どこか闇を感じるような畏怖される存在です。

そんなバイラヴィー女神は、トリプラ・バイラヴィー女神という名前を持ちます。
3界を意味するトリプラは、天・空・地のような異なる次元にある3つの都市を意味し、過去・現在・未来を象徴するともいわれます。
それは、創造・維持・破壊であり、バイラヴィー女神はブラフマー神・ヴィシュヌ神・シヴァ神を超越した存在であるといわれることもあります。

このバイラヴィー女神の住処として伝えられるのが、第1番目のチャクラであるムーラーダーラ・チャクラです。
ムーラーダーラ・チャクラは、生命エネルギーの拠点となる重要なチャクラであり、肉体という小さな宇宙が始まるところでもあります。
ここに住まうバイラヴィー女神は、バイラヴァ神の妃として、同様に破壊の本質を持ちます。

バイラヴィー女神は、母なるドゥルガー女神の10の化身であり、偉大な知識として崇められるダシャ・マハーヴィディヤーの6番目(もしくは5番目)に数えられる存在です。
6番目の偉大な知識とは、欲望という暗闇の破壊であり、それは新たに光を生み出す力でもあります。

私たちにとって、破壊を受け入れることは決して容易いことではありません。
それは痛みを伴うものであり、底の見えない恐怖を感じるものでもあります。
それ故に、破壊すべき暗闇がある時ほど、バイラヴィー女神の存在を恐ろしく感じるのかもしれません。

しかし、私たちが母親の胎内にいた時、暗闇の中でも、その深い愛に包まれ恐怖を感じることはなかったはずです。
この世界に肉体を持って生まれた私たちにとって、暗闇とは、絶え間なく沸き起こる感覚の欲求を通じた欲望が生み出すものです。

バイラヴィー女神の存在を受け入れ、その母なる恩寵を手にする時、私たちは暗闇を滅し、光の中で生きることができるに違いありません。
そこには新たな創造があり、時を超越した存在であるシヴァ神に、やがてたどり着くことができるはずです。

(文章:ひるま)

ナーガ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ भुजङ्गेशाय विद्महे सर्पराजाय धीमहि ।
तन्नो नागः प्रचोदयात्‌ ॥
・om bhujaṅgeśāya vidmahe sarparājāya dhīmahi |
tanno nāgaḥ pracodayāt ||

・オーム ブジャンゲーシャーヤ ヴィッドゥマヘー サルパラージャーヤ ディーマヒ
タンノー ナーガハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがブジャンゲーシャ(蛇の主)を知り、サルパラージャ(蛇の王)を瞑想できるように
ナーガよ、我らを導き給え

蛇神であるナーガ神を讃えるガーヤトリー・マントラです。
このガーヤトリー・マントラは、カーラ・サルパ・ドーシャの影響を緩和すると伝えらます。
カーラ・サルパ・ドーシャは、ラーフとケートゥの間に他の7つの惑星が位置している時に生じ、生涯を通じて多くの苦悩を与えると信じられます。
ラーフとケートゥは、それぞれ月の昇交点と月の降交点にあたりますが、インド占星術では惑星と見なされています。
不死の霊薬アムリタを盗んだという悪しきカルマを持つラーフとケートゥは、凶星と考えられ、非常に恐れられています。
カーラ・サルパ・ドーシャは、蛇神の礼拝を行うことにより、その影響が緩和されると信じられます。

第59回グループ・ホーマ(トゥラシー・ヴィヴァーハ)無事終了のお知らせ

第59回グループ・ホーマ(トゥラシー・ヴィヴァーハ)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

ヴィシュヌ神を礼拝する、第59回グループ・ホーマは、11月12日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。

第59回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

199、アーユルヴェーダ音楽療法入門58 (今、なぜスピリチュアルか?-2-)

今回のお話は、いささかグロテスクに感じる方も居るかも知れません。しかし、「人間とは?生命とは?脳機能とは?自我とは?神や見えない力とは?」にとって、避けては通れない永遠のテーマでもあります。
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今回はまず、
『人間は進化したのか? 文明は進化・向上したのか?』
ということを、「食」のことを契機に考えてみましょう。
その理由は、
「今、何故スピリチュアルか?」を考える時。必然的に、人間社会が過去数百年に渡って追い求めた「物質的繁栄」と「スピリチュアル」とのギャップ。現代社会と紀元前数千年のヴェーダの叡智との時間のギャップについての考え・理解を、整理整頓する必要があるからです。
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後に、「菜食主義」で知られるヒンドゥー教ですが、初期の或る派では、「肉食」どころか「人肉食」が秘儀であったとも言われます。この極端に真逆の教義は何故に在り得たのでしょうか?

一方、
南太平洋の或る民族(部族)では、20世紀に禁止されるまで「人肉食」が行われていました。

その部族が食する「人肉」は、敵対する部族を戦いで仕留めたものですが、戦勝に導いた勇者(最大の功労者)は、敵の勇者の「脳みそ」を刺身で喰う資格が得られるとされていました。私(若林)が昔、吉祥寺で「民族音楽と民族料理の店」をやっていた時、その時に用いる特別なフォークを危うく(南太平洋専門民芸品輸入会社から)仕入れて、お客さんに使わせるところだったことがあります。独特な形の見事な木彫品でした。
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西洋科学・医学の或る理論では、「肉食・雑食の生き物は自分のDNAに近い肉を本能的に好む」とされ、人間の場合、それは「豚肉」であると言われます。「牛肉の方が好きだ!美味しい!」と感じる人が多いのは、もしかしたら「高価=美味しい筈だ」という「自己暗示・プラセボ」の要素も大なのかも知れません。
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トノサマバッタは、基本的に高貴な稲の喰い方をします(イナゴとは桁違いに)が、或る理由で「黒色化し、翅が伸び凶暴で飛翔力を増した突然変異」は、一国の田畑を喰い尽くし、次々に飛翔し他の国を滅ぼす。そして、最後は「共食い」で絶滅する、と言われます。本来「菜食」なのにです。三国志に、これを操る職業「飛蝗師」が描かれているといいます。
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イスラム教では、「屠殺」の瞬間に特別の祈りを捧げた肉しか食してはならない掟があり、それを「ハラーム・ミート」と言い、まだ殆ど知られていなかった1980年代の段階で、私の店のマトンは、これに徹していました。当時は芝浦に一件しか問屋が無く、毎月買出しに行っていました。
イスラム教では、「豚肉」は、厳しく禁止されています。「昔のペスト大流行の名残」と説く学者は多いですが、理由はそれだけではないのです。
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「ヒンドゥー教の菜食主義」「イスラム教のハラーム・ミート」、そして、真逆の「南太平洋の脳みその刺身」に共通するものは?

それは、
「殺された時に出るホルモン」です。
現代科学医学は、まだそれらの「ホルモンや伝達物質」の、ほんの一部しか解明していないと言われます。
しかし、古人は、それを「悟性の叡智(経験則だけでは説明し切れない筈だ)」で知っていたのです。
つまり、
初期ヒンドゥー教の或る派、南太平洋の部族の勇者が、倒した敵の勇者の脳みそを喰うのは、その物質を取り込み、「特殊な精神状態を体験する」や「より屈強な勇者となる」為であり。後のヒンドゥー教主流派や、イスラム教の「豚食厳禁」「その他も祈祷をすべし」は、その「特別な物質を取り込まないように厳しく諌めた」ということなのです。
しかし、このことを明確に説く人は、世界に殆どいないようです。
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「禁煙した途端に、『喫煙しない人』ではなく、嫌煙家になる」「ダイエットに成功した途端、太っている人を卑下する」という人が凄く多いのは、最終的な根本原質迄辿れば、「人間の自然な本能の為せるもの」と言えます。何故ならば、ほぼ全ての生命体は「相反する要素の拮抗・バランスで生きている」からであり、「シーソーゲーム」のように、一方から他方に移行すれば、「180度逆の性質」が表出するからです。しかし、これは「バランス(が取れている)」ではないことは明白です。論理に於いては、「同源同質のものが逆点表出した」とさえ言えるのです。「好きだったものが嫌いになる」「嫌いだったものが好きになる」と似ています。
この論理で言えば「嫌煙家」は、未だ煙草に取り付かれているとも言え、その所為で「僅かな煙や臭いに過敏」となるのであり、「ダイエット成功者」もまた、「太っていること・ダイエット」に取り付かれ、縛られたままである、と言える訳です。「煙や臭いがしても、太っている人を見ても、気にしない・気づきもしない」が、禁煙・ダイエットの唯一の成功例かも知れません。(「全然気にしない」などと口で言っている内は、未だ途上でしょうが)
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同じように、
昨今の「ホルモン(プチ)ブーム」も、かなり病んだ傾向が見られます。「相反する要素・逆の作用」の論理を全く理解しようとせず。図のような極端な「単一的効果」で解釈しようとしているからです。このことからも現代人が如何に論理力を失っているか、が分かります。しかし、これらには大きな落とし穴があり、各円図の下半球に書いたような「リスク」が大きく付きまとうのです。
これについては、先の202、アーユルヴェーダ音楽療法入門64 (今、なぜスピリチュアルか?-3-)でもご説明いたします。

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何時も、最後までご高読を誠にありがとうございます。
本連載は、インドスピリチュアル・グッズweb-Shopのシーターラーマさんのご好意で長年連載を続けさせていただいております。皆様の応援も大きな支えです。少しでもお役に立てる内容がございましたら、ぜひ「いいね」の応援を下さいますよう。よろしくお願い致します。

この夏、一年ぶりの若林の新著「日本の伝統楽器(ミネルヴァ書房:19年8月20日発売)」が出ました。
「インドに関係ないじゃないか!?」と思われるかも知れませんが、無論、当書では書き切れませんでしたが、「日本の楽器→ルーツ(ペルシアとインド)」の物語の背景には、「Naga-Sadhu(裸形上人)」や「Saraswati(妙音天)派修行僧」などの活躍が大であるという解釈が存在します。機会を得る度に、その核心に迫って行きますので、どうぞ応援下さいませ。

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若林は現在、福岡及び近郊の方の「通いレッスン」の他に、全国の民族音楽・民族楽器ファンの方々にSkypeでのレッスンを実施しています。体験の為に、インド楽器とVedic-Chant、アーユルヴェーダ音楽療法の「無料体験講座」も行っています。詳しくは「若林忠宏・民族音楽教室」のFacebook-Page「Zindagi-e-Mosiqui(毎月の実施日時も掲載しています)」か、若林のTime-Lineにメッセージでお尋ね下さい。 九州に音楽仲間さんが居らっしゃる方は是非、ご周知下さると幸いです。

また、本連載コラムのテーマでも重要な、「現代人に大きく欠落している論理性」につきましては、論理力育成Mail-Lessonをご教授しています。
心と体の健康(本来のバランス力を取り戻す)の為に欠かせない。脳機能を本来の姿・力に戻すための講座です。ヨガ、瞑想、アーユルヴェーダ音楽療法の全てにとっても、極めて重要な基本です。論理力を高めると、世界観さえ変わって(むしろ神秘・スピリチュアルなことが、新鮮に敏感に深く理解出来るようになります)来ます。
更に、貴方の論理力を簡単にチェックする「論理力・無料Mail診断」を受け付けています。
お気軽にメールか、Facebookメッセージでお尋ね下さい。
chametabla@yahoo.co.jp 若林

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また、Hindu Chant講座Vol.1 https://youtu.be/_UPLRjMFFpo 「インド音楽旋法ラーガ・アンケート」https://youtu.be/wWmYiPbgCzg をはじめとした多くの「紹介動画」をYou-Tubeにアップしております。是非ご参考にして下さいませ。

(文章:若林 忠宏

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若林忠宏氏によるオリジナル・ヨーガミュージック製作(デモ音源申込み)
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カーラ・バイラヴァ・ジャヤンティ2019

シヴァ神のさまざまな姿の一つに、カーラ・バイラヴァ神という姿があります。カーラ・バイラヴァ神は、カールッティカ月(10月~11月)の満月から8日目(アシュタミー)に降誕したと信じられ、2019年は11月19日に降誕祭が祝福されます。

満月から8日目に降誕したとされるカーラ・バイラヴァ神には、主となる8つの姿があります。それぞれはアシュタ・マートリカー(八母神)を妃として持ち、8つの方向を守ると信じられます。タントラの世界ではとりわけ熱心に礼拝される神格です。

カーラ・バイラヴァ神は、欲望にまみれ驕り高ぶった態度を見せたブラフマー神を罰するために、シヴァ神から生まれたと伝えられます。カーラ・バイラヴァ神の姿となったシヴァ神は、5つあったブラフマー神の頭を切り落とし、長きにわたる苦行を行いました。

「カーラ」は「時」、「バイラヴァ」はシヴァ神の化身した恐ろしい姿を意味します。シヴァ神のもっとも恐れられる姿にも関わらず、カーラ・バイラヴァ神への礼拝は限りのない保護と繁栄を授けると信じられます。それは、私たちの欲望という最も恐ろしい敵を倒すとともに、優れた精神力を授けてくれるからに違いありません。

そんなカーラ・バイラヴァ神は、犬を乗り物として描かれることがあります。インドでは古くから、犬は死の世界に関連があると捉えられてきました。そんな犬を乗り物とすることは、時を征服することの象徴でもあります。

過去や未来に囚われる時、私たちは恐怖や衰退を感じることが少なくありません。欲望は、もっとも大切な今という瞬間を見失わせることもあります。今を粗末にすることは、カーラ・バイラヴァ神に無礼を働くことに変わりなく、今を全力で生きることで、カーラ・バイラヴァ神へのもっとも偉大な礼拝が成し遂げられます。そうして生きることで、恐怖や衰退を見せる欲望という強敵は倒され、限りのない保護と繁栄が授けられるように思います。

(文章:ひるま)

スタッフ日記:第51回アンナダーナ終了しました!

第51回アンナダーナにお気持ちを寄せていただきました皆さま、本当にありがとうございます。
今回は病院にて、滞りなく終えることができました。

病院では、15回目の実施となりました。
今年は10月末にディーワーリーを終えたインドでは、気温がだいぶ下がってきています。
こうして冷え込みが厳しくなると、特に首都デリーにおいて、大気汚染が深刻となります。
ディーワーリーの花火や爆竹に加え、周辺地域において行われる焼き畑が主な原因といわれます。
特に気温が下がる早朝は、有害物質が停滞するといわれ、外は真っ白な靄が立ち込めます。
さまざまな環境対策が実施されるようになりましたが、大きな効果は見えていません。

そんな中、環境対策の一環として、首都デリーではアンナダーナの実施を禁止するというニュースが少し前に流れました。
一部のアンナダーナでは、片付けが行われず、大量のプラスチックゴミなどが出され、周辺地域が汚れることから問題になることがあります。
現在のところ、事前に自治体の方に許可をもらい実施することができる状況ですが、今後の状況を踏まえながら、実施方法を検討しています。

また、この日は最高裁において重要な判決(アヨーディヤーの土地をめぐる訴訟)が出る日となり、混乱が予想されていました。
公立学校は休校となり、警備も厳しくなっていたことから、いつもより早く準備を進め、10時半頃には病院の周辺に到着、配膳を始めることができました。
到着した時間にも、既にアンナダーナを実施している方々いましたが、それでも大行列となり、滞りなく2時間半ほどで準備した1000食分以上の食事を配り終えています。

助けを必要としている人々の中には、アンナダーナを頼りにしている人々も少なくなく、今後アンナダーナが実施されなくなると、困窮する人々もいるかもしれません。
深刻化する環境問題とも真摯に向き合いながら、生きとし生けるものによって良い形の実施ができるように、模索していきたいと思います。

次回も温かいご協力のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
アンナダーナを通じ、皆様にも大きな恩寵がありますように。

(スタッフ:ひるま)

サマー・ケー・チャーワル・キー・キールのレシピ

ヴラタ(誓願)に勧められるサマー・ケー・チャーワル・キー・キール(समा के चावल की खीर)のレシピをご紹介いたします。

ナヴァラートリーやエーカーダシーなど、インドではそれぞれの信仰に基づいて、さまざまなヴラタ(誓願)が行われます。ヴラタにおいて広く実践されるのが、断食や食の節制です。完全な断食を行うこともあれば、身体を浄化する果物や牛乳などの摂取は進んで行うこともあります。

インドには、こうしたヴラタの際に勧められるさまざまなレシピがあります。その一つ、サマー・ケー・チャーワル・キー・キールをご紹介いたします。

サマー・ケー・チャーワル・キー・キールとは、サマー・ケー・チャーワル(समा के चावल:ヒエ)を用いたキール(खीर:ミルク粥)です。サマー・ケー・チャーワルは、サーマク・チャーワル(सामक चावल)などとも呼ばれ、雑穀のヒエにあたります。ヴラタの際に、お米の代わりに食されます。ヴラタの際は、米と小麦粉の摂取は勧められないため、米と小麦粉を除いた食材が用いられます。

近年では、グルテンフリーの食事や、糖質制限のためにお米を食べない食事法が実践されていますが、インドでは古代より、月の満ち欠けと密接に繋がっている祝祭等を通じて、穀類を食べない節食や断食が行われています。

★サマー・ケー・チャーワル・キー・キール★

【材料】
・牛乳:500ml
・ヒエ:40-50グラム(水に浸しておく)
・砂糖:1/4カップ(お好みで調整)
・カシューナッツ:8-10粒
・レーズン:15-20粒
・カルダモン:3粒

【作り方】
・吹きこぼれないように注意しながら、牛乳を鍋で温める。
・牛乳を温める間に、カシューナッツを刻み、カルダモンを潰してパウダーにする。
・牛乳が沸騰してきたら、水に浸しておいたヒエを加える。
・鍋底にヒエが固まってしまわないように、約2分毎にかき混ぜる。
・ヒエが柔らかくなったら、カシューナッツとレーズンを加える。
・3〜4分、中火で調理する。
・砂糖とパウダーにしたカルダモンを加えて良く混ぜる。
・火を止め蓋をし、約2分ほど置き、カルダモンの香りをつける。
・器に盛り付けて、ドライフルーツなどを添えて出来上がり。

サマー・ケー・チャーワル・キー・キールの作り方は、以下の動画が参考になります。

アーユルヴェーダティーの美味しい季節

だいぶ寒くなってきましたね。
シーターラーマのコラムの読者の方は、インド好きな方も多く、実際にインドに良く足を運ばれる方も多いかもしれません。
その中には暑いインドの気候を愛し、日本の寒い冬を苦手とする方もおられるかもしれません。

私ガネーシャギリもまさにそんな人種で、寒くなると条件反射的にインドが恋しくなります。
もちろん、一口にインドと言ってもヒマラヤはかなり寒いですし、首都デリーなども冬の朝などはかなり冷え込むこともあります。

アーユルヴェーダのお茶の中に身体を温める作用があるものが存在するのも理論以前に、元々はそうしたことが関係しているのかもしれません。

有名なサマハンは、日本の冬にぴったりだと私は感じています(もちろん夏など他の季節にも合います。)
個人的には、冬は毎朝チャイに入れて飲みますし、厳冬期は一日2回飲みます。
疲れが溜まって風邪っぽい時などは、4回くらい飲むこともあります。

今まで苦手な冬を健康に過ごせているのは、ヨーガの実践だけではなくこうしたインドの叡智を食材として取り入れているからなのかもしれません。

風邪やインフルエンザを寄せつけない体質を手に入れるべくアーユルヴェーダティーなどを取り入れて暖かく過ごしましょう。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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ガネーシャギリ同行「星の力に守護された西インド・南インド至福の旅」

ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』

ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定

ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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