アンナプールナー・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ भगवत्यै च विद्महे माहेश्वर्यै च धीमहि ।
तन्नो अन्नपूर्णा प्रचोदयात्‌ ॥

・om bhagavatyai ca vidmahe māheśvaryai ca dhīmahi |
tanno annapūrṇā pracodayāt ||
・オーム バガヴァティヤイ チャ ヴィッドゥマヘー マーヘーシュヴァリヤイ チャ ディーマヒ
タンノー アンナプールナー プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがバガヴァティー(ドゥルガー女神)を知り、マーヘーシュヴァリー(シヴァ神の妃)を瞑想できるように
アンナプールナー(食物に満たされた方)よ、我らを導き給え

アンナプールナーは、サンスクリット語で「食物に満たされた者」の意味があり、食物、幸福、富、豊穣の女神として信仰されています。
アンナプールナー女神を信仰する人々は、食物に困ることがなく、その家庭には平安が満ちあふれ、家族の長寿が約束されるといわれています。

クベーラ・アシュタ・ラクシュミー・マントラ


・ॐ ह्रीं श्रीं क्रीं श्रीं कुबेराय अष्ट-लक्ष्मी मम गृहे धनं पुरय पुरय नमः॥

・om hrīṁ śrīṁ krīṁ śrīṁ kuberāya aṣṭa-lakṣmī mama gṛhe dhanaṁ puraya puraya namaḥ॥
・オーム・フリーン・シュリーン・クリーン・シュリーン・クベーラーヤ・アシュタ・ラクシュミー・ママ・グリヘー・ダナン・プラヤ・プラヤ・ナマハ
・意味:クベーラ神とアシュタ・ラクシュミー女神よ、私の家に富を注いでくださいますように。

財宝の神であるクベーラ神と、8体のラクシュミー女神を礼拝するマントラです。
このマントラを通じた礼拝によって、貧しさや金銭的な不足が取り除かれると信じられます。

このマントラの詠唱は、不動宮に月がある夜に行うことが勧められます。
まずは身を清め、清潔な白い衣服を身につけます。
手の平に聖水をとって祈願を捧げます。
白い布を敷いてクベーラ・ヤントラを南の方角に設置し、白い花、干しぶどう、サフラン、ギー・ランプ、お香を捧げて礼拝を行います。
クリスタル・マーラーを用いて、このマントラを2100回唱えます。
そして、5日、または11日の間に、合計で125000回のマントラを唱え終えます。
その後は、このマントラを毎日108回、朝と夕に唱えることが勧められます。

参照:Kuber Ashta Laxmi Mantra

心の闇を追い払うサラスワティー女神の千の御名

神の言語であるサンスクリット語による祈りは、精神的・肉体的な問題を癒すヒーリング・サウンドとして作用し、人々の願望や、魂の欲求を満たすことができると信じられています。その一つに、学問の女神であるサラスワティーを讃える千の御名(サラスワティー・サハスラナーマ)があります。

学問の女神であるサラスワティーへの祈りは、帰依者たちに知識と知性をもたらします。心の闇は追い払われ、知性の幕が開き始めます。聖典に記されたサラスワティーへの礼拝を通じて、これを聴く人々はサラスワティーの恩寵に導かれていくでしょう。

永遠に色あせることのない純白の蓮華に座り、サラスワティーはヴィーナを奏で続けます。4本の弦からなるこの楽器は、4つのヴェーダと人生の4つの目的(ダルマ(正義)、アルタ(富)、カーマ(愛)、モークシャ(成就))をあらわしています。彼女の第3の手には、神への道をあらわす聖典を持ち、また第4の手には帰依の道を示す数珠を持ちます。

また彼女はつねに帰依者の怠け心を取りのぞくよう取り計らっています。彼女の蓮華の御足に捧げられた真心の祈りは、聴く者の望みを叶え、恵みを授けるでしょう。

悪を滅ぼす無敵の戦士であるドゥルガー女神の千の御名

神の言葉といわれるサンスクリット語による祈りは、厄除開運、願望成就、健康長寿のために古くから活用されてきました。その一つに、悪を滅ぼす無敵の戦士であるドゥルガー女神を讃える千の御名(ドゥルガー・サハスラナーマ)があります。

ドゥルガー女神は、シヴァの神妃パールヴァティー女神の化身です。ドゥルガー女神は、シヴァ、ヴィシュヌその他あらゆる神々の光輝から生みだされ、統合された光の力をあらわします。

シヴァは彼女に三叉矛を、ヴィシュヌはチャクラ(円盤)を、ヴァルナは法螺貝を、アグニは槍を、マルートは弓矢を、インドラは稲妻を、死の神であるヤマは笏を、ブラフマーは水瓶を、時の神であるカーラは剣と盾を、ヴィシュワカルマは斧と鎧を、ヒマヴァットは乗りものとしてライオンを、太陽神は光輝を与えました。

こうして、ドゥルガー女神は力、勇気、正義、恐怖心を克服した者、英知、光輝の象徴となり、悪を滅ぼす無敵の戦士かつ女神として、魔王マヒシャを倒し、マヒシャースラ・マルディニー(マヒシャ・アスラを殺すもの)として崇められています。

ドゥルガー女神の千の御名を聞き、彼女の超越した力の源泉に触れることで、内外両面のあらゆる要求が満たされ、人生のさまざまな面が成功に近づくでしょう。

幸運の扉を開くラクシュミー女神の千の御名

神の言語であるサンスクリット語による祈りは、精神的・肉体的な問題を癒すヒーリング・サウンドとして作用し、人々の願望や、魂の欲求を満たすことができると信じられています。その一つに、富、繁栄、幸運の女神であるラクシュミーを讃える千の御名(ラクシュミー・サハスラナーマ)があります。

ラクシュミー女神は、すべての帰依者に、巨万の幸運、物質的繁栄、富、神の英知を授けます。ラクシュミー女神は帰依者の望みに応じて、その願いを叶えるために、マハー・ラクシュミー、ヴィディヤー・ラクシュミー、ダナ・ラクシュミー、ガジャ・ラクシュミー、サナータナ・ラクシュミーなどの様々な姿で顕現する”シャクティ”です。

ラクシュミー女神の恩恵と幸運を授かるため、古代の聖者たちによって発見されたマントラという神秘の処方術は、長い年月をかけて実証されてきました。どのようなマントラも、一心の帰依心と集中力をもって繰り返し唱えられてはじめて、その効果が確かなものとなります。真摯に心を込めてラクシュミー女神への祈りに耳を傾けることで、誰もが幸運の扉を開くことができるでしょう。

宇宙を支配する女神ラリターを讃える1008の御名

ラリターは、パールヴァティー女神の別名とされ、トリプラ・スンダリー(三界で最も美しい女性)、ショーダシー(16歳の女性)などともいわれます。
ラリター女神を讃える ラリター・サハスラナーマム(千の御名)は、完全なストートラといわれ、唱えるだけで完全な解脱を得ることができるといわれています。

全宇宙の聖母であるラリターは、かつて、すべての神々を招いた催しを執りおこないました。
彼女に賛美を捧げるために、数え切れないほどのブラフマ(創造主)とブラフマーニー(創造主の妻)、そしてこれも数え切れないほど大勢のナーラーヤナとラクシュミー、ルドラとガウリーたちが来場しました。
ラリターに賛美を捧げるためにやってきたシャクティー、デーヴァとシッダたちもまた、同様に数え切れないほど大勢いました。

すべての神々が彼女に賛美を捧げ、席に着いたとき、ラリター女神は、意味ありげに、言語の女神であるヴァーシニーたちをちらりと見ました。
すると、彼女たちは、ラリター女神の指示によって、前もって作詞していたラリターの千の御名(みな)を歌いはじめました。
ラリター女神がよろこびに満ちた表情で賛歌を聴いているとき、そこにいたすべての神々たちは、言葉に表現できないほどの美しさと威厳を兼ねそなえたその賛歌に、驚きを隠せませんでした。

「ここに、私に帰依する者たちに、この千の御名を公表します。帰依者が、一度でもこの千の御名を唱えるならば、私は、彼らのすべての望みをかなえましょう」

ラリター女神は彼らに宣言しました。

この出来事は、知性の権化として礼拝され、馬の首をもつヴィシュヌ神の化身ハヤグリーヴァによって、ヒンドゥーでもっとも敬愛される聖仙のひとりである聖アガスティヤに伝えられました。
その一節は、最高位であるブラフマンダ・プラーナ(プラーナとは「古い物語」の意味で、ヒンドゥー教の聖典と考えられている文献)第2部の最高傑作、ラリター・サハスラナーマの序文にあらわれています。

賛美歌としてみると、ラリター・サハスラナーマは、気品ある言葉によって深い感性を余すところなく表現したすばらしい曲です。
豊かな韻とそのうつくしい旋律は、まるで魔法のような効果を生みだします。
ラリター・サハスラナーマはすべての部分に深い意味が含まれ、また復唱による欠点はどこにもありません。
疑うことのない効果をもたらすこの賛歌は、女神たちの天空のように清らかな性質を引きだし、威厳と美しさ、権威と神聖さを兼ねそなえた雰囲気をもたらします。

恐れと不安、憂うつに打ち克つプラティヤンギラー女神のマントラ

恐れ、不安、憂うつは、建設的思考と活動的で魅力あふれる生活の妨げになる三大要因です。この3つの障害物は、人々の勇気を奪いとり、あらゆる面での進展を遅らせる要因となります。

薬によって病を癒すことができるかもしれませんが、これら3つの精神的な障壁は、インド伝統のマントラの力に頼ることもできます。

ヴェーダ・マントラと、サンスクリットのシュローカは、神々に語りかけ、精神的重圧の軽減を祈願します。このマントラ・セラピーは、心の平安をもたらし、憂うつに打ち克ち、自信を与えるために神々が処方された伝統的な音薬といわれます。

恐れと不安、憂うつに打ち克つためのマントラには、プラティヤンギラー女神のマントラがあります。プラティヤンギラー女神は、魔王ヒラニヤカシプを倒したナラシンハ(ヴィシュヌの第4の化身)を静めた女神として知られています。女神はシヴァ神の第3の目から生じ、善と悪の象徴である人間とライオンの姿をしています。

プラティヤンギラー女神は、強力で凶暴ながら聖なる母として奥深い側面を持っています。強い保護をもたらすため、さまざまな病や苦しみ、ネガティブな影響を防ぐとして広く崇拝されています。

【マントラ学習】オーム マハーラクシュミャイ ナマハ

ॐ महालक्ष्म्यै नमः
om mahālakṣmyai namaḥ
オーム マハーラクシュミャイ ナマハ
偉大なるラクシュミー女神に帰命したてまつる

om【間投詞】(聖字)、祈念または祈祷文の開始の際・ヴェーダ読誦の前後において、あるいは敬虔なる挨拶として用いられる。多くの神秘的解釈あり。
mahā【形容詞 mahat】偉大な、大きな、巨大な、広い
lakṣmyai【女性・単数・為格 lakṣmī】[〜に、〜のために]繁栄と美との女神、ラクシュミー女神;標章、しるし(リグ・ヴェーダ);悪いしるし、不幸(アタルヴァ・ヴェーダ);善いしるし、幸運;(王の)守護神、(王の)威厳、栄光;富;美、光輝
namas【中性・単数・主格 namas】頭を下げること、敬礼、帰命(言葉または態度による)【漢訳】帰依、帰命、礼、敬礼、帰礼

マハーラクシュミー・アシュタカム

・namastesthu mahAmAye shrIpIthe surapUjite
shankhachakra gadA haste mahAlakshmi namosthu te
・ナマステーストゥ・マハーマーイェー・シュリーピーテー・スラプージテー
シャンカチャクラ・ガダー・ハステー・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:マハーマーヤー(偉大な幻力)であり、すべての神々に崇められるお方、
ほら貝、円盤、棍棒を手に持つマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第1節です。
マハーラクシュミー・アシュタカムは、8節からなるマハーラクシュミーへの祈りであり、インドラによって語られている形式になります。
マハーラクシュミー・アシュタカムを1日に一度唱えると、大罪が清められるといわれています。

・namaste garudArUdhe kolAsura bhayankari
sarva pApa hare devi mahAlakshmi namostu te
・ナマステー・ガルダールーデー・コーラースラ・バヤンカリ
サルヴァ・パーパ・ハレー・デーヴィー・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:聖鳥ガルダに乗り、コーラ悪魔に恐れられるお方、
一切の不吉を払拭するマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第2節です。
パーパ(pApa)は、悪徳、不幸、困難、不運などの意味があります。マハーラクシュミーは、これらの障壁をすべて取り去る女神といわれています。
マハーラクシュミー・アシュタカムを1日に2度唱えると、巨万の富がもたらされるといわれます。

・sarvagne sarva varade sarva dushta bhayankari
sarva duhkha hare devi mahAlakshmi namostu te
・サルヴァグネー・サルヴァ・ヴァラデー・サルヴァ・ドゥシュタ・バヤンカリ
サルヴァ・ドゥフカ・ハレー・デーヴィー・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
意味:すべてを知るお方、あらゆる恩寵を与えるお方、すべての罪深き人に恐怖の姿を示すお方、
一切の悲哀を慰めるマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第3節です。
ドゥフカ(duHkha)は、困難、悲しみ、不安、心配、苦痛などの意味があります。マハーラクシュミーは、私たちの悲哀をすべて取り去る女神といわれています。
マハーラクシュミー・アシュタカムを1日に3度唱えると、私たちの最大の敵(我欲、エゴ)が破壊されるといわれます。

・siddhi buddhi pradhe devI bhukthi mukthi pradAyini
mantra mUrte sadA devi mahAlakshmI namostu te
・シッディ・ブッディ・プラデー・デーヴィー・ブクティ・ムクティ・プラダーイニ
マントラ・ムールテー・サダー・デーヴィー・マハーラクシュミー・マモーストゥ・テー
・意味:法力と叡智を与え、楽しみと解脱を授ける女神、
すべてのマントラの化身であるマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第4節です。
マハーラクシュミーは、この世界を楽しむためのすべての要素であるシッディ(法力)、ブッディ(知性)、ブクティ(喜び)、ムクティ(解脱)を授ける女神であるといわれます。
すべてのマントラの化身とされるマハーラクシュミーに真摯な祈りを捧げることにより、書き尽くすことのできない功徳を得ることができるとされます。

・Adyantarahite devI Adi shakti maheshvari
yogaje yoga sambhUte mahAlakshmI namostu te
・アーディヤンタラヒテー・デーヴィー・アーディ・シャクティ・マヘーシュヴァリ
ヨーガジェー・ヨーガ・サンブーテー・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:始まりも終わりもない女神、原初のエネルギーである偉大な統治者、
ヨーガにより生まれ、ヨーガそのものであるマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第5節です。
マハーラクシュミーは、始まりと終わり(アーディヤンタ)のない女神であり、永遠に存在し続ける原初のエネルギー(アーディ・シャクティ)であるといわれます。
またマハーラクシュミーは、乳海攪拌というヨーガ(結合)によって生まれ、ヨーガを司る至高の存在でもあります。

・sthUla sUkshma mahAraudre mahAshakti mahodare
mahA pApa hare devI mahAlakshmi namostu te
・ストゥーラ・スークシュマ・マハーロウドゥレー・マハーシャクティ・マホーダレー
マハー・パーパ・ハレー・デーヴィー・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:巨大なものから微細なものを大きなお腹に収めるお方、恐ろしい女神、偉大なシャクティの化身、
この上ない悲哀を取り去るマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第6節です。
マハーラクシュミーは、ストゥーラ(大きなもの)からスークシュマ(小さなもの)のすべてを内包する女神です。ガネーシャの別名として知られる「マホーダラ(大きなお腹をもつ者)」でもあり、広大な宇宙のすべてが彼女のお腹の中に含まれています。
また第2節にも出てきた強大な「パーパ(悪徳、不幸、困難、不運)」を取り去る女神であることがここでも強調されています。

・padmAsana sthite devI parabrahma svarUpini
paramesi jaganmAtah mahAlakshmi namostu te
・パドマーサナ・スティテー・デーヴィー・パラブラフマ・スヴァルーピニ
パラメーシ・ジャガンマータハ・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:蓮に座り、梵(ブラフマン)の化身である女神、
偉大なる世界の母であるマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第7節です。
ジャガンマータは、世界の母という意味のラクシュミーまたはドゥルガーの別名です。 世界の父(神)という意味のジャガンナータ神は、ヴィシュヌ、クリシュナ、ラーマ、ダッタートレーヤなどの化身といわれ、手足のない丸太の身体を持つ特徴的な姿をした神です。

・svetAmbaradhare devI nAnAlankAra bhUsite
jagat stithe jaganmAtah mahAlakshmi namostu te
・シュヴェータームバラダレー・デーヴィー・ナーナーランカーラ・ブーシテー
ジャガット・スティテー・ジャガンマータハ・マハーラクシュミー・ナモーストゥ・テー
・意味:至宝の装飾品と白い衣を身に纏う女神、
世界に遍在の聖母であるマハーラクシュミーに帰依いたします。

マハーラクシュミー・アシュタカム第8節です。
ジャガット(jagat)は世界、地上を意味し、スティタ(sthita)は立つ、留まるなどの意味があります。世界に存在し、世界の母であるマハーラクシュミーをたたえるマハーラクシュミー・アシュタカムの最終節になります。

・mahAlakshmyashtakam stotram yah patheth bhakthimAn naraha
sarva siddhi mavApnoti rAjyam prApnoti sarvadA
・マハーラクシュミャシュタカム・ストートラム・ヤハ・パテートゥ・バクティマーンナラハ
サルヴァ・シッディ・マヴァープノーティ・ラージャム・プラープノーティ・サルヴァダー
・意味:このストートラを信愛をもって唱える者はだれしも、あらゆる願望が叶い、王国を享受するでしょう。

マハーラクシュミー・アシュタカム第9節(結びの言葉)です。
結びの部分には、このストートラを唱えることによる功徳・果報が述べられています。
マハーラクシュミーを信愛をもって讃え、このストートラを唱える人々は、あらゆる成功がもたらされ、高貴な身分や広大な土地を継承するといわれます。

・eka kAlam pathen nithyam mahA pApa vinAshanam
dvi kAlam yah pathen nithyam dhana dhAnya samanvitah
・エーカ・カーラン・パテーンニッテャン・マハー・パーパ・ヴィナーシャナム
ドヴィ・カーラン・ヤハ・パテーンニッテャン・ダナ・ダーニャ・サマンヴィタハ
・意味:これを1日に1度唱えるならば、あなたが犯した重大な罪が清められるでしょう。
これを1日に2度唱えるならば、莫大な富を享受するでしょう。

マハーラクシュミー・アシュタカム第10節(結びの言葉)です。
パーパ(pApa)は、悪徳、不幸、困難、不運など、ヴィナーシャナ(vinAzana)は滅ぼす、破壊するという意味があります。
またダナ(dhana)やダーニャ(dhAnya)は、富やお金持ち、サマンヴィタ(samanvita)は、所有、寄与などの意味があります。

・tri kAlam yah pathen nithyam mahA shatru vinAshanam
mahA lakshmIr bhaven nithyam prasannA varadA shubhA
・トリ・カーラン・ヤハ・パテーンニッテャン・マハー・シャトゥル・ヴィナーシャナム
マハー・ラクシュミール・バヴェーンニッテャン・プラサンナー・ヴァラダー・シュッバー
・意味:これを1日に3度唱えるならば、あなたの最大の敵(欲望)が破壊されるでしょう。
マハーラクシュミーの祝福により、あらゆる吉兆の出来事があなたに訪れます。

マハーラクシュミー・アシュタカム第11節(結びの言葉)です。
シャトゥル(zatru)は、敵、ライバル、対抗者などの意味があります。
インドの聖典によると、わたしたちの最大の敵は、欲望や怒りであるといわれています。欲望や怒りという内なる敵を征服することができれば、どのような難題もたやすく克服することができるといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック19)
・「Divine Chants of Mahalakshmi」(トラック5)
・「女神のマントラ vol.2」(トラック1)
・「マントラ・オブ・デヴァイン・マザー」(トラック1)
・「チャント&マントラ」(トラック7)

ドゥルガー・サプタシュローキー

・Om jnAninAmapi chetAmsi devI bhagavatI hi sA
balAdAkrisya mohAya mahAmAyA prayacchati
・オーム・ニャーニナーマピ・チェータームシ・デーヴィー・バガヴァティー・ヒ・サー
バラーダークリッスャ・モーハーヤ・マハーマーヤー・プラヤッチャティ
・意味:至高の女神であり、万物に遍在する意識をもつお方、
利己的な執着を断ち切るあなたの御力は、
感官を持つすべての生類を魅了します。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第1節のマントラです。
ドゥルガーには、マハーマーヤーという別名があります。私たちは、自己と他人は別人であるというマーヤー(幻惑)に陥りがちですが、マハーマーヤー(ドゥルガー)は、そのような誤った感覚を正す女神です。自己と他人はひとつの存在であると認識することができれば、憎しみや怒りはなくなり、信愛以外の気持ちは存在しなくなります。このマントラは、「私」「他人」という意識、利己的な感情を消去するためのマントラです。

・durge smrutA harasi bhItima sheshajantoh
svasthaih smrutA matimatIva shubhAm dadAsi
dAridrya duhkha bhayahArini kA tvadanyA
sarvopakAra karanAya sadArdra chittA
・ドゥルゲー・スムルター・ハラシ・ビーティマ・シェーシャジャントーホ
スヴァスタイヒ・スムルター・マティマティーヴァ・シュバーム・ダダーシ
ダーリドリャ・ドフカ・バヤハーリニ・カー・トヴァダンニャー
サルヴォーパカーラ・カラナーヤ・サダールドラ・チッター
・意味:困難の救済者である女神よ。
あなたを想起するごとに、すべての生類の恐怖は一掃されます。
霊的調和を願う人々に想起されるごとに、あなたは彼らの幸福と知性に祝福を与えます。
貧困、苦痛、恐怖の救済者である女神よ。
あなたの哀れみ深い表情は、すべての者にやすらぎを与えます。
窮極の意識の化身であるあなたに帰依いたします。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第2節のマントラです。
全宇宙の母なる女神を礼拝する機会に恵まれた人は、まことに幸運であるといわれます。なぜなら、母なる女神によってあらゆる恐怖や困難が取り除かれるだけでなく、それらの恐怖や困難が、吉兆に置き換わるからであるといわれます。全宇宙の母にとって、すべての生類は我が子に等しく、常に限りない慈愛が注がれています。私たちにとって、全宇宙の母なる女神を想起することは、母の愛という光輝に包まれ、高貴な性質を身につけ、やがては窮極の意識と一体になることの近道であるといわれます。

・sarva mangala mAngalye shive sarvArtha sAdhike
sharanye tryambake gauri nArAyani namostu te
・サルヴァ・マンガラ・マーンガリェー・シヴェー・サルヴァールタ・サーディケー
シャランニェー・トリャンバケー・ガウリー・ナーラーヤニ・ナモーストゥ・テー
・意味:あらゆる吉兆の中の吉兆である女神よ、
あらゆる望みを叶える女神よ、
すべての者の拠り所である女神よ、
三界を統べる女神よ、
光輝、窮極の意識の顕れである女神よ、
あなたに帰依いたします。
意訳:母なる女神よ、
あなたは真善美の本質です。
あなたはもっとも吉兆な光を放ち、子どもたちを優しく包み込みます。
一目見るだけで子どもたちを守り、養い、浄化する、美しい三眼を持つ母よ。
その三眼でつねに子どもたちを見守るあなたに、心を込めて帰依いたします。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第3節(ドゥルガー・サプタシャティー第11章)のマントラです。
宇宙の母なる女神を身近に感じ、彼女の恩寵を授かるためには、彼女に真心を込めて帰依することが、もっとも簡単で安全な方法です。そうして、すべての行為を彼女に捧げ、ダルマ(美徳)に則った生活を心がけることで、彼女の恩寵は確実なものになるといわれます。

・sharanAgata dInArta paritrAna parAyane
sarvasyArti hare devi nArAyani namostu te
・シャラナーガタ・ディーナールタ・パリットラーナ・パラーヤネー
サルヴァスャールティ・ハレー・デーヴィー・ナーラーヤニ・ナモーストゥテー
・意味:あなたを愛するすべての者を、
あなたに寄る辺を求めるすべての者を、
それがたとえ救いようがない困難な状況の者であっても、
あなたはあらゆる苦痛と不幸を取り除いてくださいます。
あらゆる不安を取り除く、至高の源泉である女神よ。
あなたに帰依いたします。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第4節のマントラです。
この詩節に内在している神聖な力は、全宇宙に平安をもたらす力があると信じられています。この強力な詩節を用いて、全宇宙の平安を女神に祈願するならば、永遠の平安が実現するといわれます。

・sarvasvarUpe sarveshe sarvasaktisamanvite
bhayebhyastrAhi no devi durge devi namostu te
・サルヴァスヴァルーペー・サルヴェーシェー・サルヴァシャクティサマンヴィテー
バイェービャストラーヒ・ノー・デーヴィー・ドゥルゲー・デーヴィー・ナモーストゥ・テー
・意味:すべての宇宙、すべての至高の存在、すべてのエネルギーの本質であるお方、
あなたは私たちのあらゆる恐怖を取り除いてくださいます。
苦痛を取り去る女神よ。あなたに帰依いたします。

このマントラは、ドゥルガー・サプタシュローキー第5節(ドゥルガー・サプタシャティー第11章)に収録されています。
ドゥルガー・サプタシュローキーは、ドゥルガー・サプタシャティーのエッセンスを厳選した7詩節であり、この7詩節にはドゥルガーの栄光が余すところなく歌われています。
私たちを襲う恐怖、迷妄、無知を取り去るための強力なマントラです。

・rogAnasheshAnapahamsi tushtA
rushtA tu kAmAn sakalAnabhIshtAn
tvAmAshritAnAm na vipannarAnAm
tvAmAshritA hyAshrayatAm prayAnti
・ローガーナシェーシャーナパハムシ・トゥシュター
ルシュター・トゥ・カーマーン・サカラーナビーシュターン
トヴァーマーシュリターナーム・ナ・ヴィパンナラーナーム
トヴァーマーシュリター・フヤーシュラヤターム・プラヤーンティ
・意味:あなたが喜ぶとき、あらゆる欠陥が打ち砕かれます。
あなたが怒るとき、あらゆる願いが妨げられます。
あなたに救いを求める人々は、災難や病とは無縁です。
そして、あなたに救いを求める人々は、常に他の人々の寄る辺となります。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第6節のマントラです。
慈悲深い母が、子の正しい成長を願って叱るように、宇宙の母なる女神が怒るとき、それは人々の正しい成長を願ってのことに他なりません。立ちはだかる困難が大きければ大きいほど、人々の成長は早いといわれます。全宇宙の母は、子供たちに困難を与え、そして慈悲深くそれを見守り、私たちの成長と繁栄を常に願っています。

・sarvA bAdhA prashamanam trailokyAsyAkhileshvari
evameva tvayA kAryamasmadvairi vinAshanam
・サルヴァー・バーダー・プラシャマナム・トライローキャーッスャーキレーシュヴァリ
エーヴァメーヴァ・トゥヴァヤー・カーリャマスマドゥヴァイリ・ヴィナーシャナム
・意味:至高の女神よ。
私たちの心にある敵意、憎しみ、怒りを取り去られるように、
三界におけるあらゆる混乱を取り除いてください。

ドゥルガー女神への祈りのエッセンスである、ドゥルガー・サプタシュローキー第7節のマントラです。
私たちの外部で起こる混乱は、すべて私たちの心にある要素が反映されたものであるといわれます。母なる女神は、全生命の平安を願い、つねに三界を見守っています。そして私たちが、全生命の平安を願い、母なる女神に祈念するならば、その微細なエネルギーは全世界に浸透し、速やかに実現するといわれています。
母なる女神に祈ることは、私たちの心にある敵意、憎しみ、怒り、その他の否定的感情を取り去る最善の方法です。そのためのサンスクリット語のマントラは、神々に直接的に語りかけるための優れた言語といわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「デーヴィー・マーハートミャム(CD3枚組)」(トラック1)
・「デーヴィー・マーハートミャム(MP3)」(トラック1)
・「ドゥルガー・サプタシャティー」(トラック10)
・「シュリー・ドゥルガー・サプタシャティー(CD4枚組)