オーム シュリー ドゥルガーヤイ ナマハ

ॐ श्री दुर्गायै नमः
・om śrī durgāyai namaḥ

・オーム シュリー ドゥルガーヤイ ナマハ
・意味:栄光あるドゥルガー女神に帰依いたします。

ドゥルガー女神のもっともシンプルで唱えやすいマントラのひとつです。
ドゥルガー女神は全宇宙の母なる女神として、また、シヴァ神の妃として崇められ、パールヴァティーやチャンディーなどさまざまな神格となり姿を現します。
その唯一の目的は悪を滅ぼすことであり、ドゥルガー女神は無敵を誇る「シャクティ(神聖なエネルギー)」となりました。
力、勇気、正義、恐怖心を克服した者、英知、光輝の象徴となり、悪を打ち負かす無敵の戦士かつ女神として多くの人々を惹きつけます。
このマントラを唱え最強の女神の力を祈願することで、不安、恐怖、悲しみ、嘆きなどのネガティブな影響を払拭し、本来自身に内在している強靱な精神力と活力を呼び覚まします。

ヴァラーハ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ धनुर्धराय विद्महे वक्रदंष्ट्राय धीमहि ।
तन्नो वराह प्रचोदयात्‌ ॥
・om dhanurdharāya vidmahe vakradaṃṣṭrāya dhīmahi |
tanno viṣṇuḥ pracodayāt ||

・オーム ダヌルダラーヤ ヴィッドゥマヘー ヴァクラダンシュトラーヤ ディーマヒ
タンノー ヴァラーハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らが弓の使い手である方を知り、曲がった牙を持つ方を瞑想できるように
ヴァラーハよ、我らを導き給え

ヴァラーハ神は、ヴィシュヌ神の10の化身の第3番目の化身である猪の頭を持つ神格です。
ヴィシュヌ神は、悪魔によって沈められた大地を救うために、猪となって大地を持ちあげたと伝えられます。
真理を追究する者は、凄まじい勢いで真っ直ぐに突き進む猪のように、あらゆる犠牲を恐れることなく進むべきであることを象徴しているといわれます。

マツシャ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ तत्पुरुषाय विद्महे महामीनाय धीमहि ।
तन्नो विष्णुः प्रचोदयात्‌ ॥
・om tatpuruṣāya vidmahe mahāmīnāya dhīmahi |
tanno viṣṇuḥ pracodayāt ||

・オーム タットプルシャーヤ ヴィッドゥマヘー マハーミーナーヤ ディーマヒ
タンノー ヴィシュヌフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがそのプルシャ(個我)を知り、偉大な魚の神を瞑想できるように
ヴィシュヌよ、我らを導き給え

マツシャはヴィシュヌ神の1番目の化身として知られ、魚の姿をしています。
マツシャは、起ころうとしていた大洪水から世界を救ったと伝えられます。
魚が流れに反しながらも源流に向かって泳げるのは、流れに身を任せる術を知っているからであり、私たちが常に神々に身を任せながら、その源へ向かって歩み続けることを象徴しているともいわれます。
このマツシャへの礼拝により、魚が池をきれいにするように、さまざまな悪影響が浄化されると信じられています。
一説には、ヴァーストゥの引き起こす影響を浄化すると伝えられます。

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ヤマ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ सूर्यपुत्राय विद्महे महाकालाय धीमहि ।
तन्नो यमः प्रचोदयात्‌ ॥
・om sūryaputrāya vidmahe mahākālāya dhīmahi |
tanno yamaḥ pracodayāt ||

・オーム スーリヤプットラーヤ ヴィッドゥマヘー マハーカーラーヤ ディーマヒ
タンノー ヤマハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らが太陽の息子である方を知り、偉大な時の神を瞑想できるように
ヤマよ、我らを導き給え

死の神であるヤマ神(閻魔)を讃えるガーヤトリー・マントラです。
死の神として崇められるヤマ神は、太陽神であるスーリヤ神と妃のサンジュニャーとの間に生まれました。
土星の神であるシャニ神とは、兄弟にあたります。
シャニ神は、私たちの人生において多くの試練を与えながら、その歩みに指針を授ける神格です。
一方で、ヤマ神は、私たちの肉体の死後、その行為の善悪の記録から罪の判定を行う神格であり、重要な神格として崇められています。

視力向上のためのスーリヤ・マントラ

視力の向上、視力の回復のために唱えることが勧められる太陽神のマントラです。

チャークシュシャ・ウパニシャッドでは、目や視力に関する様々な病の治療法が記されています。そこでは、太陽神へ祈りを捧げることが、視力の向上、視力の回復に繋がると説かれます。

太陽は、私たちを光に導く存在です。古代より、賢者や聖者たちは目や視力の健康のために常に太陽を礼拝してきました。健康や活力を授け、暗闇に光をもたらす存在として、太陽は現代でも広く崇められています。


・ॐ ह्रां ह्रीं ह्रौं सः सूर्याय नमः
・om hrāṁ hrīṁ hrauṁ saḥ sūryāya namaḥ
・オーム・フラーン・フリーン・フラウン・サハ・スーリヤーヤ・ナマハ

万物は、視力、光、知識、そして神性の輝きといった力を太陽から受けています。チャークシュシャ・ウパニシャッドは、太陽は私たちを無知の暗闇から解放する存在であると伝えています。

ピトリ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ पितृगणाय विद्महे जगतधारिणे धीमहि ।
तन्नो पित्रो प्रचोदयात् ॥
・om pitṛgaṇāya vidmahe jagatadhāriṇe dhīmahi |
tanno pitro pracodayāt ||

・オーム ピトリガナーヤ ヴィッドゥマヘー ジャガタダーリネー ディーマヒ
タンノー ピトロー プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがすべての先祖を知り、母なる大地を瞑想できるように
先人よ、我らを導き給え

先祖を讃えるガーヤトリー・マントラです。
インド古代のヴェーダ聖典では、すべての家庭において、彼らの先祖の影響は避けられないと述べています。
これらの聖典では、先祖は、私たちと血縁関係で結ばれているというだけでなく、今生そして前世で、私たちの幸福な生活に関わった教師、指導者、模範的な人、友人であると明かしています。
したがって、恩恵、英知、守護、愛で私たちの生活を見守る先駆者であった無数の魂を、私たちは感謝の念をもって認識しなければなりません。
ヒンドゥー教では、私たちの先祖を供養する方法を定めており、瞑想、マントラの詠唱、祈りのような霊的実践を捧げることによって、先祖の繁栄祈願と供養を行います。

物事を受け入れる強さを得るためのガネーシャ・マントラ

ガネーシャ神は、突き出たお腹を意味するラムボーダラというという名前で崇められることがあります。
ガネーシャ神の大きなお腹には、さまざまな神話が伝わります。

その一つにおいて、ガネーシャ神の大きなお腹は、この全宇宙をあらわすと伝えられます。
悲しいこと、そして嬉しいこと、それらすべてを受け入れる(消化できる)のが、このガネーシャ神のお腹です。
それは、あらゆる物事を受け入れる大きな受容の力を象徴します。
私たちは、物事をあるがままに受け入れる代わりに、抵抗し執着をするために、さまざまに悩み苦しむといわれます。
全宇宙が抱合された、大きなお腹のガネーシャ神の姿を瞑想し祈ることで、あらゆる物事をあるがままに受け入れ、幸せに生きる力を手にすることができるといわれます。

・ॐ लम्बोदराय नमः
・om lambodarāya namaḥ
・オーム ラムボーダラーヤ ナマハ
・意味:突き出たお腹をもつ神に帰依いたします。

物事は全て、常に変化を続けています。
その事実を深く理解すれば、私たちは物事に執着せず、ただ受け入れ、その物事を超えた本質へと繋がることが可能となります。
このマントラは、その事実を理解する力を与えてくれるとともに、それを見つめる真の自分に気づくためのマントラでもあります。

限界を取り除き成功を収めるためのガネーシャ・マントラ

ガネーシャ神は、「一本の牙」を意味する「エーカダンタ」という名前で崇められることがあります。
ガネーシャの牙が一本である理由にはさまざまな神話が伝わりますが、その一つに、聖仙ヴィヤーサとの神話が伝わります。

大きな耳を持ち、注意深く聞くことができる能力を持つガネーシャ神は、聖仙ヴィヤーサから「マハーバーラタ」を書き記して欲しいと頼まれました。
その重要性を理解したガネーシャ神は、自らの牙を折り、その牙でマハーバーラタを書き記したと伝えられます。

マハーバラタを書き記すという偉業を成し遂げたガネーシャ神には、自らの牙を折るという犠牲の精神がありました。
エゴを持つ私たちは、思い通りにならない状況に障害を見出し、自分自身に限界を定め、幸せを遠ざけています。
何よりも始めに礼拝すべき存在であるガネーシャ神の姿は、私たちがまず、エゴを取り除く必要があることを伝えています。
一本の牙を意味するガネーシャ神の御名を唱えることで、犠牲の精神を学び、障害を克服するための知識や知恵が与えられるとともに、大きな成功を収める力を得ることができると信じられます。


・ॐ एकदन्ताय नमः
・om ekadantāya namaḥ

・オーム エーカダンターヤ ナマハ
・意味:一本の牙をもつ神に帰依いたします。

また、このマントラは二元性を打ち破り、一点に定まった心を生み出すマントラでもあります。
このガネーシャ神のマントラを唱えることで、真実だけに心が向かい、ただ一つの存在と繋がることができると信じられます。

即座に注がれる恩寵を願うガネーシャ・マントラ

さまざまな姿で崇められるガネーシャ神には、有名な32の姿(もしくは33)があります。
その32の姿の中に、クシプラ・プラサーダ・ガナパティという姿があります。
クシプラ・プラサーダには、すぐに恩寵を注ぐ者という意味があります。
ガネーシャ神は、賢明かつ迅速な動きをすることで知られます。
帰依者が窮地にいる時、または何かに圧倒され無力になった時、さらには絶望のどん底にいる時、このマントラを唱えると、ガネーシャ神の恩寵が即座にもたらされると信じられます。


・ॐ क्षिप्र प्रसादाय नमः
・om kṣipra prasādāya namaḥ

・オーム クシプラ プラサーダーヤ ナマハ
・意味:すぐに恩寵を注いでくださる方に帰依いたします。

また、このマントラを定期的に唱えることで、ガネーシャ神は帰依者を常に保護し、その力はネガティブなエネルギーに対する盾として働くと信じられます。
このマントラは、自分の力で考える能力を与え、眠っていた勇気を呼び覚ましてくれると信じられるマントラでもあります。

ゴーパーラ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ गोपालाय विद्महे गोपीजनवल्लभाय धीमहि ।
तन्नो गोपालः प्रचोदयात्‌ ॥
・om gopālāya vidmahe gopījanavallabhāya dhīmahi |
tanno gopālaḥ pracodayāt ||

・オーム ゴーパーラーヤ ヴィッドゥマヘー ゴーピージャナヴァッラバーヤ ディーマヒ
タンノー ゴーパーラハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがゴーパーラを知り、ゴーピー(牛飼い女)の愛し子を瞑想できるように
ゴーパーラよ、我らを導き給え

子宝祈願のために唱えらえるガーヤトリー・マントラです。
ゴーパーラは、牛飼い、王子、王などの意味があるクリシュナ神の別名になります。
インドでは子宝祈願のために、幼子としてのクリシュナ神への祈りが捧げられることが多くあります。
生まれてすぐに悪の手によって命を奪われそうになったクリシュナ神は、奇跡的に生き延び、その後もさまざまな悪を倒していきます。
それは、喜び、幸せ、創造、命の象徴でもあります。
ヴェーダ聖典によると、人生の基本的な目的には、子孫を残し、新しい命を与える喜びを経験することがあると言われます。
そのようにして、人類全体の永遠のダルマが滞りなく展開されることになると伝えられます。