美しさを得るためのマントラ・サーダナ

美しさを得るためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

インドでは、美しさや輝きを得るために、月を礼拝することが伝統的に行われています。
このマントラ・サーダナを通じては、月を瞑想しながら、以下のマントラを108回唱えます。
特に、満月の日に実践することが勧められます。
または、月を礼拝する吉日である月曜日に行うことも良いでしょう。


・ॐ चन्द्राय नमः
・om candrāya namaḥ

・オーム・チャンドラーヤ・ナマハ
・意味:チャンドラ神(月)に帰依いたします。

夜空に輝く月は、うっとりするほど美しく見える時があります。
満ちる時、欠ける時、さまざまに変化をするその姿に、心惹かれることも少なくありません。

インドでは、月が満ち欠けをするようになった理由の一つに、ガネーシャ神との深い繋がりが伝えられます。
ガネーシャ神は、誕生日に好物の甘いお菓子をたらふく食べた後、大きなお腹でバランスを崩し転んでしまいます。
空の月は、ガネーシャ神のこの失態を見て大笑いをしました。
ガネーシャ神はひどく怒り、月に呪いをかけると、月の美しさは満ち欠けをするようなったと言われます。

しかし、過ちに気づいた月はガネーシャ神に許しを乞いました。
そして、その美しさが変化を見せるようになるも、夜空で輝き続けるようになったと言われます。
私たち自身も、内面の美しさは、外面の美しさよりもはるかに強力であるということを常に意識しておくことが大切となるでしょう。

参照:Mantra for Beauty

シーター・ラーマ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ दाशरथाय विद्महे सीतावल्लभाय धीमहि ।
तन्नो रामः प्रचोदयात्‌ ॥
・om dāśarathāya vidmahe sītāvallabhāya dhīmahi |
tanno rāmaḥ pracodayāt ||

・オーム ダーシャラターヤ ヴィッドゥマヘー シーターヴァッラバーヤ ディーマヒ
タンノー ラーマハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがダシャラタ王の息子を知り、シーターの夫である方を瞑想できるように
ラーマよ、我らを導き給え

・ॐ जनकजायै विद्महे रामप्रियायै च धीमहि ।
तन्नः सीता प्रचोदयात्‌ ॥
・om janakajāyai vidmahe rāmapriyāyai dhīmahi |
tannaḥ sītā pracodayāt ||

・オーム ジャナカジャーヤイ ヴィッドゥマヘー ラーマプリヤーヤイ ディーマヒ
タンナハ シーター プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがジャナカ王の娘を知り、ラーマの最愛の方を瞑想できるように
シーターよ、我らを導き給え

ラーマ神とシーター女神を讃えるガーヤトリー・マントラです。
霊的叡智の宝庫であるインドにおいて、人々の心に深く刻まれた物語が、ラーマ神とシーター女神の歩みが綴られたラーマーヤナです。
純粋の象徴であるシーター女神は、ラーマーヤナにおいて、王子であるラーマ神の妃として描かれます。
シーター女神をめぐるラーマ神の行状記が書かれたラーマーヤナは、私たちに霊性を育む多くの教えを示すとともに、さまざまな問いを投げかけます。
その壮大な物語を通じては、日々を幸せに、ダルマの中で生きる術を学ぶことができるでしょう。

心を浄化し強化するためのマントラ・サーダナ

心を浄化し、強化するためのマントラ・サーダナ(霊性修行)をご紹介いたします。3〜5分の実践で心をリフレッシュし、前向きなエネルギーを引き寄せる方法として伝えられるサーダナです。

常に働き続ける私たちの心には、さまざまな思考がとめどなく溢れ、1日を通して心を騒つかせます。前向きに考えることを決意したとしても、およそ3時間毎に行われる思考のプロセスに中断され、心は迷い始めます。時には、後向きで好ましくない影響を生み出す思考が心に入り始めることもあります。

以下のシンプルなマントラ・サーダナは、心を浄化し、リフレッシュする効果的なサーダナであると伝えられます。

1、 午前6時から午後10時まで、3時間毎にこの心の浄化のマントラ・サーダナを実践します。およそのタイミングは、午前6時、午前9時、正午、午後3時、午後6時、午後9時です。その他の3時間毎のタイミングでも構いません。

2、 上記のタイミングに、以下のマントラを唱えます。

・हरि ॐ(10回)
・ハリ・オーム

・ॐ श्री चैतन्य गोरक्षाय नमः(27回)
・オーム・シュリー・チャイタンニャ・ゴーラクシャーヤ・ナマハ

・与えられたグル・マントラがある方は、そのマントラを27回唱えます。グル・マントラがない方は、唱える必要はありません。

このサーダナは3〜5分で実践でき、自宅でも職場でも、立位でも座位でも、または歩いていても実践できるサーダナです。声に出して唱えることも、心の中で唱えることもできます。この実践を通じて、心が浄化され、強化されることを感じることができるでしょう。

参照:Matra Sadhana to Cleanse and Strengthen Mind

ナーガ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ भुजङ्गेशाय विद्महे सर्पराजाय धीमहि ।
तन्नो नागः प्रचोदयात्‌ ॥
・om bhujaṅgeśāya vidmahe sarparājāya dhīmahi |
tanno nāgaḥ pracodayāt ||

・オーム ブジャンゲーシャーヤ ヴィッドゥマヘー サルパラージャーヤ ディーマヒ
タンノー ナーガハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがブジャンゲーシャ(蛇の主)を知り、サルパラージャ(蛇の王)を瞑想できるように
ナーガよ、我らを導き給え

蛇神であるナーガ神を讃えるガーヤトリー・マントラです。
このガーヤトリー・マントラは、カーラ・サルパ・ドーシャの影響を緩和すると伝えらます。
カーラ・サルパ・ドーシャは、ラーフとケートゥの間に他の7つの惑星が位置している時に生じ、生涯を通じて多くの苦悩を与えると信じられます。
ラーフとケートゥは、それぞれ月の昇交点と月の降交点にあたりますが、インド占星術では惑星と見なされています。
不死の霊薬アムリタを盗んだという悪しきカルマを持つラーフとケートゥは、凶星と考えられ、非常に恐れられています。
カーラ・サルパ・ドーシャは、蛇神の礼拝を行うことにより、その影響が緩和されると信じられます。

トゥラシー・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ तुलसीदेव्यै च विद्महे विष्णुप्रियायै च धीमहि ।
तन्नो बृन्दः प्रचोदयात्‌ ॥
・om tulasīdevyai ca vidmahe viṣṇupriyāyai ca dhīmahi |
tanno bṛndaḥ pracodayāt ||

・オーム トゥラシーデーヴィヤイ チャ ヴィッドゥマヘー ヴィシュヌプリヤーヤイ チャ ディーマヒ
タンノー ブリンダハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがカミメボウキの女神を知り、ヴィシュヌ神の最愛を瞑想できるように
ブリンダ(トゥラシーの別名)よ、我らを導き給え

トゥラシー(カミメボウキ)は、インドでは、古くから人々に崇められてきたもっとも神聖な植物のひとつで、この木は、ヴィシュヌの妃であるラクシュミー女神の化身であると考えられています。
聖木としてのトゥラシーはすっきりとして非常に芳しい香りを放ち、浄化の作用があるとして、インドの家庭の庭先には必ず植えられています。
トゥラシーは、乱れがちな体内の環境に均衡をもたらし、一定に保つとされるハーブ「アダプトゲン」の一つでもあり、それは心身の緊張や不安を和らげるものとも言われます。
大自然と共に生き霊性が豊かであった古代の人々は、心身に安定をもたらすさまざまな作用を自然の中に見出し、それらを神々として崇めてきました。
純潔を象徴するこのトゥラシーは、さまざまな儀式においてその葉を捧げることが欠かせず、またヴィシュヌ派の人々にとって、トゥラシーの数珠は非常に重要な意味を持つものとして用いられています。

アンナプールナー・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ भगवत्यै च विद्महे माहेश्वर्यै च धीमहि ।
तन्नो अन्नपूर्णा प्रचोदयात्‌ ॥

・om bhagavatyai ca vidmahe māheśvaryai ca dhīmahi |
tanno annapūrṇā pracodayāt ||
・オーム バガヴァティヤイ チャ ヴィッドゥマヘー マーヘーシュヴァリヤイ チャ ディーマヒ
タンノー アンナプールナー プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがバガヴァティー(ドゥルガー女神)を知り、マーヘーシュヴァリー(シヴァ神の妃)を瞑想できるように
アンナプールナー(食物に満たされた方)よ、我らを導き給え

アンナプールナーは、サンスクリット語で「食物に満たされた者」の意味があり、食物、幸福、富、豊穣の女神として信仰されています。
アンナプールナー女神を信仰する人々は、食物に困ることがなく、その家庭には平安が満ちあふれ、家族の長寿が約束されるといわれています。

ガネーシャ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ लम्बोदराय विद्महे महोदराय धीमहि ।
तन्नो दन्तिः प्रचोदयात्‌ ॥

・om lambodarāya vidmahe mahodarāya dhīmahi |
tanno dantiḥ pracodayāt ||
・オーム ラムボーダラーヤ ヴィッドゥマヘー マホーダラーヤ ディーマヒ
タンノー ダンティヒ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがラムボーダラ(突き出たお腹をもつ方)を知り、マホーダラ(大きなお腹をもつ方)を瞑想できるように
ダンタ(牙のある方)よ、我らを導き給え

ガネーシャ神の大きなお腹には、さまざまな神話が伝わります。
その一つにおいて、ガネーシャ神の大きなお腹は、この全宇宙をあらわすと伝えられます。
悲しいこと、そして嬉しいこと、それらすべてを受け入れる(消化できる)のが、このガネーシャ神のお腹です。
それは、あらゆる物事を受け入れる大きな受容の力を象徴します。
私たちは、物事をあるがままに受け入れる代わりに、抵抗し執着をするために、さまざまに悩み苦しむといわれます。
大きなお腹のガネーシャ神の姿を瞑想し祈ることで、あらゆる物事をあるがままに受け入れ、幸せに生きる力を手にすることができるでしょう。

クベーラ・アシュタ・ラクシュミー・マントラ


・ॐ ह्रीं श्रीं क्रीं श्रीं कुबेराय अष्ट-लक्ष्मी मम गृहे धनं पुरय पुरय नमः॥

・om hrīṁ śrīṁ krīṁ śrīṁ kuberāya aṣṭa-lakṣmī mama gṛhe dhanaṁ puraya puraya namaḥ॥
・オーム・フリーン・シュリーン・クリーン・シュリーン・クベーラーヤ・アシュタ・ラクシュミー・ママ・グリヘー・ダナン・プラヤ・プラヤ・ナマハ
・意味:クベーラ神とアシュタ・ラクシュミー女神よ、私の家に富を注いでくださいますように。

財宝の神であるクベーラ神と、8体のラクシュミー女神を礼拝するマントラです。
このマントラを通じた礼拝によって、貧しさや金銭的な不足が取り除かれると信じられます。

このマントラの詠唱は、不動宮に月がある夜に行うことが勧められます。
まずは身を清め、清潔な白い衣服を身につけます。
手の平に聖水をとって祈願を捧げます。
白い布を敷いてクベーラ・ヤントラを南の方角に設置し、白い花、干しぶどう、サフラン、ギー・ランプ、お香を捧げて礼拝を行います。
クリスタル・マーラーを用いて、このマントラを2100回唱えます。
そして、5日、または11日の間に、合計で125000回のマントラを唱え終えます。
その後は、このマントラを毎日108回、朝と夕に唱えることが勧められます。

参照:Kuber Ashta Laxmi Mantra

ナヴァグラハ・ガーヤトリー・マントラ

一生懸命に働いても、よい行いをしていても、人生で辛いときというのはあるものです。
この理由の背後には、避けることのできない惑星の悪い配置、ホロスコープの影響があるとされます。
ヴァラーハミヒラのような古代の天文学者によると、惑星はほぼ直接的に人間に影響をおよぼすとされています。
それと同時に、われわれの祖先は、マントラのような音の波動により、惑星の悪影響を取りのぞく方法を見出しました。

「ガーヤトリー」とは、もともと韻律の一種であり、8音節の句を3つ重ねた、合計24音節からなる詩形を意味します。
このマントラの24音節からなる詠唱は、人間の肉体の24の異なる部位に共鳴するといわれます。
また、詠唱によって特別なオーラが肉体の周囲に生み出されるといいます。
これらの2つの変化によって、わたしたちは次の2つの恩恵を手にします。
すなわち、宇宙の神秘についての天啓と、過去世に犯した罪の浄罪です。
このようにして、人は輪廻の循環から自由になることができます。

9つの惑星であるナヴァグラハのガーヤトリー・マントラをご紹介いたします。
(複数あるナヴァグラハ・ガーヤトリー・マントラの一部をご紹介しています。)


सूर्य(sūrya、スーリヤ(太陽))
・ॐ भास्कराय विद्महे महद्युतिकराय धीमहि ।
तन्नो आदित्यः प्रचोदयात्‌ ॥

・om bhāskarāya vidmahe mahadyutikarāya dhīmahi |
tanno ādityaḥ pracodayāt ||
・オーム バースカラーヤ ヴィッドゥマヘー マハディユティカラーヤ ディーマヒ
タンノー アーディティヤハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがバースカラ(光をつくる方)を知り、偉大なディユティカラ(光彩を放つ方)を瞑想できるように
アーディティヤ(アディティの息子)よ、我らを導き給え

चन्द्र(candra、チャンドラ(月))
・ॐ निशाकराय विद्महे कलानाथाय धीमहि ।
तन्नश्चन्द्रः प्रचोदयात्‌ ॥

・om niśākarāya vidmahe kalānāthāya dhīmahi |
tannaścandraḥ pracodayāt ||
・オーム ニシャーカラーヤ ヴィッドゥマヘー カラーナーターヤ ディーマヒ
タンナシュチャンドラハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがニシャーカラ(夜をつくる方)を知り、カラーナータ(時の主)を瞑想できるように
チャンドラ(月)よ、我らを導き給え

अंगारक(aṁgāraka、アンガーラカ(火星))
・ॐ अंगारकाय विद्महे भूमिपालाय धीमहि ।
तन्नः कुजः प्रचोदयात्‌ ॥

・om aṁgārakāya vidmahe bhūmipālāya dhīmahi |
tannaḥ kujaḥ pracodayāt ||
・オーム アンガーラカーヤ ヴィッドゥマヘー ブーミパーラーヤ ディーマヒ
タンナハ クジャハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがアンガーラカ(火星)を知り、ブーミパーラ(大地の守護者)を瞑想できるように
クジャ(大地の息子)よ、我らを導き給え

बुध(budha、ブダ(水星))
・ॐ गजध्वजाय विद्महे सुखहस्ताय धीमहि ।
तन्नो बुधः प्रचोदयात्‌ ॥

・om gajadhvajāya vidmahe sukhahastāya dhīmahi |
tanno budhaḥ pracodayāt ||
・オーム ガジャドゥヴァジャーヤ ヴィッドゥマヘー スカハスターヤ ディーマヒ
タンノー ブダハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがガジャドゥヴァジャ(象の旗を持つ方)を知り、スカハスタ(喜びの手をした方)を瞑想できるように
ブダ(水星)よ、我らを導き給え

गुरु(guru、グル(木星))
・ॐ सुराचार्याय विद्महे सुरश्रेष्ठाय धीमहि ।
तन्नो गुरुः प्रचोदयात्‌ ॥

・om surācāryāya vidmahe suraśreṣṭhāya dhīmahi |
tanno guruḥ pracodayāt ||
・オーム スラーチャーリヤーヤ ヴィッドゥマヘー スラシュレーシュターヤ ディーマヒ
タンノー グルフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがスラーチャーリヤ(神々の教師である方)を知り、スラシュレーシュタ(神々の中でもっとも尊い方)を瞑想できるように
グル(木星)よ、我らを導き給え

शुक्र(śukra、シュクラ(金星))
・ॐ रजदाभाय विद्महे भृगुसुताय धीमहि ।
तन्नः शुक्रः प्रचोदयात्‌ ॥

・om rajadābhāya vidmahe bhṛgusutāya dhīmahi |
tannaḥ śukraḥ pracodayāt ||
・オーム ラジャダーバーヤ ヴィッドゥマヘー ブリグスターヤ ディーマヒ
タンナハ シュクラハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがラジャダーバ(銀色の栄光)を知り、ブリグスタ(ブリグの息子)を瞑想できるように
シュクラ(金星)よ、我らを導き給え

शनीश्वर(śanīśvara、シャニーシュヴァラ(土星))
・ॐ काकध्वजाय विद्महे खड्गहस्ताय धीमहि ।
तन्नो मन्दः प्रचोदयात्‌ ॥

・om kākadhvajāya vidmahe khaḍgahastāya dhīmahi |
tanno mandaḥ pracodayāt ||
・オーム カーカドゥヴァジャーヤ ヴィッドゥマヘー カドゥガハスターヤ ディーマヒ
タンノー マンダハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがカーカドヴァジャ(カラスの旗を持つ方)を知り、カドガハスタ(刀を手にした方)を瞑想できるように
マンダ(遅い方)よ、我らを導き給え

राहु(rāhu、ラーフ)
・ॐ नाकध्वजाय विद्महे पद्महस्ताय धीमहि ।
तन्नो राहुः प्रचोदयात्‌ ॥

・om nākadhvajāya vidmahe padmahastāya dhīmahi |
tanno rāhuḥ pracodayāt ||
・オーム ナーカドゥヴァジャーヤ ヴィッドゥマヘー パドマハスターヤ ディーマヒ
タンノー ラーフフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがナーカドゥヴァジャを知り、パドマハスタ(蓮を手にした方)を瞑想できるように
ラーフよ、我らを導き給え

केतु(ketu、ケートゥ)
・ॐ चित्रवर्णाय विद्महे सर्परूपाय धीमहि ।
तन्नः केतुः प्रचोदयात्‌ ॥

・om citravarṇāya vidmahe sarparūpāya dhīmahi |
tannaḥ ketuḥ pracodayāt ||
・オーム チトラヴァルナーヤ ヴィッドゥマヘー サルパルーパーヤ ディーマヒ
タンナハ ケートゥフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがチトラヴァルナを知り、サルパルーパ(蛇の姿をする方)を瞑想できるように
ケートゥよ、我らを導き給え

ナヴァグラハ・ビージャ・マントラ

一生懸命に働いても、よい行いをしていても、人生で辛いときというのはあるものです。
この理由の背後には、避けることのできない惑星の悪い配置、ホロスコープの影響があるとされます。
ヴァラーハミヒラのような古代の天文学者によると、惑星はほぼ直接的に人間に影響をおよぼすとされています。
それと同時に、われわれの祖先は、マントラのような音の波動により、惑星の悪影響を取りのぞく方法を見出しました。

サンスクリット語は神の言語であり、それにより唱えられるマントラは確実な効果をもたらすとされます。
マントラは、広大な身体という宇宙を隅々まで走査する、心と体のウィルス・スキャナーのように働きます。
したがって、マントラを聴いたり、唱えたりすることで、音の波動による力により、人間のすべての病、苦しみ、恐れが取りのぞかれ、平安、よろこび、そして繁栄に満ちた幸せな人生への道が約束されると信じられます。

各々の惑星の悪影響を緩和させるマントラの一つに、ナヴァグラハ・ビージャ・マントラがあります。
「ビージャ」とは、サンスクリット語で「種」をあらわす言葉です。
ビージャ・マントラは、その内部に重要な意味をもち、表面的には意味を持たないことが多いでしょう。
それらの意味は、非常に微細で、神秘的なものです。
ビージャ・マントラの姿は、それを示している神々の姿となります。

スーリヤ(太陽)
ॐ ह्रां ह्रीं ह्रौं सः सूर्याय नमः
om hrāṁ hrīṁ hrauṁ saḥ sūryāya namaḥ
オーム・フラーン・フリーン・フラウン・サハ・スーリヤーヤ・ナマハ

チャンドラ(月)
ॐ श्रां श्रीं श्रौं सः चन्द्रमसे नमः
om śrāṁ śrīṁ śrauṁ saḥ candramase namaḥ
オーム・シュラーン・シュリーン・シュラウン・サハ・チャンドラマセー・ナマハ

マンガル(火星)
ॐ क्रां क्रीं क्रौं सः भौमाय नमः
om krāṁ krīṁ krauṁ saḥ bhaumāya namaḥ
オーム・クラーン・クリーン・クラウン・サハ・バウマーヤ・ナマハ

ブダ(水星)
ॐ ब्रां ब्रीं ब्रौं सः बुधाय नमः
om brāṁ brīṁ brauṁ saḥ budhāya namaḥ
オーム・ブラーン・ブリーン・ブラウン・サハ・ブダーヤ・ナマハ

グル(木星)
ॐ ग्रां ग्रीं ग्रौं सः गुरवे नमः
om grāṁ grīṁ grauṁ saḥ gurave namaḥ
オーム・グラーン・グリーン・グラウン・サハ・グラヴェー・ナマハ

シュクラ(金星)
ॐ द्रां द्रीं द्रौं सः शुक्राय नमः
om drāṁ drīṁ drauṁ saḥ śukrāya namaḥ
オーム・ドラーン・ドリーン・ドラウン・サハ・シュクラーヤ・ナマハ

シャニ(土星)
ॐ प्रां प्रीं प्रौं सः शनैश्चराय नमः
om prāṁ prīṁ prauṁ saḥ śanaiścarāya namaḥ
オーム・プラーン・プリーン・プラウン・サハ・シャナイシュチャラーヤ・ナマハ

ラーフ
ॐ भ्रां भ्रीं भ्रौं सः राहवे नमः
om bhrāṁ bhrīṁ bhrauṁ saḥ rāhave namaḥ
オーム・ブラーン・ブリーン・ブラウン・サハ・ラーハヴェー・ナマハ

ケートゥ
ॐ स्रां स्रीं स्रौं सः केतवे नमः
om srāṁ srīṁ srauṁ saḥ ketave namaḥ
オーム・スラーン・スリーン・スラウン・サハ・ケータヴェー・ナマハ