すべての環境を浄化するアグニホートラ・マントラ

アグニホートラは、火を媒介として、周囲の環境の浄化を祈願する儀式です。
アグニホートラについては、サンスクリット語のマントラを唱える効果、容器の幾何学的なピラミッド形状から放出されるエネルギー、ハーブを燃焼させる効果、日の出と日の入りに行うバイオ・リズムにしたがった自然作用などの、多くの微細な影響の相互作用があります。
アグニホートラにおける一連の行為では、このような要素を引き金として、他に類のない浄化とヒーリング作用を祈願します。

アグニホートラでは、日の出と日の入りの時刻に、火の神に供物を捧げながら、次のサンスクリットによるマントラを唱えます。


日の出:
सूर्याय स्वाहा सूर्याय इदं न मम
प्रजापतये स्वाहा प्रजापतये इदं न मम
sūryāya svāhā sūryāya idaṁ na mama
prajāpataye svāhā prajāpataye idaṁ na mama

スーリヤーヤ・スヴァーハー、スーリヤーヤ・イダン・ナ・ママ(第一マントラ)
プラジャーパタイェー・スヴァーハー、プラジャーパタイェー・イダン・ナ・ママ(第二マントラ)

日の入り:
अग्नये स्वाहा अग्नये इदं न मम
प्रजापतये स्वाहा प्रजापतये इदं न मम
agnaye svāhā agnaye idaṁ na mama
prajāpataye svāhā prajāpataye idaṁ na mama

アグナイェー・スヴァーハー、アグナイェー・イダン・ナ・ママ(第一マントラ)
プラジャーパタイェー・スヴァーハー、プラジャーパタイェー・イダン・ナ・ママ(第二マントラ)

アグニホートラは、自然サイクルのバランスをとり、生命を養う儀式です。
それによって、不浄な影響を取り除き、純粋でクリーンかつ健康によい環境を生み出すことを祈願します。

ドゥルガー・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ गिरिजायै विद्महे शिवप्रियायै धीमहि ।
तन्नो दुर्गा प्रचोदयात्‌ ॥
・om girijāyai vidmahe śivapriyāyai dhīmahi |
tanno durgā pracodayāt ||

・オーム ギリジャーヤイ ヴィッドゥマヘー シヴァプリヤーヤイ ディーマヒ
タンノー ドゥルガー プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがギリジャー(山の娘)を知り、シヴァプリヤー(シヴァ神の最愛)を瞑想できるように
ドゥルガーよ、我らを導き給え

シヴァ神の妃であるドゥルガー女神を讃えるガーヤトリー・マントラのひとつです。
ギリジャーは、ヒマーラヤ山脈の娘であり、パールヴァティー女神と同一視されます。
空を突き破るように高く隆起する山々は、インドでは古代より、偉大なエネルギーの象徴として崇められてきました。
この地の本質として、あらゆるものを宿すと考えられてきたそのエネルギーは、私たちを育む、慈しみに満ちた存在です。
そのエネルギーの象徴である女神は、私たちの身体において、第1番目のチャクラであるムーラーダーラ・チャクラに眠っていると伝えられます。
内なる世界で女神が目覚め霊的な旅を始める時、そのエネルギーはやがて、頭頂で待つシヴァ神と結ばれると信じられます。

シャンカラ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ सदाशिवाय विद्महे सहस्राक्ष्याय धीमहि ।
तन्नो साम्बः प्रचोदयात्‌ ॥
・om sadāśivāya vidmahe sahasrākṣyāya dhīmahi |
tanno sāmbaḥ pracodayāt ||

・オーム サダーシヴァーヤ ヴィッドゥマヘー サハスラークシャーヤ ディーマヒ
タンノー サーンバハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがサダーシヴァ(永遠のシヴァ神)を知り、サハスラークシャ(千眼を持つ方)を瞑想できるように
サーンバ(宇宙の母を伴う方)よ、我らを導き給え

シヴァ神を讃えるガーヤトリー・マントラのひとつです。
永遠であるシヴァ神を讃えるサダーシヴァは、無の境地を示します。
かつてない吉兆(シヴァ)と光輝をもたらすものでもあります。
また、千眼を持つシヴァ神はすべてを見通す存在であり、サハスラークシャという御名で崇められます。
宇宙の母であるアンバー女神を伴うシヴァ神は、サーンバという御名で崇められることもあります。

身体の毒素を取り除くためのマントラ・サーダナ

シヴァ神を讃えるマントラを通じた、身体から毒素を取り除くためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

世界の安寧を願い瞑想を続けるシヴァ神は、ニーラカンタという御名で崇められることがあります。
ニーラカンタは青い首を意味します。
シヴァ神がニーラカンタという御名で崇められる理由には、乳海撹拌の神話に由来があります。

乳海撹拌は、不死の霊薬であるアムリタを得るために、神々と悪魔が協力し海を撹拌したと伝えられる神話です。
その過程では、霊薬であるアムリタだけでなく、猛毒であるハラーハラも生み出されてしまいます。
世界を救うために、その猛毒であるハラーハラを飲み込んだのがシヴァ神でした。
猛毒によって青くなった首を持つシヴァ神は、後にニーラカンタと呼ばれ、崇められるようになります。

このマントラは、そんな慈悲深いニーラカンタとしてのシヴァ神を礼拝する意味のマントラです。
このマントラを唱えることで、身体に溜まったさまざまな毒素を取り除くことができると伝えられます。
そして、恐ろしい病を払拭することができるとも信じられています。


ॐ नमो भगवते नीलकण्ठाय नमः
om namo bhagavate nīlakaṇṭhāya namaḥ

オーム ナモー バガヴァテー  ニーラカンターヤ ナマハ

シヴァ神は、自身の内外に潜む悪の性質を破壊し、その結果として、繁栄や幸運をもたらす慈悲深い神です。
マントラを通じて、その力を自分自身の内に呼び覚ますことで、身体的な毒素だけでなく、心の中に潜む不純物や悪徳も払拭することができるでしょう。

参照:Shiva Mantra To Remove Poison

罪を浄化するためのマントラ・サーダナ

シヴァ神を讃えるマントラを通じた、罪を浄化するためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

過去の罪や過ちは、それが意図的であるにせよ、偶発的であるにせよ、いつまでも私たちを悩ませ続けます。罪悪感が心に深く根を下ろし、人生が辛く感じることも少なくありません。

シヴァ神は、別名にハラという御名があります。ハラには、破壊する、取り除く、持ち去るなどといった意味があります。このマントラは、罪を取り除くシヴァ神を礼拝する意味のマントラです。

罪悪感に苦しむ人は、このマントラを唱えることが勧められます。また、過去の罪や過ちに心が悩まされる時はいつでも、このマントラを唱えることが良いと伝えられます。合計で600,000回に達すると、このマントラは非常に強い力を発揮すると信じられます。マーラーを使用する必要ななく、シヴァ神を瞑想する長期的な取り組みにおいて唱えることも良いでしょう。


ॐ हराय नमः
om harāya namaḥ

オーム ハラーヤ ナマハ

シヴァ神は、自身の内外に潜む悪の性質を破壊し、その結果として、繁栄や幸運をもたらす慈悲深い神です。マントラを通じて、その力を自分自身の内に呼び覚ますことで、清らかな心で豊かな日々を歩むことができるでしょう。

参照:Shiva Mantra To Cleanse Sins

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不可能を可能にするためのマントラ・サーダナ

ハヌマーン神を讃えるマントラを通じた、不可能を可能にするためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

ハヌマーン神が猿の姿を持つのは、ヴァーナラという猿の一族である父ケーシャリと母アンジャナーのもとに生まれたことに理由があります。
ハヌマーンの母であるアンジャナーは、もともと雲や水の中で生きる精、アプサラーでしたが、ある呪いのために、ヴァーナラとして生きていました。
呪いを解くために息子をもうけなければならかったケーシャリとアンジャナーは、シヴァ神への苦行を行います。
喜んだシヴァ神は、風神ヴァーユに生命を運ばせ、アンジャナーは息子であるハヌマーンをもうけました。
それ故、ハヌマーンはシヴァ神の化身としても崇められています。

このマントラは、アンジャナーの息子である強力なハヌマーン神に身を委ねることを意味するマントラです。
ハヌマーン神は純粋な献身を象徴すると考えられ、このマントラを唱えることで、強力なハヌマーン神へ完全に身を委ね、善の力に調和し、困難を生み出す自我を手放すことができると信じられます。


・ॐ नमो भगवते आंजनेयाय महाबलाय स्वाहा
・om namo bhagavate āṁjaneyāya mahābalāya svāhā

・オーム ナモー バガヴァテー  アーンジャネーヤーヤ マハーバラーヤ スヴァーハー

マントラを唱える際には、赤色のアーサン(座布団)に座り、赤色、またはサフラン色の服を着ることが勧められます。
レッド・サンダルウッド・マーラー、または、レッド・コーラル・マーラーを用いることが良いでしょう。
マントラを唱える前に、ハヌマーン神に赤い花を捧げることも勧められます。
マントラの恩恵を最大限に受け取るには、火曜日、またはハヌマーン・ジャヤンティー(降誕祭)において、唱え始めることが勧められます。

このマントラを唱える最適な時間帯は、朝か夕方です。
また、気分が落ち込んでいる時に唱えることで、明るい気分になれるとも伝えられます。
マントラは、11000回、21000回、または31000回唱えると、病気や悪霊を根絶できると信じられます。

ハヌマーン神は、不可能を可能にする力を持つことで知られ、このマントラを唱えることで、人生には多くの恩恵が授けられると信じられてきました。
無限の力があるこのマントラを唱えることで、問題に直面している時には、ネガティブなエネルギーを追い払うことができると伝えられます。
また、このマントラには、病気やショックからの回復を高める力があり、どんなに困難な状況においても勝利することができると信じられます。
帰依者の中には、このマントラが黒魔術や邪悪な力に対する守りとなり、心に平安をもたらし、自分自身の魂の力を明らかにすると信じる人もいます。
このマントラを定期的に唱えることで、精力的になり、より積極的に目の前の物事に集中できるようになるでしょう。

参照:Om Namo Bhagavate Anjaneya Mantra Benefits

すべての災いを取り除く祈り

さまざまな神格が崇められるインドにおいて、最初の祈りは、何よりもまずガネーシャ神へ捧げられます。
あらゆる物事の始まりに礼拝されるガネーシャ神は、すべての災いを取り除き、全世界に幸福をもたらすといわれる存在です。
そんなガネーシャ神は、「障害を取り除く神」を意味する「ヴィグネーシュヴァラ」という名前で崇められます。

ガネーシャ神は障害除去の神として唯一無二の存在であり、その礼拝を通じては、障害を克服するための力が授けられるといわれます。
目まぐるしく変化をする現代社会においては、揺れ動く心の働きがさまざまな障壁となって、私たちの前を塞ぐことがあります。
思い通りにならない状況に障害を見出し、自分自身に限界を定め、幸せを遠ざけていることも少なくありません。
ガネーシャ神のマントラの詠唱を通じて本質に心を定める時、障害を乗り越え、前進するための力が授けられるでしょう。


・ॐ विघ्नेश्वराय नमः
・om vighneśvarāya namaḥ

・オーム ヴィグネーシュヴァラーヤ ナマハ
・意味:ヴィグネーシュヴァラ(障害を取り除く神)に帰依いたします。

一年の始まりに捧げられるガネーシャ神への祈りは、障害を乗り越える力となって、私たちの内に呼び覚まされるはずです。
皆様にとって、幸せ多き一年となりますように、心よりお祈り申し上げます。

大切なものを手にするためのマントラ・サーダナ

クリシュナ神を讃えるマントラを通じた、大切なものを手にするためのマントラ・サーダナです。

このマントラの波動は、人々の意識に前向きな変化をもたらし始めるといわれ、愛情のある関係を引き寄せると信じられます。
集中力と献身を伴うその神聖な音の波動は、真摯な信仰のもとで唱えられる時、あらゆる願望を実現することができるともいわれます。
最愛の人、物質的な利益、知識の向上、悪影響からの保護など、大切なものを手にするために、さまざまな目的で唱えることができます。


・ॐ क्लीं कृष्णाय नमः
・om klīṁ kṛṣṇāya namaḥ

・オーム クリーン クリシュナーヤ ナマハ
・意味:クリシュナ神に帰依いたします。

「クリーン」は原初のエネルギー、カーマ神、クリシュナ神などを象徴する種子であるといわれています。
「カ(Ka)」は欲望の神カーマデーヴァをあらわし、またクリシュナを意味するともいわれます。
「ラ(La)」はインドラをあらわし、「イー(Ee)」は充足感や満足感をあらわすといわれます。
このビージャ・マントラを復唱することで、自身の意識が徐々に拡大し、やがては宇宙全体を包み込み、自己意識と宇宙意識が一体化するといわれます。

このマントラは、ストレスを感じたり、緊張したり、強制を感じたりせず、心地よく感じるまで、何回でも唱えることができます。
まずは1マーラー(108回)の詠唱に取り組み、その恩恵を感じるために、40日間の実践を努めると良いでしょう。
難しければ、21日間、または7日間の実践を心に決めて取り組むことが勧められます。

怠け心を取り除くためのマントラ・サーダナ

怠け心を取り除くためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

怠惰や無気力といったネガティブなエネルギーは、人間の最大の敵となり得ることがあり、時に心身に病を生み出すものでもあります。
このマントラ・サーダナでは、早朝に太陽に向かい、以下のスーリヤ神(太陽神)を礼拝するマントラを108回唱えます。


・ॐ नमो भगवते सूर्याय स्वाहा
・om namo bhagavate sūryāya svāhā

・オーム ナモー バガヴァテー スーリヤーヤ スヴァーハー

マントラを唱える間、シルクの紐を手に持ちます。
マントラを唱え終えたら、シルクの紐を左手の親指に巻き付けます。
シルクの紐を左手の親指に巻き付けられない場合は、片足で立ち、このマントラを唱えます。
自分自身の内から怠惰や無気力が消え失せるまで、このマントラ・サーダナを毎朝繰り返します。

スーリヤ神は、世界中の人々が古くから礼拝してきた自然の恵みであり、多くの別名があります。
スーリヤ神を礼拝することによって、健康、活力、良運がもたらされ、さまざまな困難が解消されるといわれます。

参照:Mantra To Remove Laziness

美しさを得るためのマントラ・サーダナ

美しさを得るためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。

インドでは、美しさや輝きを得るために、月を礼拝することが伝統的に行われています。
このマントラ・サーダナを通じては、月を瞑想しながら、以下のマントラを108回唱えます。
特に、満月の日に実践することが勧められます。
または、月を礼拝する吉日である月曜日に行うことも良いでしょう。


・ॐ चन्द्राय नमः
・om candrāya namaḥ

・オーム・チャンドラーヤ・ナマハ
・意味:チャンドラ神(月)に帰依いたします。

夜空に輝く月は、うっとりするほど美しく見える時があります。
満ちる時、欠ける時、さまざまに変化をするその姿に、心惹かれることも少なくありません。

インドでは、月が満ち欠けをするようになった理由の一つに、ガネーシャ神との深い繋がりが伝えられます。
ガネーシャ神は、誕生日に好物の甘いお菓子をたらふく食べた後、大きなお腹でバランスを崩し転んでしまいます。
空の月は、ガネーシャ神のこの失態を見て大笑いをしました。
ガネーシャ神はひどく怒り、月に呪いをかけると、月の美しさは満ち欠けをするようなったと言われます。

しかし、過ちに気づいた月はガネーシャ神に許しを乞いました。
そして、その美しさが変化を見せるようになるも、夜空で輝き続けるようになったと言われます。
私たち自身も、内面の美しさは、外面の美しさよりもはるかに強力であるということを常に意識しておくことが大切となるでしょう。

参照:Mantra for Beauty