瞑想の力

古代インドにおいて、神の探求のために発展した瞑想は、現代社会において、優れた健康法のひとつとして実践されています。補完・代替医療として、瞑想が積極的に取り入れられることも少なくありません。瞑想の効果については多くの研究がなされ、私たちに与えるさまざまな恩恵が明らかになってきています。

神とは一体どのような存在なのか、古代の賢者たちが静かに座り、熟考したことから広まった瞑想は、悟りを得る手段として大切に受け継がれてきました。現代社会では、瞑想を通じて心身を落ち着けることで、ネガティブな思考が静まり、心身は深い安らぎに包まれるといわれ、癒しの手段として好まれています。また、集中力が高まり、ストレスが軽減し、仕事のパフォーマンスやその満足度が向上するともいわれ、癒しを超えた幅広い分野で実践されています。こうした計り知れない恩恵がある瞑想は、日々の暮らしの中で、世界と調和をする大切な一瞬でもあります。

現代では、磁気共鳴機能画像法(fMRI)や脳波検査(EEG)といった技術の発達によって、脳生理学や神経学の観点から、瞑想の効果がさまざまに実証されています。研究者たちは、脳波を調べ、瞑想がどのように人体に影響を与えるのかを研究してきました。そうした研究は、脳の働きだけでなく、心の健康、認知力、鎮静効果、老化防止、幸福度の向上などにも及んでいます。

こうしたさまざまな恩恵が伝えられる瞑想に取り組む際は、まず、静かで穏やかな場所を見つけましょう。心地よく、リラックスした状態で行うことにより、より深い瞑想状態へと達し、究極の安らぎを得ることができるといわれます。瞑想には、真言を唱えるマントラ瞑想や、自分自身の精神状態を内面的に観察するシンプルな瞑想もあります。視覚化を実践する瞑想は、想像力を使って心身により良い状態を生み出す瞑想テクニックです。その他にも、今という瞬間につながる呼吸を用いた瞑想や、ヨーガのように身体を積極的に動かす瞑想などもあります。自分にとって適切な瞑想を実践することで、その恩恵を深く実感することができるでしょう。

(SitaRama)

ダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティ

ドゥルガー女神の10の化身である女神たち、ダシャ・マハーヴィディヤー。10人の女神たちは、ぞっとするほどの恐ろしさからうっとりするほどの美しさを持つものまで、女性の神性さの全てを包み込んでいます。

それぞれの女神たちが降誕した日として崇められるダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティをご紹介いたします。シャクティ派などでは女神たちを讃える礼拝が行われます(日時は地域によって異なる場合があります)。

ダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティ
女神 ジャヤンティ 2018年
トリプラ・スンダリー マーガ月の満月 1月31日
ターラー チャイトラ月シュクラ・パクシャの9日目 3月25日
マータンギー ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの2日目 4月18日
バガラームキー ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの8日目 4月23日
チンナマスター ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの13日目 4月28日
ドゥマーヴァティー ジェーシュタ月シュクラ・パクシャの8日目 6月21日
カーリー バードラパダ月クリシュナ・パクシャの8日目 9月3日
ブヴァネーシュワリー バードラパダ月シュクラ・パクシャの12日目 9月21日
カマラ カールッティカ月の新月 11月7日
バイラヴィー マールガシールシャ月の満月 12月22日

ダシャ・マハーヴィディヤーの誕生についての神話をこちらでご紹介しています。

参照:http://www.drikpanchang.com/hindu-goddesses/parvati/mahavidya/dasha-mahavidya-jayanti-dates.html?year=2018

ヴァシシュタのアーサナ

あらゆる願いを叶えることができる神秘の力を有していた、ヴァシシュタと呼ばれる聖者がいます。七聖賢の一人に数えられ、ラーマ神に教えを説いた偉大な聖者として崇められるヴァシシュタは、人生における解脱の意味を私たちに説いています。

ヨーガには、このヴァシシュタに捧げられるポーズがあります。片側の手足でバランスを取るこのポーズは、体幹を強化し、左右を交互に行うことで、身体に均整がもたらされるといわれます。深い集中力が必要とされるこのポーズの実践を通じ、ヴァシシュタが説いた重要な教えの意味が見えてきます。

ヴァシシュタの教えは、聖典「ヨーガ・ヴァーシシュタ」で明らかになります。ヨーガ・ヴァーシシュタは、人生の苦しみに苛まれていたラーマ神に教えを説く、ヴァシシュタとラーマ神の対話で構成されます。生きながらの解脱について説かれるその壮大な対話では、私たちが解脱への理解を深めながら、与えられた人生をまっとうする術が説かれていきます。

ヴァシシュタに捧げられるポーズは、深い集中力と慎重なバランスを必要とします。ポーズを維持するためには、明確な焦点も不可欠です。その実践を通じては、均整のとれた心身と共に明瞭な思考が生み出され、真実を理解する力が与えられます。

心身が一方向に傾いていれば、真実は一部しか見えないかもしれません。真実の全体を見るためには、私たちは時に、心身の向きを変えしっかりと焦点を合わせる必要があります。

この世に生を受けた私たちにとって、解脱とは、人生を手放し静寂の中に生きることだけを意味するのではないと幾度となく教えられました。静と動、智慧と行為の間でバランスをとりながら、社会生活の中でさまざまな義務をまっとうし幸せに生きることが、生きながらの解脱のように思います。

ヴァシシュタの教えによって、ラーマ神は完璧な人格者として崇められるようになりました。このポーズを通じて心身に均整をとることで、私たちはよりまっすぐに、解脱への歩みを進めることができるはずです。そこでは、あらゆる願いを叶えることのできる神秘の力を得ることができるに違いありません。

(文章:ひるま)

「オーム ブールブヴァハ スヴァハ」の神秘

ॐ भूर्भुवः स्वः
om bhūrbhuvaḥ svaḥ
オーム ブールブヴァハ スヴァハ
(オーム 地よ、空よ、天よ)

ガーヤトリー・マントラの始まりに唱えられる「オーム ブールブヴァハ スヴァハ」。これは、ヴィヤーフリティと呼ばれる宣言文のひとつにあたります。日々の祈りやホーマなどにおいても唱えられ、三界の神々を讃え、呼び覚ますとされます。

ガーヤトリー・マントラについて多くの言及がなされるウパニシャッドにおいて、この「オーム ブールブヴァハ スヴァハ」に関する記述が見られます。サーマ・ヴェーダに付属し、最初期のウパニシャッドとされるチャーンドーギヤ・ウパニシャッドでは、以下のように述べられています(第4章第17節)。

(1)プラジャー=パティ(創造主)は諸世界を抱きあたためた。それらが抱きあたためられている間に、彼は種々の漿液をそれらから搾った。大地から火を、虚空から風を、天から太陽を絞りとった。
(2)それから、彼はこれらの三神格を抱きあたためた。それらが抱きあたためられている間に、彼は種々の漿液をそれらから搾った。火から讃歌を、風から祭詞を、太陽から旋律を絞りとった。
(3)彼はこれらの三種の聖知を抱きあたためた。これらのものが抱きあたためられている間に、彼は種々の漿液をそれらから搾った。讃歌より空界を、祭詞より地界を、旋律より天界を搾りとった。
(4)供犠祭が讃歌の側から害われるとき、「空界は、スヴァーハー」と唱えて、ガールハパトヤ祭火に供物を投げ入れよ。彼は讃歌の漿液により、讃歌の威力により、讃歌と供犠祭の損害を償うのである。
(5)また、祭詞の側から害われるとき、「地界は、スヴァーハー」と唱えて、南側の祭火に供物を投げ入れよ。彼は祭詞の漿液により、祭詞の威力により、祭詞と供犠祭の損害を償うのである。
(6)また、旋律の面から害われるとき、「天界は、スヴァーハー」と唱えて、アーハヴァニーヤ祭火に供物を投げ入れよ。彼は旋律の漿液により、旋律の威力により、旋律と供犠祭の損害を償うのである。
(岩本裕編訳『原典訳 ウパニシャッド』ちくま学芸文庫,2013:100-101)

地・空・天(虚空)とされる三界は、物質・精神・魂であり、現在・過去・未来ともいわれます。また、太陽神サヴィトリへの賛歌であるガーヤトリー・マントラは、感覚を司るガーヤトリー女神、生命力を司るサーヴィトリー女神、そして叡知を司るサラスヴァティー女神の三女神の象徴でもあります。こうした神々を呼び覚すガーヤトリー・マントラは、自分自身の存在を通じて、私たちを真理へと導くでしょう。

ガーヤトリー・マントラに秘められた力

私たちに至高神と結びつけるための神聖な知識を授けるヴェーダ。そんなヴェーダの中で最も古いとされるリグ・ヴェーダにおいて、ガーヤトリー女神は人類にガーヤトリー・マントラを授けました。太陽神サヴィトリへの讃歌であるガーヤトリー・マントラは、 私たちに知識という光をもたらす最高のマントラであり、ガーヤトリー女神は人々の無知を取り除くヴェーダの母として崇めらています。私たちを光に導くガーヤトリー・マントラは、グル・マントラとしても崇められ、ヒンドゥー教における最高峰のマントラとして位置付けられています。

賢者たちは、ガーヤトリー・マントラの意味を伝えるだけでなく、唱えることで真の知識を授ける力を生み出すように、その言葉を示しました。ガーヤトリー・マントラの音節は、人体のすべてのチャクラにより良い影響を与えると伝えられ、正しい発音と抑揚で、1日に3度、日の出、正午、日の入りにおいて唱えることが勧められます。マントラは108回唱えることで最大の恩恵が授けられると伝えられますが、時間が限られている時は、3、9、18回などの吉祥回数を唱えることでも恩恵があるでしょう。

ガーヤトリー・マントラに秘められた力は、唱える者の知識と、霊性の成長を阻むあらゆる障害を取り除きます。サティヤ・サイ・ババは、「ガーヤトリー・マントラは、どこにいようとも唱える者を守り、その知性を輝かせ、言葉の力を強め、無知の暗闇を払いのける。」と説いています。

真理の探究が中心となるウパニシャッドでも、ガーヤトリー・マントラについて多くの言及がなされています。サーマ・ヴェーダに付属し、最初期のウパニシャッドとされるチャーンドーギヤ・ウパニシャッドでは、以下のように述べられています(第3章第12節)。

(1)ガーヤトリー(韻律の一種)は、ここに存在する一切の存在である。ガーヤトリー(Gāyatrī)とは実に声である。声は実にこの一切の存在を歌い(gāyatri)、また救う(trāyate)。
(2)この大地も実にガーヤトリーである。何故ならば、このすべての存在はそれを拠りどころとし、それから抜け出ることはないからである。
(3)この大地はまた人間における肉身である。何故ならば、これらの諸生気はそれを拠りどころとし、それから抜け出ることはないからである。
(4)この人間における肉体は実にこの人間における心臓である。何故ならば、これらの諸生気はそれを拠りどころとし、それから抜け出ることはないからである。
(5)このガーヤトリーは四足[註1]で六部分[註2]から成る。それについて、『リグ=ヴェーダ』の讃歌[註3]に〔次のように〕述べられている。
(6)その偉大さはこのようであり、
プルシャはそれよりさらに大である。
一切の存在はその足であり、
天上における不死はその三つの足である[註4]、と。
(7)このブラフマンといわれるものは、実に人間の外にある虚空である。実に人間の外にある虚空こそ、
(8)人間の内部にある、この虚空である。実に人間の内部にある虚空こそ、
(9)心臓の内部にある、この虚空である。それは充満しているものであり不変のものである。
このように知る者は、満ち足りて変ることのない幸福を得る。

[註1]一切の存在・大地・人間の肉身および心臓の四者を指す。
[註2]前記四者に声と生気を加えた六者を指すと考えられる。
[註3]『リグ=ヴェーダ』10・90・3。
[註4]『リグ=ヴェーダ』10・90・3。
(岩本裕編訳『原典訳 ウパニシャッド』ちくま学芸文庫,2013:68-69)

ガーヤトリー・マントラは、スマラナ(想起)、ディヤーナ(瞑想)、プラールタナー(祈り)という3つの側面を持ちます。その言葉の意味を理解し、真摯に唱えることで、永遠の幸福を授かることができるでしょう。

(SitaRama)

宇宙の恵みを享受する

人類を育む天地万物のエネルギー。私たちはその計り知れない恩恵によって、生活を営み、日々を暮らしています。インドでは、それらのエネルギーが神格化され、古代より畏敬の念を持って崇められてきました。そのエネルギーを最大限に享受する時、私たちは、不幸や苦悩が人生に立ち入ることを防ぐことができると信じられます。どのようにしたら、そのエネルギーを最大限に享受できるのでしょうか。

霊性を向上させる修行において、エネルギーの源泉は、誰しもが持つ背骨の根底のムーラーダーラ・チャクラにあると伝えられてきました。このチャクラが活性化すると、人生は安定し、あらゆる面で加護を受け、豊かさを得ることが可能となると信じられます。そのために、霊性修行ではバンダやヨーガの実践が取り組まれます。

一方で、社会生活の中で多くの務めに忙しない私たちにとって、日々の生活の中でも、ムーラーダーラ・チャクラを活性化する方法があります。家族を大切にするインドにおいて学んだその方法とは、親を敬うことでした。この世に生を受けた私たちにとって、親はエネルギーの源泉でもあり、その関係に従って、それぞれが成長を果たすための役割が与えられます。

ムーラーダーラ・チャクラの支配神であるガネーシャ神を見てもわかります。ガネーシャ神は、兄弟のカールッティケーヤ神とどちらが先に宇宙を周れるかと競争を行った時、全宇宙をあらわす両親のシヴァ神とパールヴァティー女神の周囲をぐるりと周り、その競争に一瞬で打ち勝ちました。

親との結びつきが強まる時、私たちは自然と社会に繋がり、恩恵をさらに拡大することも可能です。誰かに手を差し伸べれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれるように、そこで宇宙が与える大きな加護の輪に気づく時、私たちはより強くなることできるはずです。

自分自身が宇宙全体に支えられていることに、私たちはまず気づかなければなりません。その祝福に繋がることが、宇宙のエネルギーを最大限に享受するための大切な方法となるはずです。さらに豊かな日々を送れるように、日常生活に溢れるこうした霊性を向上させるための実践を学び続けたいと感じています。

(文章:ひるま)

ティラカを塗布する指と惑星の関係

インドの日常生活において欠かすことのできない行いに、ティラカ(印)を塗布する行いがあります。ティラカは礼拝の際に神々に塗布したり、礼拝者の額にも塗布されるものです。インドでは、現代社会でも多くの人々がティラカを塗布し、日常を過ごしています。

このティラカは吉兆の印といわれ、幸運を招く印でもあります。シヴァ派はヴィブーティ、シャクティ派はクムクム、ヴィシュヌ派はサンダルウッド・ペーストなど、それぞれの宗派や慣習によって塗布されるものや塗布の仕方までさまざまに異なります。

このティラカを塗布する際に用いる指には、惑星に関連する深い意味と、それぞれに異なる恩恵があります。

中指:その付け根は保護をもたらす土星に対応し、中指で塗布するティラカは繁栄をもたらすといわれます。

薬指:その付け根は光をもたらす太陽に対応し、薬指で塗布するティラカは、知性を輝かせ心の平安をもたらすといわれます。

親指:その付け根は健康をもたらす金星に対応し、親指で塗布するティラカは強さをもたらすといわれます。

人差し指:その付け根は不死をもたらす木星に対応し、人差し指で塗布するティラカは解脱をもたらすといわれます。亡くなった人に対して塗布されるものであり、一般的に人差し指でティラカを塗布することは避けられます。

参照:https://www.speakingtree.in/blog/applying-tilak-on-someones-forehead-heres-which-finger-you-should-use

離欲の実践

18日間に渡る大戦マハーバーラタが始まろうとしている時、バガヴァッド・ギーターでは、その戦場で苦悩するアルジュナの姿が映し出されます。その姿はまるで、人生という荒野で苦悩する私たちの姿に重なります。

アルジュナの苦悩は、戦場において愛する親族や友人を敵とし戦わねばならないことにありました。心がよろめき、気が狂いそうだと、アルジュナはクリシュナ神に訴えます。そうして戦車の床に座りこんでまったアルジュナに、クリシュナ神は教えを説くと、離欲について語り始めました。

私たちが人生で経験する苦悩は、そのほとんどが過度の愛着から生まれます。例えば、アルジュナが経験したように、愛する者を失う恐怖は計り知れず、実際に多くの悲しみや苦しみが伴います。それは、愛する者に限らず、自らの所有物、仕事、その結果、地位や名誉など、愛着を抱くものであれば何でも、私たちに多くの苦悩を与えます。

そんな中で、クリシュナ神はまず魂の永遠性を説くと、その魂とは反対に、物事が常に変化をしているということを説きました。そうした物事への過度の愛着こそ、私たちを不変の幸福から遠ざけていくものです。この物質世界では、喜びを与えるものだけが、苦しみを与える力を持っていることを、私たちは常に理解していなければなりません。

そうした事実を通じてクリシュナ神が説いた離欲とは、決して、物事を手放すことではありませんでした。ただの一瞬といえども活動せずにはいられない私たちにとって、離欲とは、あらゆる物事に対し中立を保つことを意味します。それは、万物の源に安住することでもあり、そうして離欲を実践することで、私たちは万物を平等に見ることが可能となります。そこで自分自身の本質を理解するとき、心は平安に達し、あらゆる苦悩は消えていきます。

自分自身の本質は、永遠の魂であり、決して変わることのない幸福です。何があっても進まなければならない人生において、離欲を実践する時、私たちは苦悩のないその永遠の幸福に気づき、より大きな愛を知ることができるに違いありません。

(文章:ひるま)

2017年11月の主な祝祭

2017年11月の主な祝祭をご紹介いたします。

7月から続いていた聖なる4ヶ月間であるチャトゥル・マースが終わりを迎え、多くの地域で結婚式を執り行うにふさわしい時期を迎えます。大きな祝祭はひと段落となりますが、インドの各地で結婚式シーズンを迎え、再び盛大な祝福が執り行われる時が続きます。

11月1日 トゥラシー・ヴィヴァーハ
11月2日 ヴァイクンタ・チャトゥルダシー
11月4日 満月
11月7日 アンガーリカー・サンカシュティ(サンカタハラ)・チャトゥルティー
11月10日 カーラ・バイラヴァ・ジャヤンティ
11月14日 エーカーダシー
11月16日 ヴリシュチカ(蠍座)・サンクラーンティ/シヴァラートリー
11月18日 新月
11月23日 ヴィヴァーハ・パンチャミー
11月30日 エーカーダシー/ギーター・ジャヤンティ

*地域や慣習によって、日にちに前後の差異が生じます。

1年を通じた祝祭、またその詳細について、インド暦カレンダーでご紹介しております。

参照:http://www.drikpanchang.com/panchang/month-panchang.html

シュリー・ヤントラの神秘

1990年9月、アメリカのオレゴン州とアイダホ州の境界付近で飛行訓練を行っていた空軍州兵のパイロットが、湖のほとりで、ある超自然的な図形を発見しました。調査の後、その図形がインドで古代から崇められてきたシュリー・ヤントラと呼ばれる強力な護符であることがわかると、神秘的なニュースが駆け巡ります。シュリー・ヤントラがなぜそこに現れたのか、解明することができなかったからです。

この神秘的なニュースを通じて注目の的となったシュリー・ヤントラは、全宇宙のエネルギーが生きる神秘図形といわれ、太古の昔から、ヒンドゥー教徒だけでなく、仏教徒の間でも崇められてきました。「シュリー」は富をあらわし、「ヤントラ」は道具をあらわします。「富の道具」であるこのシュリー・ヤントラを所持することで、富を生み出すエネルギーの波が充満し、物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさをもたらすと伝えられます。シュリー・ヤントラを通じて全宇宙のエネルギーに導かれる時、私たちは成功や繁栄、健康や長寿、平和や調和といった豊かさを授かることができると信じられています。

このシュリー・ヤントラは、大きさの異なるピラミッドのような9つの三角形が重なり合い、合計で43の三角形を構成します。それは、ビンドゥと呼ばれる中心点から幾何学的な形が放出するように見える神秘的な図形です。こうした形が秘める力について深い知識を持っていた古代の賢者や聖者たちは、誰もがその恩恵を授かることができる神聖で重要な道具として、このシュリー・ヤントラを伝えてきました。

実際に、シュリー・ヤントラについての科学的な研究が行われた結果、このヤントラを用いることで脳に変容が起こり、人生を通じてそれが現れることがわかったと伝える説もあります。わたしたちの周囲には、大なり小なり、ネガティブなエネルギーが取り巻いています。シュリー・ヤントラを所持することで、豊かさを妨げていたあらゆる障害が破壊され、人生をより良いものへと変える神秘的なエネルギーが充満すると信じられます。

持ち主のあらゆる願望を満たし、更なる豊かさを授けると信じられるこのシュリー・ヤントラは、瞑想に用いたり、身につけたり、または住居に祀ることで、その恩恵を授かることができます。その際には、古代から幸福のために唱えられてきたマントラを一緒に唱えることも勧められます。心を込めてこの力強いシュリー・ヤントラを礼拝することで、秀でたエネルギーで満たされ、物質的、精神的な豊かさがもたらされるでしょう。

(SitaRama)

参照:Sri Yantra, Oregon Desert Mystery, http://www.oregondesertmystery.com/