マハーヴィーラ・ジャヤンティ2020

2020年は4月6日に、インドの一部の慣習において、マハーヴィーラ・ジャヤンティが祝福されます。

マハーヴィーラ・ジャヤンティは、ジャイナ教の開祖であるマハーヴィーラの降誕祭です。チャイトラ月(3月から4月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のトラヨーダシー(13日目)がその日にあたります。

マハーヴィーラは、偉大な勇者を意味し、ブッダと同時代の聖人です。ジャイナ教において、24人目のティールタンカラ(祖師)にあたります。人間の姿となって現れ解脱に至ったティールタンカラは、アリハントとして崇められます。アリハントのアリは破壊する、ハントは敵を意味し、自身の内の敵である自我や怒り欲望などを克服することを意味します。

不殺生(アヒンサー)をはじめとする五戒を説く彼は、マハートマー・ガーンディーに多大な影響を与えたとされています。

参照:2020 Mahavir Jayanti

パングニ・ウッティラム2020

2020年4月7日は、パングニ・ウッティラムの吉日です。

パングニ・ウッティラムは、天界の結婚を祝うお祭りです。
シヴァ神は、この日にミーナークシー女神(パールヴァティー女神)と結婚したといわれています。
また、スッブラマニヤが、インドラの養女であるティーヴァニーと結婚した日としても祝われています。
ヴァールミーキのラーマーヤナでは、シーターとラーマが結婚した日であると伝えられています。
多くの寺院では、10日間にわたって祝われるお祭りです。

文献によると、このお祭りは、9世紀から13世紀にかけて、南インドを支配したタミル系のヒンドゥー王朝であるチョーラ朝の時代に遡ります。
パングニ・ウッティラムは、パールグナ月(3月/4月)の満月を意味するタミル語です。
この日は、シヴァ神、ペルマル(タミル語圏の呼び名、シュリーニヴァーサ神)、ムルガンを礼拝するための特別な日であり、グリハスタ・ダルマ(家住期のダルマ、結婚生活)の栄光を讃える日にあたります。

クリシュナ神にゆかりのあるマトゥラーやヴリンダーヴァンの地域では、ホーリー祭が執り行われることで知られています。
占星術的には、ウッティラム(ウッタラ・パールグニー)・ナクシャトラが満月に重なる特別な月であり、この満月が、結婚を象徴すると考えられています。

参照:2020 Panguni Uthiram

アクシャヤ・トリティーヤー2020

2020年4月26日はアクシャヤ・トリティーヤーの大吉日です。

アクシャヤ・トリティーヤーは、価値ある品を身につけ始めるのにもっとも適した吉日といわれています。(トリティーヤーは新月から3日目を意味しています。月齢をもとに決められるインドの祝祭日は、年毎に日にちが変わります。)

アクシャヤは、「不朽の、不滅の」という意味のサンスクリット語です。したがって、この吉日に身につけた貴重品は、朽ち果てることなく、幸運や成功を運び続けてくれると信じられています。またこの吉日は、何らかの寄付や贈与などの善行を行った場合は、それが決して廃れることのない点で、重要な意味を持つとされます。

アクシャヤ・トリティーヤーは、トレーター・ユガ(悪が世界の4分の1を支配する時代)の開始日にあたるとされ、ヴィシュヌの第6の化身であるパラシュラーマの誕生日ともいわれます。ヒンドゥー暦によると、この日は1年でもっとも吉兆な日のひとつにあたるため、インドでは、新しいベンチャーを始めたり、高価な買い物をするのに適した吉日とされています。

ヒンドゥー暦には、ムフールタと呼ばれる時間の概念があります。48分単位で刻まれるこのムフールタによれば、1日の中にも吉兆な時間とそうでない時間があり、特定の行為に対して適切な時刻が定められています。しかし、このムフールタに関係なく、一日中吉兆な時間に満ちている時があります。それが、トリティーヤー・トリティーヤーです。

アクシャヤ・トリティーヤーは、一年の中で太陽と月の光がもっとも明るくなる時といわれることがあります。それは、このアクシャヤ・トリティーヤーにおいて、太陽が牡羊座に、そして月が牡牛座にあるためです。太陽は牡羊座で高揚し、月は牡牛座で高揚するといわれますが、惑星は高揚する星座に位置する時、最大限の力を発揮し良い影響を生み出すと信じられています。この時、私たちの心身は、サットヴァ(純質)に満ちたエネルギーを受け取るといわれることもあります。

アクシャヤ・トリティーヤーに行うとよいこと
・グル(師)に対して、施し物という形で、寄付金を忍ばせた品物を与える。
・富の女神であるマハーラクシュミーに対する苦行を行う事で、1年を通じての祝福と繁栄を祈願する。
・マハーラクシュミー寺院に行き、4つの方位に4枚のコインを投げることで、富の開運を祈願する。
・アナンガ(愛の神カーマの別名)のマントラ「オーム・フロウン・フルーム・アーナンガーヤ・パット」を唱える事で、身体的な問題の解消を祈願する。
・既婚女性は、クムクム等の赤い色粉をつけた赤い紐を首回りに身につけて、夫の長寿をシヴァ寺院で祈願する。また未婚女性は、それを足首につけて、よい相手に巡り会えるようにシヴァ寺院で祈願する。
・ニームの葉を持ってシヴァ寺院に参拝に行き、シヴァ神にそれを捧げた後、病気平癒を祈願して、それを病人の枕の下に置く。
・その他、永続する繁栄のため、新事業の開始、金製品などの高価な貴重品の購入、病気等の治療に適した吉日とされる。

どうぞ良い吉日をお迎えください。

ヤムナー・ジャヤンティ2020

2020年は3月30日に、インドの一部の慣習において、ヤムナー・ジャヤンティが祝福されます。

ヤムナー・ジャヤンティは、ヤムナー川の降誕を祝福する吉日です。チャイトラ月(3月から4月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のシャシュティー(6日目)がその日にあたります。

大自然のあらわれが神々として崇められてきたインドの世界において、川は古くから聖なる存在として崇められてきました。肥沃な大地をもたらすだけでなく、豊かな水とその流れが、あらゆるものを清め浄化すると捉えられてきたことにひとつの理由があります。

そんなインドでは、サラスワティー川、ヤムナー川、ガンジス川が3大河川として崇められることがあります。それぞれ、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の女神として讃えられる存在です。ヤムナー女神は、太陽神であるスーリヤと妻のサンジュナーの子として生まれたと伝えられます。死の神であるヤマの妹、ヤミーと伝えられることもあります。

ヤムナー川は、ヒマーラヤ山麓の4大聖地のひとつであるヤムノートリーを水源とし、聖地イラーハーバード(アラーハーバード)でガンジス川に合流します。その途中にはタージ・マハルが佇み、マトゥラーなどのクリシュナ神の聖地を流れます。ヤムナー川は、クリシュナ神話においても重要な存在として崇められます。

参照:2020 Yamuna Jayanti

マツシャ・ジャヤンティ2020

2020年3月24日は新月です。この新月以降、いよいよ春のナヴァラートリーが始まります。

一部の地域や慣習では、この新月から3日目に、マツシャ・ジャヤンティが祝福されます。2020年は3月27日です。

マツシャはヴィシュヌ神の1番目の化身として知られ、魚の姿をしています。ヴィシュヌ神はマツシャの姿として、この日に姿をあらわしたと伝えられ、マツシャは宇宙を清めながら完ぺきな均衡と調和の下に維持するヴィシュヌ神を象徴しています。ヴィシュヌ神はこの世界に危機が生じた時、世界を守るために特別な姿となってあらわれると信じられています。

マツシャは、起ころうとしていた大洪水から世界を救ったと伝えられます。魚が流れに反しながらも源流に向かって泳げるのは、流れに身を任せる術を知っているからであり、私たちが常に神々に身を任せながら、その源へ向かって歩み続けることを象徴しているともいわれます。

マツシャへの礼拝により、魚が池をきれいにするように、さまざまな悪影響が浄化されると信じられています。一説には、ヴァーストゥの引き起こす影響を浄化すると伝えられます。

※マツシャ・ジャヤンティは他の日に祝福される慣習もあります。

参照:2020 Matsya Jayanti

ウガーディ(テルグ・ニューイヤー)2020

2020年3月25日はウガーディの吉日です。

ウガーディはテルグ語で新しい一年の始まりを意味し、チャイトラ月(3月~4月)の一日目に祝福されます。主に南インドのテルグ語圏とカンナダ語圏(アーンドラ・プラデーシュ州やカルナータカ州、マハーラーシュトラ州)におけるお正月にあたります。それはまた、春の始まりと幸福をもたらす時でもあります。

ウガーディの語源は、「ユガ+アーディ=新しい時代の始まり」にあると伝えられます。一説に、この日、創造の神であるブラフマー神が、世界の創造を始めたと信じられています。そして、時間を計算するために、この世界に昼、夜、日、週、月、季節、そして年を生み出したと伝えられます。

ラーマーヤナの時代において、新しい一年は、ウッタラーヤナ(太陽が北方に回帰する時)の始まりに祝福されていました。その後、天文学者であり占星術師でもあった聖者ヴァラーハミヒラ(6世紀)は、チャイトラ月の始まりに新年を祝う方法を生み出しました。月の軌道の変化に伴った、新しいヒンドゥー教の太陰暦の始まりを意味します。

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Ugadi

シータラー・アシュタミー2020

インドでは2020年3月16日に、シータラー女神を礼拝するシータラー・アシュタミーを迎えます。

シータラー女神は天然痘の女神として崇められています。シータラーは「冷やす者」を意味し、シータラー女神を崇拝することで、天然痘を始めとするあらゆる恐ろしい病から守られると信じられています。

このシータラー・アシュタミーはホーリー・フェスティバルの後の8日目(アシュタミー)にあたり、主に北インドで祝福が行われます。この日、家庭では火を使った調理は行わず、前日までに調理を済ませ、冷たい(冷めた)食事をシータラー女神に捧げます。前日にあたるサプタミー(ホーリー・フェスティバルの後の7日目)にプージャーを行う慣習もあります。

シータラー女神は、南インドではマーリアンマン女神として崇められるなど、さまざまな名前を持ちインド各地で崇拝されています。病原菌を払うためのほうき、そして、熱を冷ますための冷たい水の入った壺を手にしていると伝えられます。パールヴァティー女神とも同一視され、シヴァ神の妃としても崇められています。

参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Shitala

ラング・パンチャミー2020

2月~3月の満月は、インドの三大祭のひとつにも数えられるホーリー・フェスティバルが祝福される喜びの時です。
2020年は、3月9日と10日に祝福されます。

満月の前夜となる3月9日には、悪を払う祈りの儀式であり、ホーリカー・ダハンと呼ばれる火を焚く儀式が真摯に執り行われます。
そして、満月の当日となる3月10日には、カラフルな色粉や色水を投げ合うドゥランディーが祝福され、インド中が歓喜に包まれます。

ホーリカー・ダハンで燃え上がる炎は、季節の変わり目に生じる、大気中の不浄な影響を浄化すると信じられます。
そして翌日、浄化された空間にカラフルな色を投げ、喜びに満ちた神々の質を呼び覚まします。

このホーリー・フェスティバルの前後には、広大なインドの各地でさまざまに異なる祝祭が祝福されます。
マハーラーシュトラ州やマディヤ・プラデーシュ州の農村地域では、ホーリー・フェスティバルより5日目に行われるラング・パンチャミーがホーリー・フェスティバルとして祝福されます。
2020年は3月14日です。

ラング・パンチャミーのラングは「色」、パンチャミーは「5日目」を意味します。
一部の地域では、このホーリー・フェスティバルから5日目のラング・パンチャミーにおいて、5色の色を投げ合い5大要素を活性化し、神々を呼び覚ますことで、その繋がりを深めると信じられています。

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Rang_Panchami

春のナヴァラートリー2020

ナヴァラートリーとは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神をお奉りするヒンドゥー教の三大祭典のひとつです。「ナヴァ」はサンスクリット語で9をあらわし、「ラートリー」は夜を意味します。したがって、ナヴァラートリーとは、9日間の夜となります。この祭典は、春と秋の年2回、9日間にわたって行われます。ヒンドゥー教のカレンダーでは、月齢にしたがっているために毎年開催時期が多少前後しますが、2020年は3月25日から4月2日まで行われます。

ナヴァラートリーの9日間は、礼拝する神さまに応じて、3日間ずつに分けられます。はじめの3日間は、わたしたちの心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝します。そして、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。わたしたちは人生のさまざまな局面で、神々からの祝福を求めて、3つの側面をもつそれぞれの女神さまにお祈りを捧げます。そのために、この祭典には9日間が費やされます。

ナヴァラートリーの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。じぶん自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるには、昔からナヴァラートリーはこの上ない吉祥の日であるといわれています。

9日間を通じ、女神の様々な姿を見つめ自身の心と向き合った後、訪れるのがラーマ・ナヴァミー、ラーマ神の降誕祭です。ヴィシュヌ神の化身でもあるラーマ神は、正義や美徳の象徴であり、悪を倒す為に弓を持ち戦いに赴きます。9日間の夜を通し自身の内に気づきという光を灯すことによって、人は無知である暗闇、悪を倒します。そして、この正義の誕生という日に盛大なる祝福を捧げます。

ナヴァラートリーは、自身の内面に潜む不浄な傾向を克服するために、非常に重要な期間とされています。この神聖な期間を活かして、かつてラーマが悪鬼ラーヴァナに勝利したように、わたしたちの内面に潜む悪魔を討ち滅ぼすことができるよう日々を過ごされてみるとよいでしょう。

参照
[1] “Navaratri” from Wikipedia, Free encyclopedia, http://en.wikipedia.org/wiki/Navratri

ジャーナキー・ジャヤンティー2020

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2020年は2月16日に、インドの一部の慣習においてジャーナキー・ジャヤンティーが祝福されます。

ジャーナキー・ジャヤンティーは、シーター女神の降誕祭として祝福される祝祭です。
パールグナ月(2月〜3月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のアシュタミー(8日目)がその日にあたります。

シーター女神は、ヴィシュヌ神の7番目の化身であるラーマ神の妃であり、ラクシュミー女神の化身とも言われ、高潔さや純真さの象徴として崇められます。
ジャナカ王の娘として生まれたシーター女神は、ジャーナキーという別名があります。
また、大地の女神であるブーミを母に持つシーター女神の名は、「畝(うね)」という意味があり、畑の畝の間から生まれたと信じられています。
土地の肥沃さや農作における豊穣の女神として崇められるも、ラーマ神の妃として生きたシーター女神の生涯は苦難に満ちたものでした。

ラーマ神とシーター女神の歩みが綴られたラーマーヤナは、私たちに霊性を育む多くの教えを示すとともに、さまざまな問いを投げかけます。
その壮大な物語を通じては、日々を幸せに、ダルマの中で生きる術を学ぶことができるでしょう。

※シーター女神の降誕祭は、ヴァイシャーカ月(4月〜5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のナヴァミー(9日目)に祝福される慣習もあります。

参照:2020 Janaki Jayanti