ヨーガ・スートラ第4章第19節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


न तत्स्वाभासं दृश्यत्वात्॥१९॥
Na tatsvābhāsaṁ dṛśyatvāt||19||
ナ タトスヴァーバーサン ドリシュヤトヴァート
それは、自らを照らすものではない。見られるものであるから。

簡単な解説:前節において、心の働きは常に知られていると説かれ、それは、心の主人であるプルシャが決して転変しないからであると説かれました。本節では、心は自分自身を照らし出すことはできないと説かれ、それは、心がプルシャに見られるものであるからだと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第18節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


सदा ज्ञाताश्चित्तवृत्तयस्तत्प्रभोः पुरुषस्यापरिणामित्वात्॥१८॥
Sadā jñātāścittavṛttayastatprabhoḥ puruṣasyāpariṇāmitvāt||18||
サダー ジュニャーターシュチッタヴリッタヤスタトプラボーホ プルシャスヤーパリナーミトヴァート
心の働きは常に知られている。プルシャは転変しないからである。

簡単な解説:前節において、対象物は磁石のように心を引き寄せ自分の色で染めると説かれ、そうして心が関係を持つ対象物は知られ、持たない対象物は知られないと説かれました。本節では、その心の働きは常に知られていると説かれ、それは、心の主人であるプルシャが決して転変しないからであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第17節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तदुपरागापेक्षित्वाच्चित्तस्य वस्तु ज्ञाताज्ञातम्॥१७॥
Taduparāgāpekṣitvāccittasya vastu jñātājñātam||17||
タドゥパラーガーペークシトヴァーッチッタスヤ ヴァストゥ ジュニャ-タージュニャータム
心が対象物によって染められるかに応じて、対象物は知られたり、知られないことがある。

簡単な解説:前節において、対象物は一つの心に依存しているのではない、もし一つの心に依存しているのであれば、その心が認知しない場合、その対象物はどうなるのかと説かれました。本節では、対象物は磁石のように心を引き寄せ自分の色で染めると説かれ、そうして心が関係を持つ対象物は知られ、持たない対象物は知られないと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第16節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


न चैकचित्ततन्त्रं वस्तु तदप्रमाणकं तदा किं स्यात्॥१६॥
Na caikacittatantraṁ vastu tadapramāṇakaṁ tadā kiṁ syāt||16||
ナ チャイカチッタタントラン ヴァストゥ タダプラマーナカン タダー キン スヤート
対象物は、一つの心に依存しているのではない、その心が認知しない場合、どうなるのか。

簡単な解説:前節において、顕現する対象物が一つであっても、それについての想念は人の心によって相違するため、対象物と心は異なる道を歩むと説かれました。本節では、対象物は一つの心に依存しているのではない、もし一つの心に依存しているのであれば、その心が認知しない場合、その対象物はどうなるのかと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第15節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


वस्तुसाम्ये चित्तभेदात्तयोर्विभक्तः पन्थाः॥१५॥
Vastusāmye cittabhedāttayorvibhaktaḥ panthāḥ||15||
ヴァストゥサーミイェー チッタベーダーッタヨールヴィバクタハ パンターハ
対象物が同一でも、心は相違するため、それらは別の道を歩む。

簡単な解説:前節において、グナは三つ存在するが、それが三者一体の転変をすることにより、対象物は一つの物事として顕現すると説かれました。本節では、顕現する対象物が一つであっても、それについての想念は人の心によって相違するため、対象物と心は異なる道を歩むと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第14節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


परिणामैकत्वाद्वस्तुतत्त्वम्॥१४॥
Pariṇāmaikatvādvastutattvam||14||
パリナーマイカトヴァードヴァストゥタットヴァム
対象物の自己同一性は、転変の単一性による。

簡単な解説:前節において、過去、現在、未来という状況により生じる特性は、現在に顕現している状態であれ、顕現していない過去未来の状態であれ、すべて3つのグナを実体としていると説かれました。本節では、グナは3つ存在するが、それが三者一体の転変をすることにより、対象物は一つの物事として顕現すると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第13節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ते व्यक्तसूक्ष्मा गुणात्मानः॥१३॥
Te vyaktasūkṣmā guṇātmānaḥ||13||
テー ヴィヤクタスークシュマー グナートマーナハ
顕現の状態であれ、精妙な状態であれ、それらはグナの性質である。

簡単な解説:前節において、過去と未来はそれ自体としては実在しているが、時間的な位置に違いがあるため、過去、現在、未来という状況によりその特性が生じると説かれました。本節では、それらの特性は、現在に顕現している状態であれ、顕現していない過去未来の状態であれ、すべて3つのグナを実体としていると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第12節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


अतीतानागतं स्वरूपतोऽस्त्यध्वभेदाद्धर्माणाम्॥१२॥
Atītānāgataṁ svarūpato’styadhvabhedāddharmāṇām||12||
アティーターナーガタン スヴァルーパトースティヤドヴァベーダーッダルマーナーム
過去と未来はそれ自体として実在するが、異なる状況によりその特性が生じる。

簡単な解説:前節において、心の潜在的傾向は、原因、結果、支持、対象の4つのものの共同によって支えられているため、その4つを滅ぼせば、心の潜在的傾向も消滅する説かれました。本節では、転変の存在論的な構造について説かれ、過去と未来はそれ自体としては実在しているが、時間的な位置に違いがあるため、過去、現在、未来という異なる様態が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第11節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


हेतुफलाश्रयालम्बनैः सङ्गृहीतत्वादेषामभावे तदभावः॥११॥
Hetuphalāśrayālambanaiḥ saṅgṛhītatvādeṣāmabhāve tadabhāvaḥ||11||
ヘートゥパラーシュラヤーラムバナイヒ サングリヒータトヴァーデーシャーマバーヴェー タダバーヴァハ
原因、結果、支持、対象によって支えられているため、それらの消滅により消滅する。

簡単な解説:前節において、心の潜在的傾向に始まりがないのは、生きることへの愛着が絶えることなく永遠に存在しているからであると説かれました。本節では、その心の潜在的傾向は、原因、結果、支持、対象の4つのものの共同によって支えられているため、その4つを滅ぼせば、心の潜在的傾向も消滅する説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第10節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तासामनादित्वं चाशिषो नित्यत्वात्॥१०॥
Tāsāmanāditvaṁ cāśiṣo nityatvāt||10||
ターサーマナーディトヴァン チャーシショー ニティヤトヴァート
それらが無始であるのは、生への愛着が永遠にあるからである。

簡単な解説:前節において、心の潜在的傾向は、誕生の種類、場所、時間が異なっても、その間に連続性があると説かれ、それは、記憶と潜在印象の間に同一性があるためであると説かれました。本節では、その心の潜在的傾向に始まりがないのは、生きることへの愛着が絶えることなく永遠に存在しているからであると説かれます。