ヨーガ・スートラ第4章第1節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जन्मौषधिमन्त्रतपःसमाधिजाः सिद्धयः॥१॥
Janmauṣadhimantratapaḥsamādhijāḥ siddhayaḥ||1||
ジャンマウシャディマントラタパハサマーテディジャーハ シッダヤハ
誕生、薬草、真言、苦行、三昧によって、霊能力が生じる。

簡単な解説:本節より、独存の章と呼ばれる第4章が始まります。まず、これまでに説かれてきた種々の霊能力とは、生まれつきによって、薬草の力によって、真言の詠唱によって、苦行の実行によって、または三昧に入ることによって生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第55節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


सत्त्वपुरुषयोः शुद्धिसाम्ये कैवल्यमिति॥५५॥
Sattvapuruṣayoḥ śuddhisāmye kaivalyamiti||55||
サットヴァプルシャヨーホ シュッディサーミイェー カイヴァリャミティ
サットヴァとプルシャの清浄性が等しくなるとき、独存が生じる。

簡単な解説:前節において、識別知は人間を救済するものであり、あらゆる対象のあらゆる在り方を対象とし、一度に一切を知ることができるものであると説かれました。本節では、サットヴァがラジャスとタマスの不浄性から解放され、本来清浄であるプルシャと等しくなるとき、真我の独存が生じると説かれます。本節で第3章が終わります。

ヨーガ・スートラ第3章第54節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तारकं सर्वविषयं सर्वथाविषयमक्रमं चेति विवेकजं ज्ञानम्॥५४॥
Tārakaṁ sarvaviṣayaṁ sarvathāviṣayamakramaṁ ceti vivekajaṁ jñānam||54||
ターラカン サルヴァヴィシャヤン サルヴァターヴィシャヤマクラマン チェーティ ヴィヴェーカジャン ジュニャーナム
その知は、救済であり、あらゆる対象の、あらゆる在り方を対象とし、一度に一切を知ることができる。

簡単な解説:前節において、種類や特徴や場所によって区別をすることができない相似している二つのものでも、識別知によって的確に見分けることができると説かれました。本節では、その識別知は人間を救済するものであり、あらゆる対象のあらゆる在り方を対象とし、一度に一切を知ることができるものであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第53節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जातिलक्षणदेशैरन्यतानवच्छेदात् तुल्ययोस्ततः प्रतिपत्तिः॥५३॥
Jātilakṣaṇadeśairanyatānavacchedāttulyayostataḥ pratipattiḥ||53||
ジャーティラクシャナデーシャイラニャターナヴァッチェーダート トゥリャヨースタタハ プラティパッティヒ
種類や特徴や場所の相違が判別されず相似している二つのものでも、それにより認識される。

簡単な解説:前節において、瞬間とその連続へ綜制を行うことにより、その微妙な分析から、識別知が生じると説かれました。本節では、種類や特徴や場所によって区別をすることができない相似している二つのものでも、その識別知によって的確に見分けることができると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第52節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


क्षणतत्क्रमयोः संयमाद्विवेकजं ज्ञानम्॥५२॥
Kṣaṇatatkramayoḥ saṁyamādvivekajaṁ jñānam||52||
クシャナタトクラマヨーホ サンヤマードヴィヴェーカジャン ジュニャーナム
瞬間とその連続への綜制により、識別知が生じる。

簡単な解説:前節において、たとえ高位の神霊の誘いを受けたとしても、愛着や慢心を抱かないことが大切であり、そうでなければ、元の状態に堕落してしまうと説かれました。本節では、瞬間とその連続へ綜制を行うことにより、その微妙な分析から、識別知が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第51節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


स्थान्युपनिमन्त्रणे सङ्गस्मयाकरणं पुनरनिष्टप्रसङ्गात्॥५१॥
Sthānyupanimantraṇe saṅgasmayākaraṇaṁ punaraniṣṭaprasaṅgāt||51||
スターニュパニマントラネー サンガスマヤーカラナン プナラニシュタプラサンガート
高位の神霊の誘いを受けても、愛着や慢心を起こさないこと。再び望ましくない事態となるから。

簡単な解説:前節において、超自然能力に対してさえも離欲をすることにより、苦悩を生み出す欠点の種子が絶たれ、真我の独存が生じると説かれました。本節では、たとえ高位の神霊の誘いを受けたとしても、愛着や慢心を抱かないことが大切であり、そうでなければ、元の状態に堕落してしまうと説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第50節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तद्वैराग्यादपि दोषबीजक्षये कैवल्यम्॥५०॥
Tadvairāgyādapi doṣabījakṣaye kaivalyam||50||
タドヴァイラーギャーダピ ドーシャビージャクシャイェー カイヴァリャム
それの離欲により、また、欠点の種子が絶たれ、独存が生じる。

簡単な解説:前節において、サットヴァとプルシャの相違を認識することに達成したならば、あらゆる状態を支配する力と、あらゆる事象を知る力が生じると説かれました。本節では、それらの超自然能力に対してさえも離欲をすることにより、苦悩を生み出す欠点の種子が絶たれ、真我の独存が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第49節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


सत्त्वपुरुषान्यताख्यातिमात्रस्य सर्वभावाधिष्ठातृत्वं सर्वज्ञातृत्वं च॥४९॥
Sattvapuruṣānyatākhyātimātrasya sarvabhāvādhiṣṭhātṛtvaṁ sarvajñātṛtvaṁ ca||49||
サットヴァプルシャーニャターキャーティマートラスヤ サルヴァバーヴァーディシュタートリトヴァン サルヴァジュニャートリトヴァン チャ
サットヴァとプルシャの相違の識別知に徹したならば、あらゆる状態の支配とあらゆる知識が生じる。

簡単な解説:前節において、感覚器官の支配が可能になると、心のような迅速性や肉体的な感官を使わずに知覚し得る能力を獲得し、世界の根元を支配すると説かれました。本節では、サットヴァとプルシャの相違を認識することに達成したならば、あらゆる状態を支配する力と、あらゆる事象を知る力が生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第48節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ततो मनोजवित्वं विकरणभावः प्रधानजयश्च॥४८॥
Tato manojavitvaṁ vikaraṇabhāvaḥ pradhānajayaśca||48||
タトー マノージャヴィトヴァン ヴィカラナバーヴァハ プラダーナジャヤシュチャ
その結果、心の迅速性、感官なしに知覚する能力、世界の根元を支配する力があらわれる。

簡単な解説:前節において、諸感覚の把握作用、その本質、それらに結びつく我想、それに内在する三つのグナ、それの合目的性などへの綜制によって感覚器官の支配が可能になると説かれました。本節では、その結果、心のような迅速性、肉体的な感官を使わずに知覚し得る能力を獲得し、世界の根元を支配すると説かれます。

ヨーガ・スートラ第3章第47節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ग्रहणस्वरूपास्मितान्वयार्थवत्त्वसंयमादिन्द्रियजयः॥४७॥
Grahaṇasvarūpāsmitānvayārthavattvasaṁyamādindriyajayaḥ||47||
グラハナスヴァルーパースミターンヴァヤールタヴァットヴァサンヤマーディンドリヤジャヤハ
把握作用、本質、我想、関係性、合目的性への綜制により、感覚器官を支配する。

簡単な解説:前節において、身体の完全さとは、美しい形、魅力、強さ、金剛の堅固さであると説かれました。本節では、感覚器官の支配について説かれ、それは、諸感覚の把握作用、その本質、それらに結びつく我想、それに内在する三つのグナ、それの合目的性などへの綜制によって可能になると説かれます。