ヨーガ・スートラ第4章第10節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तासामनादित्वं चाशिषो नित्यत्वात्॥१०॥
Tāsāmanāditvaṁ cāśiṣo nityatvāt||10||
ターサーマナーディトヴァン チャーシショー ニティヤトヴァート
それらが無始であるのは、生への愛着が永遠にあるからである。

簡単な解説:前節において、心の潜在的傾向は、誕生の種類、場所、時間が異なっても、その間に連続性があると説かれ、それは、記憶と潜在印象の間に同一性があるためであると説かれました。本節では、その心の潜在的傾向に始まりがないのは、生きることへの愛着が絶えることなく永遠に存在しているからであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第9節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जातिदेशकालव्यवहितानामप्यानन्तर्यं स्मृतिसंस्कारयोरेकरूपत्वात्॥९॥
Jātideśakālavyavahitānāmapyānantaryaṁ smṛtisaṁskārayorekarūpatvāt||9||
ジャーティデーシャカーラヴィヤヴァヒターナーマピヤーナンタリヤム スムリティサンスカーラヨーレーカルーパトヴァート
誕生の種類、場所、時間が異なっても、連続性がある。記憶と潜在印象は、同一性を持つためである。

簡単な解説:前節において、人間になれば人間に相応しい習性があらわれるように、行為の結果(業報)に適合する心の潜在的傾向だけが、特定の生において発現すると説かれました。本節では、それらの心の潜在的傾向は、誕生の種類、場所、時間が異なっても、その間に連続性があると説かれ、それは、記憶と潜在印象の間に同一性があるためであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第8節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


ततस्तद्विपाकानुगुणानामेवाभिव्यक्तिर्वासनानाम्॥८॥
Tatastadvipākānuguṇānāmevābhivyaktirvāsanānām||8||
タタスタドヴィパーカーヌグナーナーメーヴァービヴィヤクティルヴァーサナーナーム
それらのうち、それらの行為の結果に適合する心の潜在的傾向だけが発現する。

簡単な解説:前節において、行為には善い結果を生み出す白、悪い結果を生み出す黒、その両方が混合している白黒があり、通常の人の行為はこれらの種類に属するが、ヨーギーの行為はこれらの種類に属さないと説かれました。本節では、それらの行為のうち、人間になれば人間に相応しい習性があらわれるように、それらの行為の結果(業報)に適合する心の潜在的傾向だけが、特定の生において発現すると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第7節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


कर्माशुक्लाकृष्णं योगिनस्त्रिविधमितरेषाम्॥७॥
Karmāśuklākṛṣṇaṁ yoginastrividhamitareṣām||7||
カルマーシュクラークリシュナン ヨーギナストリヴィダミタレーシャーム
ヨーギーの行為は白でも黒でもない。その他の人々の行為は、三種である。

簡単な解説:前節において、誕生、薬草、真言、苦行、三昧の5つによって生じる霊能力のうち、瞑想(三昧)から生じたものだけは、行為の潜在的な印象である業遺存がないと説かれました。本節では、行為には善い結果を生み出す白、悪い結果を生み出す黒、その両方が混合している白黒があり、通常の人の行為はこれらの種類に属するが、ヨーギーの行為はこれらの種類に属さず、何の結果も生まないと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第6節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


तत्र ध्यानजमनाशयम्॥६॥
Tatra dhyānajamanāśayam||6||
タトラ ディヤーナジャマナーシャヤム
そのうち、瞑想によるものは業遺存がない。

簡単な解説:前節において、転生によって心の働きは変わり、その発現の仕方はさまざまに違っているが、それらの多くの心は、一つの心によって使役されていると説かれました。本節では、第4章第1節で述べられた、誕生、薬草、真言、苦行、三昧の5つによって生じる霊能力のうち、瞑想(三昧)から生じたものだけは、行為の潜在的な印象である業遺存がないと説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第5節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


प्रवृत्तिभेदे प्रयोजकं चित्तमेकमनेकेषाम्॥५॥
Pravṛttibhede prayojakaṁ cittamekamanekeṣām||5||
プラヴリッティベーデー プラヨージャカン チッタメーカマネーケーシャーム
心の発現の仕方は違うが、その多くは一つの心に使役されている。

簡単な解説:前節において、多くの転生において創造される心は、すべて、「自分」の思いである我想からのみ生まれると説かれました。本節では、転生によって心の働きは変わり、その発現の仕方はさまざまに違っているが、それらの多くの心は、一つの心によって使役されていると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第4節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


निर्माणचित्तान्यस्मितामात्रात्॥४॥
Nirmāṇacittānyasmitāmātrāt||4||
ニルマーナチッターニャスミターマートラート
創造された心はすべて、我想からのみ生まれる。

簡単な解説:前節において、善悪の行為などの付随的な事象は、転変の直接的な原因ではないが、農夫が行う灌漑のように、根本原質の展開の障害物を除去し、その流れを導くものであると説かれました。本節では、多くの転生において創造される心は、すべて、「自分」の思いである我想からのみ生まれると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第3節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


निमित्तमप्रयोजकं प्रकृतीनां वरणभेदस्तु ततः क्षेत्रिकवत्॥३॥
Nimittamaprayojakaṁ prakṛtīnāṁ varaṇabhedastu tataḥ kṣetrikavat||3||
ニミッタマプラヨージャカン プラクリティーナーン ヴァラナベーダストゥ タタハ クシェートリカヴァト
付随的な事象は、直接的な原因ではないが、根本原質の展開の障害物を除去する。農夫のように。

簡単な解説:前節において、輪廻において他の種類の生涯に生まれ変わるのは、根本原質が流入し、充満することによって生じると説かれました。本節では、善悪の行為などの付随的な事象は、転変の直接的な原因ではないが、農夫が行う灌漑のように、根本原質の展開の障害物を除去し、その流れを導くものであると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第2節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जात्यन्तरपरिणामः प्रकृत्यापूरात्॥२॥
Jātyantarapariṇāmaḥ prakṛtyāpūrāt||2||
ジャーティヤンンタラパリナーマハ プラクリティヤープーラート
誕生における他への変容は、根本原質の充満により生じる。

簡単な解説:前節において、これまでに説かれてきた種々の霊能力とは、生まれつきによって、薬草の力によって、真言の詠唱によって、苦行の実行によって、または三昧に入ることによって生じると説かれました。本節から転生について説かれ、輪廻において他の種類の生涯に生まれ変わるのは、根本原質が流入し、充満することによって生じると説かれます。

ヨーガ・スートラ第4章第1節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जन्मौषधिमन्त्रतपःसमाधिजाः सिद्धयः॥१॥
Janmauṣadhimantratapaḥsamādhijāḥ siddhayaḥ||1||
ジャンマウシャディマントラタパハサマーテディジャーハ シッダヤハ
誕生、薬草、真言、苦行、三昧によって、霊能力が生じる。

簡単な解説:本節より、独存の章と呼ばれる第4章が始まります。まず、これまでに説かれてきた種々の霊能力とは、生まれつきによって、薬草の力によって、真言の詠唱によって、苦行の実行によって、または三昧に入ることによって生じると説かれます。