インドラ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ सहस्रनेत्राय विद्महे वज्रहस्ताय धीमहि ।
तन्नो इन्द्रः प्रचोदयात्‌ ॥
・om sahasranetrāya vidmahe vajrahastāya dhīmahi |
tanno indraḥ pracodayāt ||

・オーム サハスラネートラーヤ ヴィッドゥマヘー ヴァジュラハスターヤ ディーマヒ
タンノー インドラハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らが千の眼を持つ方を知り、雷を手にする方を瞑想できるように
インドラよ、我らを導き給え

雷雨の神として崇められるインドラ神は、後代ではその立場が下がるも、リグ・ヴェーダにおいては火の神であるアグニ神と同様に、数多くの賛歌が捧げられ、神々の王としても崇められる神格です。
特に、酷暑期からモンスーンへ移り変わる季節は、インドラ神と巨大な蛇であるヴリトラとの戦いにあらわされます。
地上から水を奪ったヴリトラは、大干ばつをもたらし、人々を苦しめていました。
これを見たインドラ神は雷によってヴリトラを倒し、地上に雨をもたらしたと伝えられます。
厳しい自然と共に生きるインドでは、自然のさまざまな動きに神々の表情を重ね、その偉大な力に、現代でも多くの人々が祈りを捧げ続けています。

新型コロナウィルス支援募金活動報告(その8)

新型コロナウィルス支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な措置の緩和が行われています。
経済状況の悪化を受けたこの措置の緩和により感染拡大が続き、現在はアメリカとブラジルに次いで、インドは世界で3番目の感染者数となっています。
7月よりさらなる措置の緩和が見込まれていましたが、地域によっては封鎖を再導入する動きも見られます。

7月6日に、デリーで動物を保護する施設へ医療物資を届けることができました。
保護施設への医療物資の支援は、第2回目となります。
獣医師の指導のもと、Rs.48774(約70000円)の医療物資を手配しました。
薬局にて8%の割引をいただいたため、支払った金額はRs.44872(約65000円)となっています。

長く続いている封鎖や外出禁止を通じては、さまざまな面に影響が出ており、保護施設でも動物の保護が増え続けています。
怪我をしたり衰弱した動物が多く、2回目の訪問でもその痛ましい姿に言葉を失います。
物資を届けた際には、スタッフにぴったりと寄り添う犬の姿があり、愛情を欲している様子も見られました。

この状況の中で、餌食だけでなく、ワクチンの摂取などの活動を続けている動物愛護団体もあります。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に対する恐怖もあり、動物の保護のために見慣れない人が地域に立ち入ることで、地域住民から攻撃されるという痛ましいニュースも伝えられています。
自然や動物や人間が調和しながら共存するインドの社会においても、大都会では、野外を彷徨する動物への餌食に慎重になるべきという意見もあります。
万物が穏やかに暮らすことができるよう、ひとつひとつの大切な命と向き合う活動の支援を今後も継続できればと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

ハリヤーリー・ティージ(ブランコ祭り)2020

2020年7月23日はハリヤーリー・ティージの祝日です。

ハリヤーリー・ティージは、シュラヴァナ月の新月より3日目に、パールヴァティー女神を礼拝する吉日です。インドでは、新月から3日目は「ティージ」と呼ばれ、このシュラヴァナ月のティージはとりわけ吉兆とされています。

この日は、夫シヴァ神のために大変な苦行を行ったパールヴァティー女神に捧げられ、女性たちは夫の幸せと家庭の繁栄を願い祈りを捧げます。

主に北インドでは、モンスーンを迎え大地が潤い緑が濃くなることから、多くの女性たちが緑色のサリーやバングルを身にまとい祝福を行います。この時はハリヤーリー・ティージとされますが、ハリヤーリーは緑を意味しています。

一部の地域では木々に吊るしたブランコに乗ってその喜びを表現し祝福することから、このハリヤーリー・ティージはブランコ祭りとしても広く知られています。

この日に行われる祈りや断食は、家庭のさまざまな問題を取り除き、平安をもたらすと特に信じられています。

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Teej

第74回グループ・ホーマ(グル・プールニマー)無事終了のお知らせ

第74回グループ・ホーマ(グル・プールニマー)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

グルを礼拝する、第74回グループ・ホーマは、7月5日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。
第74回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

シュラヴァナ月のシヴァラートリー(2020年)

2020年は7月19日に、シュラヴァナ月のシヴァラートリーを迎えます。

シヴァ神を礼拝する重要なひと月であるシュラヴァナ月のシヴァラートリーは、シヴァ神を礼拝するこの上ない吉祥な時です。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大きな祝祭や巡礼は中止となっていますが、通常であれば、吉祥なシヴァラートリーが近づくこの時期のガンジス川の周辺では、カーンワル・ヤートラーがピークを迎えます。

シュラヴァナ月のシヴァラートリーには、ガンジス川の聖水を用いたシヴァリンガムへのアビシェーカが欠かせません。
カーンワル・ヤートラーは、カーンワルと呼ばれる水壺のついた天秤棒を担いでガンジス川流域へ赴き、ガンジス川の聖水を水壺に入れ、故郷へと戻る巡礼です。
ガンジス川流域は、サフラン色の装束を身にまとい、天秤棒を担いで歩く巡礼者の熱気に包まれます。

首都のデリー近郊から聖地のハリドワールまで、巡礼者のために道路が規制される地域もあります。
決して地面につけてはならないとされる天秤棒を下げるための柵もあちこちに設けられます。
全行程を裸足で行う巡礼者も多く、とても過酷な歩みであっても、ガンジス川の聖水を自分の生まれた町へと持ち帰る重要な役割であり、巡礼者に選ばれることはとても名誉なことだと言われています。

2020年のシュラヴァナ月のシヴァラートリーにおける、ニシータ・カーラの時間は以下の通りです。
ニシータは「真夜中」、カーラは「時間」を意味し、このニシータ・カーラの時に、シヴァ神はシヴァリンガとして地上に顕現すると考えられています。

【インド(ニューデリー)】
プージャーに適した時間:2020年7月19日24時07分(20日)~24時10分(20日)

【日本(東京)】
プージャーに適した時間:2020年7月19日23時28分~24時07分(20日)

皆様もどうぞ神聖なシヴァラートリーをお迎えください。

参照:2020 Sawan Shivaratri Date

グル(師)との邂逅

良いグル、本物のグルと出会うことは、人生において霊的な道を歩む際の最強の助けになるでしょう。
今回はグルプールニマーに寄せて、私(ガネーシャギリ)のグルとの邂逅に関してのお話を書かせていただきます。

現在50代半ばの私ですが、中学生か高校生の時に、偶然見た雑誌に、「ヨガの達人」が特集されていました。
当時日本では数の少なかった本物のヨーガ行者でした。
私はその記事を見て「素晴らしいな。将来上京したらこの人に師事してみたい。」と思いました。

20代半ばで実際にその方に師事し、現在は30年近い歳月が流れました。その間にヒマラヤ修行にも何度も同行させていただきましたし、生活の大部分をヨーガの修行と、師とともに過ごす時間に費やすことができました。
その時間の中で師から様々な大きな影響を受けました。

私は12年前に独立をさせていただき、9年前からは仕事も忙しくなり、師にお会いする機会もグッと少なくなりました。
さらには私自身のサーダナも内容が大きく変化して、現在の修行内容の中で師から学んだ技術は全体の3分の1ほどです。
しかし修行上の重要なエッセンスの大部分は、すべて師から学んだもので構成されており、師との邂逅がなければ今の私の修行人生は無かったと言っても過言ではないでしょう。
私の師を知る知人からは「顔や体形は全く違うのに、ちょっとしたしぐさや言動が恐ろしいくらい似ている。」とも言われることもあります。弟子としては本当に嬉しい限りです。
先日何年かぶりで師と2人で過ごす時間がありました。まるで本当の父親と会話をするように楽しい時間を過ごしました。
師の元での修行時代のように、師と過ごす濃い時間はこの先の人生ではもうないでしょう。しかし師から受け継いだものは私の血となり肉となり、完全に私の一部になっています。それは常に師のそばに座っていることと同じだともいえるでしょう。素晴らしい師との邂逅に勝る出会いは、この世にそうはないと思います。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』

ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定

ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その9)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な措置の緩和が行われています。
経済状況の悪化を受けたこの措置の緩和により、感染拡大に歯止めがかからない状態が続いており、ムンバイやチェンナイといった大都市では封鎖を再導入する動きも見られます。

現在、食事の奉仕を行っている首都のデリーは、ムンバイやチェンナイよりも感染が拡大しているとされていますが、社会経済活動が優先されています。
しかしながら、日時を決めた大勢が集まるアンナダーナを実施することはまだ困難な状況にあり、活動が可能な範囲での奉仕が続いています。
今週は、6月29日に500プレート(第10回目)、7月1日に500プレート(第11回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
前回に続き、経済的に困窮する人々が暮らす地域への奉仕となりました。
段階的な措置の緩和が行われている中でも、教育機関の多くは閉鎖されているため、子どもたちの姿が多く見られます。

インドでは感染流行のピークが見えておらず、今後も感染拡大が続くと見られています。
先の見えない大きな不安に包まれている人々が多い今、こうした食事が届けられることは、大きな救いになることと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

シヴァ神の癒し

大地が潤う神聖なシュラヴァナ月において深い祈りが捧げられるシヴァ神は、インドの各地においてさまざまな姿で崇められます。
インド中部のジャールカンド州においては、医師としてのシヴァ神が崇められる寺院があります。
その寺院は、インドにおいてもっとも重要とされる12のリンガムが祀られた寺院のひとつでもあり、シュラヴァナ月においては多くの巡礼者が訪れる聖地です。

医師としてのシヴァ神は、ヴァイディヤナータという御名で崇められます。
シヴァ神がヴァイディヤナータとして崇められるようになった理由には、さまざまな神話が伝わります。
そのひとつに、魔王として数々の戦いを繰り広げた10の頭を持つラーヴァナとの神話があります。

ラーヴァナは、シヴァ神への大変な苦行を行ったことで知られる存在です。
かつて、10の頭をひとつずつ切り落としながら、シヴァ神の礼拝を行ったことがありました。
その熱心な思いに心を打たれたシヴァ神は、ラーヴァナの傷を癒します。
それ故、シヴァ神は医師の神という意味を持つヴァイディヤナータという名前で崇められるようになったといわれます。

ラーヴァナが切り落とした10の頭は、5つの知覚器官と、5つの行為器官であると伝えられてきました。
それは、目・耳・鼻・舌・皮膚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の5つの知覚器官、そして、口・手・足・生殖器官・排泄器官・(発声・操作・移動・生殖・排泄)の5つの行為器官にあたります。
10の頭は、その感覚や行為を通じて、私たちの心を支配する悪質な感情や思考の数々ともいわれます。

肉体をまとい、感覚や行為に翻弄される私たちは、いつラーヴァナになり変わるかわかりません。
しかし、シヴァ神は泥棒や邪鬼といった社会が悪と見なすような存在にも祝福を与える慈悲深い神です。
そんなシヴァ神に心を定め、沸き起こる悪質を切り落としていく時、私たちは常に癒され、神性を高めながら日々を歩むことができるはずです。

2020年のシュラヴァナ月は、7月6日から8月3日です(地域によっては7月21日から8月19日となります)。
1年の中でとりわけ神聖な月とされるこの時、これまでに以上にシヴァ神と向き合い、清らかな道を歩む努力を心がけたいと感じます。
皆様にもシヴァ神の大きな恩寵がありますように心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

グル・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ गुरुदेवाय विद्महे परब्रह्मणे धीमहि ।
तन्नो गुरुः प्रचोदयात्‌ ॥
・om gurudevāya vidmahe parabrahmaṇe dhīmahi |
tanno guruḥ pracodayāt ||

・オーム グルデーヴァーヤ ヴィッドゥマヘー パラブラフマネー ディーマヒ
タンノー グルフ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがグルデーヴァを知り、至高の存在を瞑想できるように
グルよ、我らを導き給え

グル(導師)は、インドでは神と同じ存在として敬意が払われています。
「闇を取り除く者」を意味するグルは、精神性を育む道を歩む中で、大きな障壁となる「無知」という暗闇を取り払い、「知識」という光をもたらす存在です。
真っ暗な道を進む時、道を照らす灯りが必要であるように、グルはまさに、心に生じる疑いや迷いといった暗闇を追い払う、明るい光そのものです。
インドでは、現代でも多くの人々がグルに寄り添い、人生の探求を続けています。

カルキ・ジャヤンティ2020

kalki

2020年7月25日はカルキ・ジャヤンティ(降誕祭)です。

カルキはヴィシュヌ神の10番目の化身と信じられ、「永遠」や「時間」を象徴します。その名には、「不潔」や「汚物」という意味があり、悪や暗闇、無知を破壊する者として崇められます。

カルキはカリ・ユガの最後に現れ、世界の悪をすべて滅ぼし、新たな世界を築くと信じられています。シュラヴァナ月(7~8月)の新月から6日目に誕生すると信じられており、2020年は7月25日にあたります。

カルキ・プラーナには、シャンバラという村に生まれることも記されています。白い馬に乗り、剣をもって描かれます。雷や大雨、厳しい日照りなどが関連付けられることも多く、古代の人々が大自然の破壊と不要な要素の破壊を示唆していたとも伝えられています。

参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Kalki