新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その26)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
これまでに、累計感染者数は800万人、死者数は12万人を超えました。
インド全体では感染拡大のピークを過ぎたと見られていますが、感染者が急増している地域もあり、予断を許さない状況です。

食事の奉仕は、10月24日に500皿(第43回目)、10月27日に500皿(第44回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
引き続き、経済的に困窮する人々が暮らす地域周辺を、車両で移動しながらでの奉仕となっています。

インドでは、続いていたナヴァラートリーが盛大なダシャラーの祝福を持って終わりを迎えました。
ダシャラーの3週間後には、待ちに待ったディーワーリーの祝福が近づいています。

食事の奉仕活動は、感染防止対策を最優先しているため、1回に奉仕できる食事が500皿と限りがあり、毎回すぐに配り終えてしまいます。
それでも、この喜びの時に継続して実施できますこと、とても嬉しく思っています。
皆様からは継続してたくさんのお気持ちをいただいているため、今後もこのペースで実施していく予定です。
与える側、与えられる側、喜びが大きく広がっていくことを心より願っています。

インドは10月からUnlock 5.0と呼ばれる封鎖の緩和の段階にありますが、Unlock 5.0は11月末まで継続すると発表されました。
しかし、社会経済活動の多くは再開され、大きな祝祭が続く時を迎えている現在は、マーケットも賑わいを見せています。
ヨーロッパに見られる感染の再拡大も懸念されますが、日々の中で光を見失わないためにも、この喜びの時を過ごせるように活動をしたいと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

2020年11月の主な祝祭

2020年11月の主な祝祭をご紹介いたします。

11月は、待ちに待ったディーワーリーの祝福を迎えます。その後は、7月から続いていた聖なる4ヶ月間であるチャトゥル・マースが終わりを迎え、大きな祝祭は落ち着くも、盛大な結婚式が続く祝福に包まれる時を迎えます。

11月4日 カルヴァー・チャウト/サンカタハラ・チャトゥルティー
11月8日 アホーイー・アシュタミー
11月11日 エーカーダシー
11月13日 ダンテーラス/ダンヴァンタリ神の降誕祭/プラドーシャ/シヴァラートリー
11月14日 ディーワーリー/ナラカ・チャトゥルダシー
11月28日 新月/ゴーヴァルダナ・プージャー
11月16日 バーイー・ドゥージュ/ヴリシュチカ(蠍座)・サンクラーンティ
11月20日 チャタ・プージャー
11月22日 ゴーパーアシュタミー
11月26日 エーカーダシー/チャトゥル・マースの終わり
11月27日 トゥラシー・ヴィヴァーハ/プラドーシャ
11月28日 ヴァイクンタ・チャトゥルダシー
11月30日 満月

*地域や慣習によって、日にちに前後の差異が生じます。

1年を通じた祝祭、またその詳細について、インド暦カレンダーでご紹介しております。

参照:Month Panchang

アホーイー・アシュタミー2020

ahoi_ashtami

2020年11月8日、主に北インドでは、アホーイー・アシュタミーを迎えます。このアホーイー・アシュタミーは、夫の幸福を願う女性たちの断食日であるカルヴァー・チャウトから4日目、また次に訪れるディーワーリー祭の8日前にあたるとされています。

この日は主に、母親たちが子どもたちの幸せを願い断食や祈りを行います。アホーイー女神(ホーイー女神)に捧げられる日として崇められます。

一説には、7人の息子を失ったある母親にまつわる神話があります。深い森に子どもたちと住んでいた母親は、ディーワーリー祭が近づき、家を飾り付けようと土を集めに出かけました。野生動物のすみかの近くで穴を掘っていた時、誤って幼獣を殺してしまします。母親は心を痛めましたが、どうすることもできず、土を家へと持ち帰りました。

数年後、7人の息子が母親のもとから消えてしまします。村人たちは、野生の動物に連れ去られてしまったに違いないと口にしました。母親は、自らが幼獣を殺めてしまった罪に気づき、村人たちに告白します。すると、このアホーイー・アシュタミーの断食や祈りを勧められました。母親はこの日に幼獣の絵を描き、断食と祈りを努めます。その涙は母親の罪を清め、無事に息子たちが母親のもとへと戻ってきたと伝えられています。

それ以来、多くの母親たちが、子どもたちの幸せを願い、この日に断食や祈りを行うといわれます。

インドではディーワーリー祭が近づいています。皆様もどうぞ喜びに満ちた時をお過ごしください。

参照:Ahoi Ashtami 2020 date – Importance of Ahoi Ashtami Vrat Puja

第81回グループ・ホーマ(ダシャラー)無事終了のお知らせ

第81回グループ・ホーマ(ダシャラー)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

ラーマ神を礼拝する、第81回グループ・ホーマは、10月25日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。
第81回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

カルヴァー・チャウト2020

2020年11月4日、インドではカルヴァー・チャウトの祝福が盛大に執り行われます。

カルヴァー・チャウトは主に北インドで行われる、既婚の女性たちによる断食です。より良い結婚生活と夫の健康を願って行われるものであり、早朝に身体を清めた後、女性たちは陽が昇る前にフルーツなどの食事をとり、その後日没まで完全な断食を行います。陽が沈み、月の光が現れた頃、プージャーを行い花と水を月に捧げます。

その際は、ふるいを通して出てきた月を見ます。その後、ふるいを通して夫の顔を見て、カルヴァー(ポット)に入った聖水を飲み、断食を終えます。ふるいを通して月と夫の顔を見ることは、あまりにも崇高な存在を直接見ないようにするため、または、ふるいを通じて悪いものを払い良いものだけを見るため、などと伝えられています。

このカルヴァー・チャウトの断食は、シヴァ神とパールヴァティー女神に捧げられるものと言われます。シヴァ神のために厳しい苦行を行ったパールヴァティー女神のように、女性たちはこの厳しい行いを通じて、夫の幸せと、円満な結婚生活を祈ると伝えられています。

女性たちは結婚時を象徴する赤色などのサリーを身にまとい、メヘンディ(へナ)やバングルで美しく着飾ります。家族間ではプレゼントが交換され、プージャーが執り行われます。女性たちが集まり、カルヴァー・チャウト・カター(カルヴァー・チャウトの神話の読誦)が行われる慣習もあります。

この慣習は、お嫁に行った女性達が結婚を通じ得るさまざまな問題を女性達の間で共有し助け合うことから始まったと伝えられています。また一説には、北インドを支配するムガル帝国と戦うため、戦地へと赴く夫の健康と幸福を女性達が祈っていたことに始まりがあるとも伝えられています。

参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Karva_Chauth

光の女神

霊的叡智の宝庫であるインドにおいて、さまざまな姿で崇められる女神たちは、世界を動かす力として、いたるところに存在しています。
私たちが生きる日々には、女神たちの大きな力が働いていることを決して忘れてはなりません。
そんな女神たちの中に、ジョーティと呼ばれる女神がいます。

ジョーティは、光を意味します。
ジョーティ女神は、一説に、パールヴァティー女神の額から発出した閃光として生まれたと伝えられます。
とりわけ、カールッティケーヤ神の姉妹として崇められることが多くあります。
それは、カールッティケーヤ神の武器である鋭い槍が、ジョーティ女神として崇められているからです。

カールッティケーヤ神は、シヴァ神とパールヴァティー女神の息子であり、霊的探究の守り神として崇められます。
カールッティケーヤ神が手にする鋭い槍は、母であるパールヴァティー女神から授けられ、知識を象徴するものと伝えられてきました。
知識は、豊かな人生を歩むために、何よりもの武器となるものです。
それは、無知という暗闇を照らす光でもあります。

カールッティケーヤ神は、母であるパールヴァティー女神から授けられた知識を象徴する槍を力に、悪魔を倒しました。
私たち自身も、神々が授ける知識という力を用いながら、無知が生み出す不安や恐怖といった暗闇を払拭する光を灯さなくてはなりません。
その時、日々の中で向き合うさまざまな難題を強く打ち破ることができるはずです。

知識を武器に、私たちの霊的探究を守るカールッティケーヤ神の軍旗には、雄鶏が描かれています。
雄鶏は、カールッティケーヤ神が倒した悪魔とされる一方で、闇を切り開く太陽を呼び覚ますかのように鳴き始める姿が、神聖視される動物でもあります。

そんな雄鶏を掲げるカールッティケーヤ神の力が、ジョーティ女神です。
こうした神々の存在に心を定める時、私たちは豊かな人生を歩むための真の知識を深めていくことができるはずです。
そうすれば、日々の中でたとえ暗闇に直面しても、明けない夜がないように、常に光をもたらすことができるに違いありません。

(文章:ひるま)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その25)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
この緩和により続いていた感染拡大は、インド全体ではピークを過ぎたと見られていますが、累計感染者数は770万人を超えています。

食事の奉仕は、10月17日に500皿(第41回目)、10月20日に500皿(第42回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
経済的に困窮する人々が暮らす地域周辺を、車両で移動をしながらでの奉仕となっています。

封鎖が始まって以来行なっている食事の奉仕は、皆様からたくさんのお気持ちをいただき、これまでに40回を超え、20000食以上を奉仕することができました。
現在は、社会経済活動の多くが再開していますが、まだ大きな集会等を行うことは許可されていません。
しばらくは事前に日時や場所を決めた大勢が集まる奉仕の実施は難しい状況ですが、今後も状況を見ながら実施していく予定です。

インド全体では感染拡大のピークを過ぎ、大きな祝祭が続く時を迎えています。
緩みがちな気を引き締め、ここで改めて行動を見直すよう、首相から国民に語りかける声明も出されたため、今後も十分に注意をしながら活動を続けてきたいと思います。

寄付や施しは、執着や欲望を放棄して自分自身の本質に気づくための、究極の霊性修行といわれます。
与える人と受け取る人、双方の心を育むその幸福は、やがて社会全体に平和を生み出すはずです。
心の平安を学ぶための貴重な機会を与えてくれる社会と向き合いながら、価値ある霊性修行を実施できるよう今後も奉仕を通じて努めていきたいと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

新型コロナウィルス支援募金活動報告(その19)

新型コロナウィルス支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
この緩和により感染拡大が続き、一時期は1日の新規感染者数が9万人を超える日が続いていましたが、10月20日には、7月29日以来およそ2ヶ月半振りに、4万人台まで減少しました。
感染者数が急増している地域があるものの、インド全体では、感染拡大のピークを過ぎたのではないかと見られています。

10月19日に、身寄りのない高齢者や孤児が暮らす福祉施設へ、第9回目の物資の支援を行いました。
もっとも消費される食料品や生活必需品を中心に物資を集め、配送料を含めた合計は、Rs.28440(約41000円)です。

今回も、前回の支援から約3週間での支援となりました。
社会経済活動が段階的に再開し、施設では以前のように外部からの支援が入るようになってきているといいますが、さまざまな理由により、施設へ入居を希望する人の数が増え続けているといいます。
新型コロナウイルスによる影響を受けて、これから多くの課題が浮き彫りになってくると見られています。

施設では、今回も入居者の方々が待っていてくださり、重たい物資も率先して運んでくださいました。
感染防止のために、入居者の方々と必要以上に接することはできませんが、待っていてくださる姿や重たい物資も喜んで運んでくださる姿に、毎回こちらも嬉しい気持ちでいっぱいになります。
多様な文化が生きるインドでは、誰もが平等に受けられる細やかな社会福祉制度の実施が容易ではありませんが、こうして人々の自発的な温かい気持ちを通じて動く社会には、学ぶことが非常に多くあります。

現在は、Unlock 5.0と呼ばれる封鎖の緩和の段階にありますが、多くの社会経済活動が再開されています。
そんな中、女神を讃えるナヴァラートリーを迎え、これからはインドの人々にとって欠かすことのできない大きな祝祭が続く時となり、心が浮き立つ時となります。
首相からは、封鎖は終わるが、ウイルスは終わらないと、気を引き締めてこれからの時を過ごすように声明が出されました。
日々の中で光を見失うことがないよう、これからの時を少しでも喜びとともに過ごせるように、皆様のお気持ちをお届けできればと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

オーム シュリー ドゥルガーヤイ ナマハ

ॐ श्री दुर्गायै नमः
・om śrī durgāyai namaḥ

・オーム シュリー ドゥルガーヤイ ナマハ
・意味:栄光あるドゥルガー女神に帰依いたします。

ドゥルガー女神のもっともシンプルで唱えやすいマントラのひとつです。
ドゥルガー女神は全宇宙の母なる女神として、また、シヴァ神の妃として崇められ、パールヴァティーやチャンディーなどさまざまな神格となり姿を現します。
その唯一の目的は悪を滅ぼすことであり、ドゥルガー女神は無敵を誇る「シャクティ(神聖なエネルギー)」となりました。
力、勇気、正義、恐怖心を克服した者、英知、光輝の象徴となり、悪を打ち負かす無敵の戦士かつ女神として多くの人々を惹きつけます。
このマントラを唱え最強の女神の力を祈願することで、不安、恐怖、悲しみ、嘆きなどのネガティブな影響を払拭し、本来自身に内在している強靱な精神力と活力を呼び覚まします。

コージャーガラ・プールニマー2020

秋の澄んだ夜空に浮かぶ満月の輝きは、心を奪われるほど美しいものです。インドには、そんな月夜を喜ぶ、甘美な祝祭があります。ナヴァラートリー祭を終えた後に迎える、コージャーガラ・プールニマー(シャラダ・プールニマー)と呼ばれる満月です。2020年は10月30日となるこの満月(日本時間の満月は31日)は、インドの各地でさまざまな祝祭が執り行われます

一説に、この満月の月明かりは、不老不死の霊薬であるアムリタのような恩恵を私たちの心身に授けるといわれます。この夜、人々はキールと呼ばれるミルク粥を作り、月明かりの下に捧げます。この月明かりを浴びたものはアムリタになると信じられ、人々は心地よい月明かりの下で、アムリタとなったミルク粥を食します。

この夜にミルク粥を食する理由には、生命の科学に基づいた教えがあります。インドでは、長く続いていた酷暑期と雨期が終わり、夏から秋に向かう季節です。日中はまだとても暑く、夜は少しずつ冷え始めます。この時、私たちの身体では熱の性質をもつピッタが乱れ、心身にさまざまな不調があらわれ始めます。夜にミルクと米を食することは、このピッタを落ち着かせるための最善の方法として勧められてきました。

月夜の下に置かれたミルク粥は夜風に冷まされ、私たちの心身に入るとピッタを落ち着かせます。健康と幸福を授けるミルク粥、それはまさに、霊薬であるアムリタに他ありません。

収穫祭にあたる地域も多いこの満月は、豊穣の女神であるラクシュミーを夜通し礼拝する時でもあります。この夜、ラクシュミー女神は目を覚ましている者を見つけると、その者に喜びを授けるのだといわれます。美しい自然の情景、特に、満月を眺めることはピッタを落ち着かせると信じられてきました。ラクシュミー女神は、私たちに健康と幸福を授けるために、この夜にあらわれるのかもしれません。

神々の力のあらわれである大自然に調和をしながら、身体と心と向き合い、幸せに生きる術がインドには溢れています。次の満月、皆様もどうぞ、月明かりを浴びながら至福の時をお過ごしください。

(文章:ひるま)