199、アーユルヴェーダ音楽療法入門58 (今、なぜスピリチュアルか?-2-)

今回のお話は、いささかグロテスクに感じる方も居るかも知れません。しかし、「人間とは?生命とは?脳機能とは?自我とは?神や見えない力とは?」にとって、避けては通れない永遠のテーマでもあります。
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今回はまず、
『人間は進化したのか? 文明は進化・向上したのか?』
ということを、「食」のことを契機に考えてみましょう。
その理由は、
「今、何故スピリチュアルか?」を考える時。必然的に、人間社会が過去数百年に渡って追い求めた「物質的繁栄」と「スピリチュアル」とのギャップ。現代社会と紀元前数千年のヴェーダの叡智との時間のギャップについての考え・理解を、整理整頓する必要があるからです。
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後に、「菜食主義」で知られるヒンドゥー教ですが、初期の或る派では、「肉食」どころか「人肉食」が秘儀であったとも言われます。この極端に真逆の教義は何故に在り得たのでしょうか?

一方、
南太平洋の或る民族(部族)では、20世紀に禁止されるまで「人肉食」が行われていました。

その部族が食する「人肉」は、敵対する部族を戦いで仕留めたものですが、戦勝に導いた勇者(最大の功労者)は、敵の勇者の「脳みそ」を刺身で喰う資格が得られるとされていました。私(若林)が昔、吉祥寺で「民族音楽と民族料理の店」をやっていた時、その時に用いる特別なフォークを危うく(南太平洋専門民芸品輸入会社から)仕入れて、お客さんに使わせるところだったことがあります。独特な形の見事な木彫品でした。
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西洋科学・医学の或る理論では、「肉食・雑食の生き物は自分のDNAに近い肉を本能的に好む」とされ、人間の場合、それは「豚肉」であると言われます。「牛肉の方が好きだ!美味しい!」と感じる人が多いのは、もしかしたら「高価=美味しい筈だ」という「自己暗示・プラセボ」の要素も大なのかも知れません。
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トノサマバッタは、基本的に高貴な稲の喰い方をします(イナゴとは桁違いに)が、或る理由で「黒色化し、翅が伸び凶暴で飛翔力を増した突然変異」は、一国の田畑を喰い尽くし、次々に飛翔し他の国を滅ぼす。そして、最後は「共食い」で絶滅する、と言われます。本来「菜食」なのにです。三国志に、これを操る職業「飛蝗師」が描かれているといいます。
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イスラム教では、「屠殺」の瞬間に特別の祈りを捧げた肉しか食してはならない掟があり、それを「ハラーム・ミート」と言い、まだ殆ど知られていなかった1980年代の段階で、私の店のマトンは、これに徹していました。当時は芝浦に一件しか問屋が無く、毎月買出しに行っていました。
イスラム教では、「豚肉」は、厳しく禁止されています。「昔のペスト大流行の名残」と説く学者は多いですが、理由はそれだけではないのです。
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「ヒンドゥー教の菜食主義」「イスラム教のハラーム・ミート」、そして、真逆の「南太平洋の脳みその刺身」に共通するものは?

それは、
「殺された時に出るホルモン」です。
現代科学医学は、まだそれらの「ホルモンや伝達物質」の、ほんの一部しか解明していないと言われます。
しかし、古人は、それを「悟性の叡智(経験則だけでは説明し切れない筈だ)」で知っていたのです。
つまり、
初期ヒンドゥー教の或る派、南太平洋の部族の勇者が、倒した敵の勇者の脳みそを喰うのは、その物質を取り込み、「特殊な精神状態を体験する」や「より屈強な勇者となる」為であり。後のヒンドゥー教主流派や、イスラム教の「豚食厳禁」「その他も祈祷をすべし」は、その「特別な物質を取り込まないように厳しく諌めた」ということなのです。
しかし、このことを明確に説く人は、世界に殆どいないようです。
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「禁煙した途端に、『喫煙しない人』ではなく、嫌煙家になる」「ダイエットに成功した途端、太っている人を卑下する」という人が凄く多いのは、最終的な根本原質迄辿れば、「人間の自然な本能の為せるもの」と言えます。何故ならば、ほぼ全ての生命体は「相反する要素の拮抗・バランスで生きている」からであり、「シーソーゲーム」のように、一方から他方に移行すれば、「180度逆の性質」が表出するからです。しかし、これは「バランス(が取れている)」ではないことは明白です。論理に於いては、「同源同質のものが逆点表出した」とさえ言えるのです。「好きだったものが嫌いになる」「嫌いだったものが好きになる」と似ています。
この論理で言えば「嫌煙家」は、未だ煙草に取り付かれているとも言え、その所為で「僅かな煙や臭いに過敏」となるのであり、「ダイエット成功者」もまた、「太っていること・ダイエット」に取り付かれ、縛られたままである、と言える訳です。「煙や臭いがしても、太っている人を見ても、気にしない・気づきもしない」が、禁煙・ダイエットの唯一の成功例かも知れません。(「全然気にしない」などと口で言っている内は、未だ途上でしょうが)
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同じように、
昨今の「ホルモン(プチ)ブーム」も、かなり病んだ傾向が見られます。「相反する要素・逆の作用」の論理を全く理解しようとせず。図のような極端な「単一的効果」で解釈しようとしているからです。このことからも現代人が如何に論理力を失っているか、が分かります。しかし、これらには大きな落とし穴があり、各円図の下半球に書いたような「リスク」が大きく付きまとうのです。
これについては、先の202、アーユルヴェーダ音楽療法入門64 (今、なぜスピリチュアルか?-3-)でもご説明いたします。

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本連載は、インドスピリチュアル・グッズweb-Shopのシーターラーマさんのご好意で長年連載を続けさせていただいております。皆様の応援も大きな支えです。少しでもお役に立てる内容がございましたら、ぜひ「いいね」の応援を下さいますよう。よろしくお願い致します。

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(文章:若林 忠宏

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