スタッフ日記:ケーララ豪雨災害の支援状況について

ケーララ豪雨災害支援募金にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
過去100年間で最悪の被害が報告された豪雨災害から、1年と4ヶ月が過ぎました。
11月に、現地を訪問することができましたので、現在の様子をご報告させていただきます。

昨年の8月に起きた豪雨災害においては、過去100年間で最悪の被害が報告されました。
今年も豪雨による被害が生じましたが、昨年の教訓があったこと、また、昨年ほどの豪雨とはならなかったため、大きな被害は免れています。
11月にもなればモンスーンは終わり、もう雨は降らない時期となりますが、訪問していた間は毎日大雨が降り、気候変動を肌で感じる滞在となりました。

今回の滞在中、被害の大きかった地域を回ることができました。
豪雨の際には、ケーララ州の全土において大きな被害が生じましたが、支援をしている地域では、以下のパンパ川が氾濫したことにより大きな被害が生じました。
当時は、左奥に見える住居が水没し、周辺地域へと水が溢れ出ました。

このパンパ川の裏手に以下のアランムラ寺院というクリシュナ神を祀る寺院がありますが、この寺院の階段の一番上まで水が到達したそうです。

この住居は、以前に子どもの教育支援を受けていた家族が居住しています。
水田と用水路に囲まれ孤立しており、豪雨災害の際には完全に水没、住居の中のものは全て使えなくなりました。
支援を受けながら、さまざまな物資を少しずつ揃えており、現在はひとまず日常の生活は送れるようになっています。

この住居は豪雨災害によって完全に流されたために、政府の支援を受けて再建を行っていますが、これ以上の支援は得られず、建設作業は中断しています。
この方も当時、皆様からのご支援を通じて配給された支援物資を受け取った方です。
現在は、近くの兄弟の住居に仮住まいをしているとのことでした。

インドの住居は、床は石材で、壁もコンクリートなどでできている場合が多いため、水没しても水で洗い流し除菌を行えば、再び住めるようになります。
しかし、流されずに済んだ住居でも、外壁は問題なくとも、内壁には傷みが見え始めている部分が多くありました。
そうした住居が多く見られる村を歩いていると、支援を受けていた人々が集まってきてくださいました。

このコミュニティは、タミルナードゥ州から出稼ぎに来ている人々が住むコミュニティです。
皆様からのご支援を通じて、食料や日用品の支援物資を複数回に渡って配給し、コミュニティの清掃活動も支援しました。
州外の出身であるため、当時は支援を受けることができず孤立しており、皆様のご支援がとても大きな助けとなったとおっしゃっていました。
土砂に埋もれた井戸も、皆様の支援を通じて浄化を行うことができ、現在は問題なく使えるようになっています。

昨年に力を入れた水田の整備は、今年も行われています。
水路が定着し、以前よりも水量の調整がうまくいくようになりましたが、今年は雨が非常に多く、田植えが遅れた上に、1度植えた苗が流されてしまい、現在は様子を伺っている状況です。
収穫できるまでおよそ3ヶ月、今後滞りなくいけば、3月の収穫を予定しています。
水田は農家の方々が所持していますが、昨年の支援を通じて、それぞれが災害に強い田畑づくりを学び、実践に移しているところです。
この水田は道路脇に位置しているため、人々が水田の様子を見学しに来ることもあり、復興のシンボルともなっています。
今後、NGOでは必要な時にのみ支援や助言を行い、見守る予定です。

今後の主な支援としては、来年に鶏小屋の支援を計画しています。
今回、村を歩いていても、生活を安定させることができるように、以前のように収入を得る手段を確保したという声が多くありました。
こうした人々にとって、鶏小屋の支援は大きなサポートとなります。
今年は希望者全員に支援を行うことができなかったため、来年に改めて、可能な限りの支援を計画しています。
また、生活のすべてを失った人も多くいるため、今後も状況に応じて必要な支援を行なっていく予定です。

皆様の温かいご支援を通じ、人々の生活の再建は順調に進んでいます。
現地の人々からも、皆様への心からの感謝をお預かりしております。
しかし、本来なら雨が降らないこの時期にも大雨が続いたように、気候変動を感じることが多くなっています。
この支援活動が、持続可能な社会のためになるよう、現地の人々と共にこれまでの生活と向き合いながら、努めていきたいと思います。

ケーララ豪雨災害支援募金
https://sitarama.jp/?pid=134342172

いつも温かいご支援を頂き、改めまして心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)