マントラ瞑想

医学系ジャーナル「ARCHIVES OF INTERNAL MEDICINE」の2006年6月12日号の記事で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のノエル・ベイリー・メルツ教授らが、マントラを唱える瞑想(TM瞑想)によって、血圧やインスリン抵抗性に有効な効果があったとする論文を発表しました[1]。
この論文では、無作為に選出された冠状動脈硬化症の患者を対象に、16週間にわたってマントラを唱える瞑想(TM瞑想)を実践してもらうグループとアクティブ・コントロール(健康教育)を行うグループにわけ、その効果の違いを確認しました。この研究成果によると、マントラ瞑想を行ったグループは、アクティブ・コントロールのグループに比べて、血圧の安定化やインスリン抵抗性、心拍数の安定化に効果が見られたと結論づけています。
TM瞑想法は、広く欧米を中心に受け入れられたため、この瞑想法の効果に関する研究論文がしばしば発表されています。しかし、マントラを唱える瞑想は、インドでは古くから行われてきており、その効果が科学的な論文を通じて、一般に認知されつつあるのは、とても喜ばしいことです。ヒンドゥー教では、古代の文献や多くの聖者は、現代は世界の四分の三を不正が支配するカリ・ユガであるとしていますが、このような時代においては、ラーマ、シヴァ、クリシュナ、ヴィシュヌ、ブッダ、キリストなどすべての神の名前がもっとも強力なマントラとなり、この時代に神の名前を唱えることは巨大な功徳を積む行為であるといわれています。また神の名前に限らず、師から授かったマントラや、普段唱えているマントラを継続して唱えられるのも同様の効果があると思います。
「点滴石をも穿つ」という諺にもあるように、継続的に実行していけば、数年、数十年後には大きな進歩が確認できると思います。それを信じて、日々の小さな歩みを大切にしていきたいですね。
[1]Maura Paul-Labrador, et al. “Effects of a Randomized Controlled Trial of Transcendental Meditation on Components of the Metabolic Syndrome in Subjects With Coronary Heart Disease”, Arch Intern Med., 166, pp1218-1224, 2006

  1. こんばんわ、初めまして。
    種子真言について調べていてこちらにたどり着きました。どれもとても参考になる記事ばかりで読みがいがあります。
     こちらの、医学論文の記事も大変興味深く拝見しました。
     試しにMedlineでmeditation,と入力しましたら1000件以上もヒットしてびっくりいたしました。
     よくそれら論文のタイトルで、’mindfulness meaditation’という言葉が出てくるのですが、どんな訳語になりますでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますがご教示頂けますと幸いです。

  2. avyakta様
    はじめまして。この度は、当サイトにご訪問いただきまして、誠にありがとうございました。
    "mindfulness meditation"につきましては、まだ確立した訳語はないようですが、一部では「気づきの瞑想」などといわれております。
    その他ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご連絡お待ちしております。

  3. お忙しい中調べてくださってありがとうございました。あれから、googleで検索すればいいのに、自分…
    と後から気づきまして、お手数をおかけいたしました。検索でヒットしたなかでも、「気づきの瞑想」が多かったように思います。どうもありがとうございました。

  4. avyakta様
    ご連絡ありがとうございます。
    瞑想の研究については、予算が下りなかったり、風当たりが強かったりで、日本では学術的にほとんどなされていないため、このような訳語はなかなか確立されにくいのでしょうね。
    また機会がございましたら、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  5. 先日シュリターラーのマントラのCDを購入した者です。さっそく聞いておりますがサンスクリット語のマントラ「・・・・・ナマハ」は難しいですね。中国語のマントラ「オン・ターレ・トゥ・ターレ・トゥレーソーハー」のCDと併用して聞いても差し支えありませんか? 同じターラー菩薩のマントラでもサンスクリット語と中国語ではこれほど違うのですね。

  6. tara様
    お世話になっております。
    中国語のターラー・マントラもお持ちなのですね。
    言葉が違うために、相容れないということはございませんので、併用してお聞きください。
    どの国の言葉にしても、神への祈りは純粋で、心に響くと思います。

  7. こちらこそいつもお世話になっております。先日はターラーマントラについてのご回答ありがとうございました。 恐れ入ります、また質問なのですが、ターラーマントラのほかにラクシュミー女神のマントラも併用して聴いております。お二方はそれぞれ異なる女性の神様ですが、欲張って複数の神様のマントラを聴くことは罰当たりな行為になってしまいますか? お忙しい中申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。

  8. お世話になっております。
    中には、あの神さまとこの神さまは仲が悪い、などという人もいるかもしれません。
    しかし、そのようなお話は、逸話に色をつけるために人々が創り出したものですので、特に気にする必要もないと思います。
    どのような神々に対しても分け隔てなく、賛歌やマントラを歌い、または聴いて心地よく思うのは、私たち人間だけではないと思われます。

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