スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

グル

僅かな光と音の世界から、外界の空気にはじめて触れるとき、いったい何を思うのでしょうか。
思いっきりの力を込めて、この世界を憂い嘆くのか、大きな産声を上げ、生を授かります。
産まれたばかりの赤ん坊にとって、母親こそ第一の師(グル)であり、生命をつなぐ、切れない糸で結ばれています。
今日29日はグル・プールニマです。
師に対する尊敬の念が常に強いインドであっても、この日はとくに盛大に祝福されます。
「グ」は暗黒や無知を意味し、「ル」はそれを追い払う者というサンスクリットの語源をもちます。
すなわち、グルとは、暗黒や無知を追い払う者という意味になります。
「グル」は霊性の道において、大きな道標となって、わたしたちを照らします。
しかし、いわゆる「グル」以外でも、親というグルもあります。
母親は、その限りない愛をもって、我が子の無知や暗黒を追い払う第一のグルです。
「機が熟したとき、グルは地球の裏側からでも姿をあらわす。」
よく知られたこの諺は、しかし、すべての真実を語ってはいません。
種を蒔き、水をやり、手入れをすることで、花を咲かせ、実をつける。
ただこれだけでも、わたしたちは、因果の概念をそこからから学びます。
裸足で大地を踏みしめ、清々しい空気を全身で呼吸する。
自然というグルに生かされ、偉大さと恵みを感じる瞬間です。
そして、もっとも身近である内なるグル。
一生涯ついてまわる、きっても切れない内なる良心です。
どのようなグルであっても、いつもお世話になっているお気に入りの「グル」に思いを馳せ、感謝するのに最適な日かもしれません。

コメント

    • 柄澤
    • 2007.07.29 6:40pm

    私は幾人ものグルに恵まれていると思います。青山先生や薗田さんもその一人です。
    ただやはりどうしてもグルに寄りかかってしまいそうになる自分がいます。実際には毎日のジャバなどの修行や自分に出来る善行を積み重ねることによって、グルとの絆が強くなっていくのでしょうね。それを怠っているとどんな恵もそれと感じず、感謝の念を忘れてしまうことになるのでしょうね。いつも為になるご教示を頂き、有難うございます。

    • かーる
    • 2007.07.29 8:41pm

    こんにちは!いつもためになる情報ありがとうございます。
    自分にとってのグルはただ一人だと思っていました。
    第一のグルが母だったとは・・・。
    私のグルジは南インドにいますが、彼の智慧の言葉がいつも私を助けてくれます。
    そして、内なるグルは厳しくもあり優しくもあり色々な場面で気づきを与えてくれます。
    今日という日を祝福します。

    • SitaRama
    • 2007.07.30 5:27am

    柄澤様
    いつもありがとうございます。
    永続するものなく、つねにはかなく移り変わっていくのが、外の世界の特徴ですが、
    内なる世界への探求は、くめども尽きない源泉に巡り会うこと必至です。
    瞑想やジャパも、内なるグルへの感性を研ぎ澄ませるひとつの手段なのでしょうね。
    かーる様
    母なくして私たちはあり得ず、母が第一のグルであることには疑いがありません。
    この世界を左右する女性たちが、いつも明るく輝く世の中に感謝します。

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