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マントラ

マントラによるメンタル・フィットネス

いま、フィットネスがブームになっています。
公園にいけば、ウォーキングやジョギングをしている人々を目にしない日はありません。
街にはスポーツジムが建ち並び、会社帰りのサラリーマン、主婦やOLでにぎわっています。
そして、家庭用ゲーム機でも、フィットネスを取り入れたゲームに人気が集まっています。
マスコミでは、近年の運動生理学によって明らかにされた、効率的な運動方法が、数多く紹介されています。またその運動効果が、体重、体脂肪率、基礎代謝などの数値として、だれでも簡単に確認することができるようになったため、万人に受け入れられる要因になっているのかもしれません。
身体と心は密接な関係があるため、適度な運動は、身体の健康のみならず、心の健康にも欠かすことができません。
ITが発達して、ディスクワークが増えつつある現代人の需要にかなっていることも、ブームの後押しになっているようです。
フィットネスの効果は、継続することで、だれでも目で実際に確認することができます。
たとえば、毎日ジョギングやウォーキングをしていれば、その効果は、体重、体脂肪率、心拍数の変化などで確認することができます。
腕立て伏せや、腹筋などの筋力トレーニングであれば、腕周りやウェストを測ることで、変化を確認することができます。
身体の変化を、納得できる数値で確認できることが、さらなる動機付けとなり、継続できる要因にもなります。
身体に関するフィットネスについては、効率的な方法がほぼ確立されている一方、心に関するフィットネスについては、カウンセリングが主であり、その手法は人によってさまざまです。
数値として具体的に確認できる身体トレーニングと異なり、抽象的でつかみどころのない「心」は、とても扱いにくい対象です。
心と身体は密接に関係しているため、脳波、心拍や体温などを計測することで、間接的にはかることはできますが、直接的な心の変化を確認する方法はまだありません。
そのため、科学的研究の対象としては、非常に難しい分野になっています。
しかし、この難しい心についての考察は、逆に言えば、科学が発達した現代でも、科学的な観察方法がなかった古代と比べて、進展の差があまりないといってもいいかもしれません。
古代から言い伝えられてきた、心、精神についての考察は、現代にとってもその威光を失うことはありません。
キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教などの聖典群は、成立年代の古さにもかかわらず、いまなお現代人の心の支えとなっています。
そのような聖典に目を通すと、少なからず「メンタル・フィットネス」を目にすることができます。
もっとも分かりやすいもののひとつの例として、「賛歌」類があげられます。
賛歌は、教会やその他の祭式の場で、日課のように毎日うたわれています。
医学的にも、賛歌はストレス解消、精神安定などの効果があるといわれています。
またマントラ(真言)は、賛歌と同様、古くから精神修養に欠かせないものとしてうたわれてきました。
マントラは、賛歌と比べると、短い呪文の繰り返しであり、単調な印象を受けます。
しかし、空海が虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えることで、光明を得たという言い伝えがあるように、また仏教に限らず、他の宗教でも、マントラを繰り返し唱えることが、精神的な鍛錬として優れた方法であるということが、縷々述べられています。
最近は、フィットネスにならんで、脳力トレーニングがブームになっています。マントラは脳力トレーニングとしても、優れたトレーニング方法です。
空海が唱えた虚空蔵菩薩の真言は、100万回唱えると、記憶力を高め、どのような教典もマスターできるようになるといわれています。
古くから言い伝えられているマントラの多くは、記憶力や集中力などの表層的な能力開発はいうまでもなく、さらに、人間の奥深いところに存在する、心や精神という深層部を開発する方法として知られています。
ここで、多くの人は、単純な「言葉」を繰り返し唱えることによって、精神が鍛えられ、記憶力や集中力などの能力開発になり、さらには、過去の業(カルマ)解消にまでなるのかという点について、疑問に思われるかもしれません。
この点については、頭で考えるよりも、実際に実行し、体験してみないと分からない、といった方が正直なところです。
多くの身体に関するフィットネスが、単純な動作の繰り返しによって成り立っているように、心のフィットネスにあたるマントラ・ジャパも、単純な呪文の繰り返しであり、両者には少なからず共通点があります。
持久力や筋力の身体トレーニングであれば、3ヶ月も継続すれば、その成果は目に見えて明らかになるでしょう。
それと同様に、マントラによるメンタル・トレーニングについても、3ヶ月間継続することによって、その成果を実感することができると思います。
フィジカル・フィットネスによる体調の変化は、実行した本人にしか分からないように、マントラによるメンタル・フィットネスについても、実行した本人にしか成果を感じることはできません。
毎日30分間、ウォーキングやジョギングを楽しむように、心の変化という景色を楽しみながら、毎日継続してマントラの朗誦を行われてみるとよいでしょう。
ランナーが体感するランナーズハイとも対比できる、マントラによる心の高揚感が、さらなる動機付けとなって、やがては、人生のほんとうの目的地点まで到達できるといわれています。
過酷な環境に置かれている現代の人々にとって、強靱な肉体と精神は欠かすことができません。
その精神面を鍛えるメンタル・フィットネスとして、マントラによるトレーニングを取り入れてみることをおすすめします。
古くより、多くの人々が実践し、その効果が実証されてきたマントラの朗誦は、古くて新しい、究極のメンタル・フィットネスということができるでしょう。
2008年は、幸運の神さまガネーシャの乗り物である「ねずみ」年です。「ねずみ」の到来とともに、皆さまのもとにガネーシャが訪れ、幸多い年となるように、心よりお祈り申し上げます。
この一年間、弊店をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。
また来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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