ブラフマンの境地

クリシュナ神は、バガヴァッド・ギーターにおいて、平安なき所に真の幸福はないと説きました。

私たちは、幸福を感覚の喜びと混同しがちです。しかし、感覚の喜びは一時的で、終わった後には必ず悲苦を生み出します。今日の満足は、明日の不満になるかもしれません。それの限られた喜びに振り回される時、平安は遠く離れていきます。

クリシュナ神は、肉体を脱ぎ捨てる前に、感覚の衝動に勝り、欲情と怒りを抑制し心の平安を得れば、その人は現世においても幸福であると説きました。そうして内なる世界で幸福を味わう時、ブラフマンの境地に到ると説かれます。

योऽन्तःसुखोऽन्तरारामस् तथान्तर्ज्योतिरेव यः ।
स योगी ब्रह्मनिर्वाणं ब्रह्मभूतोऽधिगच्छति ॥२४॥

yo’ntaḥsukho’ntarārāmas tathāntarjyotireva yaḥ |
sa yogī brahmanirvāṇaṁ brahmabhūto’dhigacchati ||24||
内に幸福あり、内に喜びあり、そして内に光明あるヨーガ行者は、
ブラフマンと一体化し、ブラフマンにおける涅槃に達する。

バガヴァッド・ギーター第5章第24節