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アーサナ

アーンジャネーヤのアーサナ

新型コロナウイルスの影響により、外出を控えている方も多くいらっしゃることと思います。
以前のように自由に動くことができない生活に、ストレスを感じることもあるかもしれません。
そんな今は、ヨーガを通じて自分自身と向き合う、大切な時間として過ごすことができます。

この時期に実践したいヨーガのポーズのひとつに、アーンジャネーヤのアーサナがあります。
アーンジャネーヤはハヌマーン神の別名であり、アンジャナーの息子を意味します。
このポーズは、ラーマ神の弟であるラクシュマナを救うために、薬草が眠る山を片手で持ち上げひとっ飛びする、力強いハヌマーン神の姿のように映ります。

ハヌマーン神の母であるアンジャナーは、水の精であり天女とも呼ばれるアプサラーのひとりでした。
しかし、ある呪いによってこの地で猿の一族として生きることになり、その呪いを解くための息子を授かろうと、シヴァ神への苦行を続けます。
その苦行を努め上げた時、息子であるハヌマーン神が生まれたと信じられます。

天女であるアプサラーたちは、ガンダルヴァと呼ばれる天上の音楽師と結ばれることが多くあります。
しかし、アンジャナーは天上で生きる精としての歩みを断念し、地上で猿として生きる道を受け入れました。
その犠牲のもとで苦行を努めるアンジャナーは、やがてハヌマーン神を生み、この世界に大きな変化をもたらします。
私たちは今、この世界に必要な変化をもたらすために、何を諦め犠牲にする必要があるでしょうか。

アーンジャネーヤのポーズは、足を前後に深く開きながら、上半身を大きく伸ばすポーズです。
その実践を通じては、足腰の筋力や体幹の安定が生まれるとともに、大きく開かれた胸に慈愛や受容が育まれるといわれます。
身体的に深く大地に繋がった安定の中で、天上に届くような精神的な向上をもたらすこのポーズは、今の私たちが必要とする実践に他ありません。

新型コロナウイルスを通じては、これまでの私たちの歩みや世界のあり方に、かつてない変化が求められています。
以前の生活に比べれば、さまざまな断念や犠牲が必要になることもあるかもしれません。
しかし、それに学び自分自身と向き合うことは、アンジャナーがハヌマーン神を生んだように、世界を救う力強い一歩になるはずです。
この与えられた時間を大切に受けれ、ヨーガを通じて学びを深める時を過ごしたいと感じます。

(文章:ひるま)

 

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