2020年のチャールダーム巡礼

Kedarnath Temple before sunrise, it is a Hindu temple dedicated to Shiva, India.

永遠の巡礼地であるガンジス河を始め、インドには数多くの聖地が存在しています。神々が住まうと信じられるその聖地は、人々の心の支えとして存在し、現代においても多くの人々を引き寄せています。そんな数ある聖地の中に、チャールダームと呼ばれるインドの4大聖地があります。

チャールは「4」、ダームが「住居」を意味するチャールダームは、神々が住まう4つの代表的な聖地として知られています。このインドの4大聖地は、北のバドリーナート、東のプリー 、南のラーメーシュワラム、西のドワールカーと伝えられますが、この他に、ヒマーラヤ山麓のヤムノートリー、ガンゴートリー、ケーダールナート、バドリーナートがチョーター・チャールダーム(小さなチャールダーム)として知られています。

3000mを超える山々を巡るこのヒマーラヤ山麓のチャールダーム巡礼は、冬の間は積雪のために閉ざされ、毎年4月下旬頃に道が開かれると共に、およそ10月頃まで巡礼が続きます。ヒンドゥー教徒にとって、一生の内にこの地を巡ることは大きな願いの一つであり、巡礼を成し遂げた者の罪は世代に渡って清められると信じられています。

このチャールダーム巡礼は、毎年、一年の大吉日であるアクシャヤ・トリティーヤーの頃に始まります。2020年は、新型コロナウイルスの影響により、ケーダールナートとバドリーナートにおいて、政府より開山日程の変更が打診されていましたが、日程を変更することは幸先の良いことではないという僧侶たちの助言により、ケーダールナートでは予定通り開山が行われます。バドリーナート寺院では、主となる僧侶が全土封鎖の影響により寺院に辿り着けていないため、現在のところ5月15日に延期されています。なお、一般の巡礼は認められていません。

2020年のチャールダームの開山日程
・ヤムノートリー:4月26日
・ガンゴートリー:4月26日
・ケーダールナート:4月29日
・バドリーナート:5月15日

通常では、これからインドの各地で巡礼が盛んになる時を迎えます。身体的に聖地へ赴くことができなくとも、今は自分自身の内の崇高な存在へとたどり着くための日々の巡礼を、しっかりと踏みしめていくことが大切となるでしょう。

参照:Kedarnath Temple reopening date will remain April 29