2020年のチャトゥルマース

2020年は7月1日のエーカーダシーより、聖なる4ヶ月間といわれるチャトゥルマースが始まります。この4ヶ月間は、断食や瞑想といった霊性修行を実践するのに適した時となり、神々を讃える大祭が続きます。

チャトゥルマースの4ヶ月間は、インドでは雨季であるモンスーンにあたります。その最初の1ヶ月間であるシュラヴァナ月は、シヴァ神に捧げるとりわけ神聖な月とされ、多くの人々が霊性修行に努めます。モンスーンは、さまざまな病が媒介する季節です。この間、神々への瞑想や断食を実践することで、病から遠ざかり、心を穏やかに、健やかな日々を過ごすことができると伝えられます。

チャトゥルマースは、太陽が北より南へ動く(夏至より冬至に向かう時)ダクシナーヤナにあたり、夜が長くなり、人々の心に大きく作用する冷たい月の影響が出てくる時でもあります。この間は神々の夜ともいわれるように、モンスーンの恵みの雨が降り注ぐ一方で、さまざまなネガティブなエネルギーが満ちる時と信じられてきました。この間に続く大祭は、私たちを神々へ近づけ、その中で実践される善行が、ネガティブなエネルギーを払拭し、ポジティブなエネルギーを生み出すといわれます。

この間には、次のような大祭が続きます。

7月1日:エーカーダシー(チャトゥルマースの始まり)
7月5日:グル・プールニマー
7月25日:ナーガ・パンチャミー
8月3日:ラクシャ・バンダン/ガーヤトリー・ジャヤンティ
8月11日、12日:クリシュナ・ジャヤンティ(降誕祭)
8月22日:ガネーシャ・チャトゥルティー(降誕祭)
9月3日〜17日:ピトリ・パクシャ(先祖供養の2週間)
10月17日~24日:秋のナヴァラートリー
10月25日:ダシャラー
11月13日:ダンテーラス
11月14日:ディーワーリー
11月26日:エーカーダシー(チャトゥルマースの終わり)

※上記は2020年の日程です。インドの祝祭の多くは月齢に従うため、毎年日時に差異が生じます。
※チャトゥルマースの始まりは、グル・プールニマーの満月とする慣習もあります。
※祝祭とその詳細について、インド暦カレンダーでご紹介しております。
※2020年は9月18日から10月16日まで、インドの一部の地域でアディカ・マーサが生じます。アディカ・マーサは、ヒンドゥー教の暦において、一年およそ354日で巡る太陰暦を、およそ365日で巡る太陽暦と合わせるために、約2年半に一度(正確には32ヵ月と16日、8ガティ(1ガティは24分))生じる特別な月(閏月)にあたります。

参照:2020 Hindu Festivals