ナヴァグラハ・ヤントラの力

9つの惑星であるナヴァグラハのヤントラに秘められた力を理解するには、9の重要性を心に留めておく必要があります。

9は日本では「苦」を意味し忌み嫌われる数ですが、インドではブラフマーを象徴する吉数です。
数字の9は何倍しても各位の和は9に回帰しますが、それは宇宙はブラフマンより生じ、ブラフマンに帰することを連想させます。(例:9×12=108→1+0+8=9)

ナヴァグラハ・ヤントラは、スーリヤ・ヤントラを始まりとし、チャンドラ→マンガル→ブダ→グル→シュクラ→シャニ→ラーフ→ケートゥの順で、方陣の同じマスの位置の数が1ずつ増加していきます。例えば、スーリヤ・ヤントラの上部中央のマスの位置には1が入り、チャンドラ・ヤントラの同じマスの位置には2が入り、マンガル・ヤントラの同じマスの位置には3が入り、その後に続きます。これは、全体で一貫しています。

各ヤントラの数の合計値は、縦、横、斜めの数をそれぞれた足した数になります。方陣は3行+3列=6で構成され、各ヤントラの合計値(例えば、スーリヤの15)に6を掛けた数の各位の和は、9になります。

・スーリヤ:15×6=90, 9+0=9
・チャンドラ:18×6=108, 1+0+8=9
・マンガル:21×6=126, 1+2+6=9
・ブダ:24×6=144, 1+4+4=9
・グル:27×6=162, 1+6+2=9
・シュクラ:30×6=180, 1+8+0=9
・シャニ:33×6=198, 1+9+8=18, 1+8=9
・ラーフ:36×6=216, 2+1+6=9
・ケートゥ:39×6=234, 2+3+4=9

さらに、9つのそれぞれのヤントラの合計値に6を掛けた数をすべて足しても、その数の各位の和は9になります。

90+108+126+144+162+180+198+216+234=1458, 1+4+5+8=18, 1+8=9

このナヴァグラハ・ヤントラに含まれる力は、何ものにも劣らないものと見なされており、惑星の好ましくない影響を鎮め、好ましい影響を向上させるための手段として広く用いられています。

参照:Andrew Mason, “Jyotish: The Art of Vedic Astrology”, p297, Singing Dragon