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雑記帳

神々と向き合う5つの姿勢

バガヴァッド・ギーターにおいて熱心に説かれるヨーガのひとつに、バクティ・ヨーガがあります。
バクティ・ヨーガは信愛のヨーガともいわれ、そこでは神を心から愛する者こそが、最高の修行者であると説かれます。
そして、その関係には、5つの種類があると伝えられてきました。

5つの種類は、シャーンタ・バーヴァ、ダーシャ・バーヴァ、ヴァートゥサリヤ・バーヴァ、サキャ・バーヴァ、マドゥラ・バーヴァといわれます。
それは、神への想い(バーヴァ)からなる姿勢であり、神に対する心の持ち方や行動のあり方とされるものです。

シャーンタ・バーヴァは、平和の姿勢です。
例えば、マーハーバーラタの大英雄であるビーシュマに見られるような姿勢です。
ビーシュマは落ち着いた心を持ち、感情を表に出すようなことはなくても、常に神への愛と喜びに満ちていました。

ダーシャ・バーヴァは、使者の姿勢です。
例えば、ラーマ神の使者として行動するハヌマーン神に見られるような姿勢です。
ハヌマーン神はラーマ神のためにあちこち動き回り、その行動を通して神への愛を示しました。

ヴァートゥサリヤ・バーヴァは、親子の姿勢です。
例えば、クリシュナ神の養母であったヤショーダーに見られるような姿勢です。
ヤショーダーは自らを犠牲にして、神を我が子のように愛し、そして育みました。

サキャ・バーヴァは、友情の姿勢です。
例えば、バガヴァッド・ギーターにおいてクリシュナ神と対話するアルジュナに見られるような姿勢です。
クリシュナ神とアルジュナは、時には一緒に座り、語り合い、お互いを想う気持ちに溢れていました。

マドゥラ・バーヴァは、愛人の姿勢です。
例えば、クリシュナ神を心から愛するラーダーに見られるような姿勢です。
それは、利己的な欲望から生まれる愛ではなく、利己的な欲望が消滅する真の愛を意味します。

神々への祈りが日々の中心にあるインドでは、どんな時も、神々の存在が側にあります。
そこに得る心の平安は、言葉にはならないほど美しいものです。
インドで人々がそうするように、神々にもっと近づき、自分自身の想いを通じて豊かな関係を築くことで、どんな時も大きな恩寵が授けられるはずです。

(文章:ひるま)

参照:Emotions or Bhavas in Bhakti

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