アーディティヤ・フリダヤム第27節

अस्मिन् क्षणे महाबाहो रावणं त्वं वधिष्यसि।
एवमुक्त्वा तदागस्त्यो जगाम च यथागतम्॥ २७॥

・asmin kṣaṇe mahābāho rāvaṇaṁ tvaṁ vadhiṣyasi |
evamuktvā tadāgastyo jagāma ca yathāgatam || 27||
・アスミン クシャネー マハーバーホー ラーヴァナン トヴァン ヴァディッシャシ
エーヴァムクトヴァー タダーガスティヨー ジャガーマ チャ ヤターガタム
・意味:ラーマよ。まさにこの瞬間、あなたはラーヴァナを倒すだろう。
こう言い残すと、聖仙アガスティヤは元の場所へ帰っていった。


アーディティヤ・フリダヤム第27節です。
この一節は、バガヴァッド・ギーター第11章33-34節でクリシュナがアルジュナに対して述べている内容に似ています。
「それ故、立ち上れ。名声を得よ。敵を征服して、繁栄する王国を享受せよ。彼らはまさに私によって、前もって殺されているのだ。あなたは単なる機会(道具)となれ。アルジュナ。」(BG 11.33、上村勝彦訳)
どちらも、戦う前に雌雄の決着はすでについているという内容になっています。
私たちが人生という戦いにおいて、苦渋の中で下した決断は、実は前もって決められていた結果であるととることもできます。
またここで、アーディティヤ・フリダヤムと、バガヴァッド・ギーターの間には、次のような対等の関係が成り立っていると見ることができます。

アーディティヤ・フリダヤム バガヴァッド・ギーター
スーリヤ = ブラフマン (至高の存在)
アガスティヤ = クリシュナ (師として)
ラーマ = アルジュナ (戦士として)