ダルマの4本の足

1年の大吉日であるアクシャヤ・トリティーヤーは、トレーター・ユガの開始日とされる時です。
ユガは循環する4つの時代であり、サティヤ・ユガ、トレーター・ユガ、ドヴァーパラ・ユガ、そしてカリ・ユガと続きます。
この4つの時代が進む間、ダルマが少しずつ廃れていくと伝えられてきました。

サティヤ・ユガは、善が支配する黄金の時代です。
トレーター・ユガでは悪が4分の1を支配し、ドヴァーパラ・ユガでは悪が4分の2を支配します。
そして、現在にあたるカリ・ユガでは、悪が4分の3を支配すると伝えられます。
このユガの状態は、雄牛の4本の足を通じて捉えられることが多くあります。

雄牛の4本の足は、苦行、清浄、慈悲、真実をあらわすと伝えられ、ダルマはこの4本の足で立っていると伝えられます。
サティヤ・ユガにおいて、ダルマはこれら4本の足で立ちます。
トレーター・ユガでは苦行を失った3本の足で立ち、ドヴァーパラ・ユガではさらに清浄を失った2本の足で立ちます。
カリ・ユガではさらに慈悲を失い、真実という1本の足で立ちます。
しかし、カリ・ユガの最後には、その真実すら失われ、ダルマは立つことができなくなります。

これは、私たちの姿でもあります。
サティヤ・ユガにおいて、私たちは神と一体になる苦行を行う強靭な心身を持っていました。
トレーター・ユガではそれが失われるも、神を礼拝する清浄な心身がありました。
ドヴァーパラ・ユガではそれすら失われるも、慈善を行うことで自分自身を研磨することができました。

私たちは今、苦行、清浄、慈善の実践が難しくなるカリ・ユガを生きています。
そして、嘘や偽りが広がり、唯一の柱である真実すら揺らぐ瞬間があります。
混乱する世界の中で、少なくとも私たちは、正直で誠実であることを努め、真実を話す必要があります。
それは、自分自身の本質に留まる実践に他ありません。

トレーター・ユガの開始日とされるアクシャヤ・トリティーヤーは、不滅を意味する吉日です。
この時に改めて偉大な時の流れを見つめ、今を生きる自分自身の義務を果たすことを心がけたいと感じます。
この意義深い時に、皆様にも大きな恩寵がありますように、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)