バガヴァッド・ギーター第2章第13節

देहिनो ऽस्मिन् यथा देहे
dehino ‘smin yathā dehe
デーヒノー スミン ヤター デーヘー
個我にとって、この身体において

dehinas【男性・単数・属格】生物にとって;人間にとって;(肉体をそなえた)精神にとって、魂にとって;個我にとって、自我にとって。
※「デーヒン」(身体をもつもの)。宇宙の本質としての普遍的なアートマン(普遍我)=ブラフマン(梵)に対して、個体の中に宿った、個体の本質としてのアートマンのこと。このアートマンは、人の死後、身体から抜け出して存続し、次の身体に宿る(服部正明注)。
asmin【男性・単数・処格、指示代名詞 idam】ここにおいて
yathā【接続詞】〜のように、あたかも〜のように(tathāとともに)
dehe【男性・中性・単数・処格】身体において、肉体において

कौमारं यौवनं जरा ।
kaumāraṁ yauvanaṁ jarā |
カウマーラン ヤウヴァナン ジャラー
少年期、青年期、老年期があるように

kaumāram【中性・単数・主格】子供[幼少・幼年]時代、幼少期、児童期
yauvanam【中性・単数・主格】青年時代、青年期
jarā【女性・単数・主格】老齢、老い;老年期

तथा देहान्तरप्राप्तिर्
tathā dehāntaraprāptir
タター デーハーンタラプラープティル
同様に、他の身体を獲得する

tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
deha【男性・中性】身体、肉体
antara【形容詞】他の;近くの;内部の
prāptis【女性・単数・主格、pra√āpから派生】達成、獲得、利得;遭遇;発生
→dehāntaraprāptis【女性・単数・主格、限定複合語】他の身体を獲得すること、他の肉体に至ること

धीरस् तत्र न मुह्यति ॥
dhīras tatra na muhyati ||
ディーラス タットラ ナ ムッヒャティ
そのことについて、賢者は惑わされない

dhīras【男性・単数・主格】賢明な、思慮のある、賢い、博学の、利口な
tatra【副詞】そこに;そこへ;ここに;それのために、その場合に、その時に
na【否定辞】〜でない
muhyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √muh】彼は迷う、彼は困惑する、彼は混乱する;彼は誤る、彼は欺かれる、彼は惑わされる

देहिनोऽस्मिन् यथा देहे कौमारं यौवनं जरा ।
तथा देहान्तरप्राप्तिर्धीरस्तत्र न मुह्यति ॥ १३ ॥

dehino’smin yathā dehe kaumāraṁ yauvanaṁ jarā |
tathā dehāntaraprāptirdhīrastatra na muhyati || 13 ||
個我は、この身体において、少年期、青年期、老年期を経るように、来世には他の身体を獲得する。
そのことについて、賢者は惑わされない。