バガヴァッド・ギーター第2章第15節

यं हि न व्यथयन्त्येते
yaṁ hi na vyathayantyete
ヤン ヒ ナ ヴィヤタヤンティエーテー
これらに悩まされない

yam【男性・単数・対格、関係代名詞 yad】以下のsasを受ける関係代名詞
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
na【否定辞】〜でない
vyathayanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在・使役活用 √vyath】[それらが]揺れさせる、迷わせる;不安にする、苦しめる、悩ます、怒らせる、苦痛を与える
ete【男性・複数・主格、指示代名詞 etad】これらが(物質との接触が)

पुरुषं पुरुषर्षभ ।
puruṣaṁ puruṣarṣabha |
プルシャン プルシャルシャバ
人、アルジュナよ

puruṣam【男性・単数・対格】人;人間;霊魂;個人の本体、普遍的霊魂、最高精神
puruṣarṣabha【男性・単数・呼格】牡牛のような人よ、人中の雄牛よ、優れた人よ、王よ。一般にアルジュナを指すが、状況を報告するサンジャヤから、ドリタラーシュトラ王への呼びかけともとれる。

समदुःखसुखं धीरं
samaduḥkhasukhaṁ dhīraṁ
サマドゥフカスカン ディーラン
苦楽を等しく見る賢者

sama【副詞】等しく、同様に、同じように
duḥkha【中性】不安、心配、苦痛、悲しみ、悲哀、困難、苦しみ
sukham【中性・単数・対格】安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功
→samaduḥkhasukham【男性・単数・対格、所有複合語】苦楽を等しく見る、幸・不幸を平等視する
dhīram【男性・単数・対格】賢明な、思慮のある、賢い、博学の、利口な

सो ऽमृतत्वाय कल्पते ॥
so ‘mṛtatvāya kalpate ||
ソー ムリタットヴァーヤ カルパテー
彼は不死に値する

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】これは、あれは、彼は
amṛtatvāya【中性・単数・為格】不死に;不滅者の世界に、天界に;最終的な解脱に
kalpate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √kḷp】彼は値する、彼は適する、彼は相応する;彼は加わる;彼はなる

यं हि न व्यथयन्त्येते पुरुषं पुरुषर्षभ ।
समदुःखसुखं धीरं सोऽमृतत्वाय कल्पते ॥ १५ ॥

yaṁ hi na vyathayantyete puruṣaṁ puruṣarṣabha |
samaduḥkhasukhaṁ dhīraṁ so’mṛtatvāya kalpate || 15 ||
これらの接触に悩まされない人、苦楽を等しく見る賢者、
アルジュナよ、彼は不死となるにふさわしい。