バガヴァッド・ギーター第2章第66節

नास्ति बुद्धिर् अयुक्तस्य
nāsti buddhir ayuktasya
ナースティ ブッディル アユクタッスヤ
専心しない人に知性はなく

na【否定辞】〜でない
asti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[それは]ある、存在する、実在する
buddhis【女性・単数・主格】[〜は、〜が]知能、理解力、理性、知性、精神;識別、判断;沈着、機知;知覚;会得;意見、見解;信仰、確信;想定
ayuktasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]専心しない、心統一しない;不注意な;不適当な;専念しない;集中しない

न चायुक्तस्य भावना ।
na cāyuktasya bhāvanā |
ナ チャーユクタッスヤ バーヴァナー
専心しない人に瞑想はない

na【否定辞】〜でない
ca【接続詞】そして、また、〜と
ayuktasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]専心しない、心統一しない;不注意な;不適当な;専念しない;集中しない
bhāvanā【女性・単数・主格】[〜は、〜が]定めること、決定すること、証明;静慮、瞑想;正しい観念、正しい概念
※bhāvanā(瞑想):シャンカラは、「アートマンの認識に専念すること」と解する。シュリーダラはbhāvanāをdhyānaと解し、「bhāvanāによってbuddhiは自己(アートマン)において確立する」と述べる。(上村勝彦注)

न चाभावयतः शान्तिर्
na cābhāvayataḥ śāntir
ナ チャーバーヴァヤタハ シャーンティル
瞑想しない人に心の平安はない

na【否定辞】〜でない
ca【接続詞】そして、また、〜と
abhāvayatas【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]…を考慮に入れない、…について目算を立てない、瞑想しない、静慮しない
śāntis【女性・単数・主格】[〜は、〜が]心の静穏、心の平和;(火が)消えること;平和、好運、繁栄;寂静、寂滅;涅槃

अशान्तस्य कुतः सुखम् ॥
aśāntasya kutaḥ sukham ||
アシャーンタッスヤ クタハ スカム
心が平安でない人に、どうして幸福があるだろうか

aśāntasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]心が静穏でない、心が平和でない、寂静でない
kutas【疑問副詞】誰から、どこから、何故に、どんなふうに、いわんや〜をや
sukham【中性・単数・対格】[〜を、〜に]安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功

नास्ति बुद्धिरयुक्तस्य न चायुक्तस्य भावना ।
न चाभावयतः शान्तिरशान्तस्य कुतः सुखम् ॥ ६६ ॥

nāsti buddhirayuktasya na cāyuktasya bhāvanā |
na cābhāvayataḥ śāntiraśāntasya kutaḥ sukham || 66 ||
専心しない人には知性なく、専心しない人には瞑想もない。
瞑想しない人に心の平安はない。心が平安でない人に、どうして幸福があるだろうか。