シーズインディア支援事業の活動報告

シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。

現在、インドにおける新型コロナウイルスの感染状況は改善し、新規感染者数は第2波のピーク時の10分の1以下となる、3万人前後の日が続いています。
懸念されていた大都市では、これまでに再拡大の兆候は見られておらず、社会経済活動の多くが再開しています。
一方で、感染拡大の収束が見られないのが、シーズインディアがあるケーララ州です。
一時期は3万人を超える新規感染者数が報告され、インド全体の3分の2を占めることもありました。

シーズインディアがある周辺地域も依然として感染者が多く、医療体制が逼迫していることから、多くの地域がレッドゾーンに指定され、外出が厳しく制限されています。
毎月の教育支援を行う子どもたちの家族や、2018年の豪雨災害の被害を受けた家族が暮らす地域の多くがこのレッドゾーンに指定されており、人々は自由に外出することができません。
教育支援を行う子どもたちは、オンラインやテレビを通じた授業で勉学に励んでいます。
定期的に連絡を取りながら、皆の安全や健康を確認しています。

現在は、毎月の支援に加え、必要に応じて不定期で生活物資の支援を行なっていますが、8月にはオーナム・フェスティバルのお祝いを贈ることができました。
オーナム・フェスティバルは、ケーララ州でもっとも大きな祝祭といわれますが、数年前からこの時期に豪雨災害が続いていたところ、コロナ禍が加わり、今年も盛大にお祝いができるような状況ではありませんでした。
しかし、ささやかでもお祝いをすることができるように、それぞれが特定の店舗で物資を購入できるクーポンを1000ルピー(約1500円)、特別に配布し、レッドゾーン地域内に居住する家族へは、近くまで赴いて物資を直接配布しました。
皆様のお気持ちを通じて、このとりわけ厳しい時に、光となる喜びをお届けすることができましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

病院での食事の配給も、毎日欠かすことなく続いています。
コロナ禍のため現在も病院の敷地内には入ることができず、シーズインディアで調理した食事を病院へ届け、配膳は病院スタッフが行なっています。
長期にわたって逼迫した状況が続いており、病院スタッフの誰もが疲労困憊しているため、一時はパック詰めをした食事を配給する案もありましたが、シーズインディアの負担も非常に大きくなっていることから、これまで通り、調理した食事を病院に届ける支援を続けています。
食事以外にも、清潔な飲料水や女性用の生理用品などを届けることもあります。

ケーララ州での感染状況が改善しない理由には、以下のようなものが挙げられています。

– 平均寿命がインドでもっとも高く、高齢者が多い上に、糖尿病患者が多い
– 人口密度が高い
– 第1波の感染防止対策がうまくいき、他の地域に比べ抗体を持っている人が少ない
– 海外に出稼ぎに行く人が多く、人の移動が多い
– 都市部と農村部の間に隔たりがあまりない(北インドは都市部を出ると農地が広がり、農村部との間に自然に壁ができている)
Why Kerala accounts for half of India’s new COVID cases

このような状況で仕事の再開の目処が立たない中、生活必需品の価格が上昇しており、大家族で暮らす経済的に困窮する人々の生活は困難を極めています。
日雇いの仕事をしていた人々で外出できる人は、仕事を求めに町に出かけるも、手ぶらで帰ることがほとんどであり、とても厳しい状況が続いています。

生活の向上ためにさまざまな支援計画がありましたが、人々が最低限の生活を送ることができるよう、今後もしばらくは生活物資の支援が中心になる見込みです。
現地で活動を続け続ける中では、皆様のお気持ちが何よりも力強い支えになっています。
今後も地域に根づいた細やかな支援を行うことができるよう、皆様の気持ちを支えに活動をしていく計画です。

いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)