バガヴァッド・ギーター第3章第13節

यज्ञशिष्टाशिनः सन्तो
yajñaśiṣṭāśinaḥ santo
ヤジュニャシシュターシナハ サントー
祭祀の残饌を食べる善人は

yajñaśiṣṭa【中性、yajña-śiṣṭa】祭式の供物の残余、祭祀の残饌
āśinas【男性・複数・主格、āśin】〜を食する、享受する
→yajñaśiṣṭāśinas【男性・複数・主格、限定複合語 yajña-śiṣṭa-āśin】[〜は、〜が]祭式の供物の残余を食べる人、祭祀の残饌(ざんせん)を食べる人
santas【男性・複数・主格、sat】[〜は、〜が]生類;善人、有徳の人、教育のある人、賢者

मुच्यन्ते सर्वकिल्बिषैः ।
mucyante sarvakilbiṣaiḥ |
ムッチャンテー サルヴァキルビシャイヒ
すべての罪から解放される

mucyante【三人称・複数・受動活用 √muc】[彼らは〜、それらは〜](具格、従格)から放たれる、〜から釈放される;ゆるめられる、離される;捨てられる、中止される;罪(または)存在の束縛から逃れられる
sarva【中性】すべての、一切の、あらゆる
kilbiṣais【中性・複数・具格、kilbiṣa】[〜によって、〜をもって]違犯、犯罪、罪悪;不正、危害
→sarvakilbiṣais【中性・複数・具格、同格限定複合語 sarva-kilbiṣa】[〜によって、〜をもって]一切の罪、すべての罪悪

भुञ्जते ते त्वघं पापा
bhuñjate te tvaghaṁ pāpā
ブンジャテー テー トヴァガン パーパ−
しかし、罪人たちは罪を食べる

bhuñjate【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √bhuj】[彼らは〜、それらは〜]享受する、支配する、所有する;使用する;利用する;甘受する;〜を食べる
te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]それら、あれら、彼ら
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
agham【中性・単数・対格、agha】[〜に、〜を]災害;罪;非行、邪悪;不浄;苦痛
pāpās【男性・複数・主格、pāpa】[〜は、〜が]邪悪な男たち、悪党たち、罪人たち

ये पचन्त्यात्मकारणात् ॥
ye pacantyātmakāraṇāt ||
イェー パチャンティアートマカーラナート
自分のために料理する(罪人たち)

ye【男性・複数・主格、関係代名詞 yad】〜であるところの
pacanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √pac】[彼らは〜、それらは〜]料理する、焼く、煮る、あぶる
ātma【中性】自己、自身;霊魂;我
kāraṇāt【中性・単数・従格、kāraṇa】[〜から、〜より]〜の原因、機会、動機;第一原因、原素;根底;論証、証明;方法、器具;感官
→ātmakāraṇāt【中性・単数・従格、限定複合語 ātma-kāraṇa】[〜から、〜より]自分のため

यज्ञशिष्टाशिनः सन्तो मुच्यन्ते सर्वकिल्बिषैः ।
भुञ्जते ते त्वघं पापा ये पचन्त्यात्मकारणात् ॥ १३ ॥

yajñaśiṣṭāśinaḥ santo mucyante sarvakilbiṣaiḥ |
bhuñjate te tvaghaṁ pāpā ye pacantyātmakāraṇāt || 13 ||
祭祀の残饌を食べる善人は、すべての罪から解放される。
しかし、自分のためにのみ料理する罪人たちは罪を食べる。

※「祭祀の残饌を食べる」とは、見返りを求めずに、すべての行為をブラフマンに捧げる行為であり、
「自分のためにのみ料理する」とは、見返りを求めて行為することを指すと考えられている。