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雑記帳

インドの女神たち

インドの女性は美しく、そしてタフだなぁといつも感心します。豪快でどっしりとしていて、優しさと大らかさを兼ね備え、どこか神秘的で、不思議な力を持っています。
インドにはたくさんの女神がいます。その女神たちの描かれっぷりと言ったら、思わず息をのんでしまうほど。たいていは美しく描かれているものばかりですが、真っ赤な舌を出しながら武器を手に、生首を持って踊っていたりする女神もいます。土着の女神たちがヒンドゥー教に取り入れられ、シヴァ神などのお妃として描かれるようになったそうです。
春のナヴァラートリの時でした。ドゥルガー、サラスヴァティー、ラクシュミーの女神達に祈りが捧げられる9日間、知人の敬虔なヒンドゥー教徒のインド人女性は断食に入っていました。チャイやフルーツなどは頂いているようでしたが、穀物などは一切口にせず、そんな中一晩中マントラを唱えプージャーを行います。断食をしていない私が彼女の唱えるマントラについて行くが精いっぱいなくらい濃密な時間の中で、彼女はどんどんと周りの人々を祈りの中に引き込んでいきます。どこからそのエネルギーが湧いてくるのだろうと、その強さには女神を重ねて見てしまうほどでした。
ナヴァラートリで祝われる三女神はデーヴィーと言われ、プラクリティ(自然)の象徴です。エネルギーの源である自然、それは生きるために必要な全てを生み出す母性でもあります。インドにいるとなぜか、そのエネルギーに圧倒されます。混沌とした大地は活気があって生き生きとし、祈る人々の姿には神聖な力が満ちているのがはっきりと見て取れます。特に、女性の放つ神秘的なエネルギーにはいつも魅了されてしまいます。
シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの三大神だけでなく、女神信仰も根強いインド。美しく、時には勇ましく描かれた女神たちの姿は、家庭の中にいても偉大な力を持つインドの女性にぴったりです。滞在中、どこか守られているようで心が落ち着くのはきっと彼女たちのおかげだと感謝せずにはいられません。
(文章:ひるま)

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