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雑記帳

心の浄化法

心を浄化する瞑想。今ではさまざまな瞑想法が取り上げられていますが、ヨーガのプラクティスにおいても、マントラを唱える瞑想であったり、光を見つめる瞑想であったり、チャクラに集中した瞑想であったりと、その方法は数多く存在します。その中に、サークシーバーヴァ瞑想というものがあります。
サークシーというのはサンスクリット語で「目撃する」という意味を持ち、バーヴァというのは「状況」を意味します。「状況を目撃する」。つまり、心に生じてくるさまざまな思考や感情をじっくりと観察する瞑想法です。
ただじっと座って心を見つめていると、そのあまりの忙しなさに驚くことが度々あります。あることから別のことへ、嬉しかったり悲しかったり、1分も、30秒さえも、心が同じところに定まることはありません。
その動きをじっと観察します。嬉しいことが溢れてきても嬉しがらずに、悲しみが込み上げてきても悲しくならずに、ただその心を見つめます。湧き出てくる無数の思いや感情、思考に関与することなく、一歩引いたところからその心の目撃者となるのです。
生まれてくる感情に携わらずに、ただ流れるようにそれを外へと行かせることによって、心に新たな感情の波を生み出すことがなくなり、すっきりと曇りが取れ、軽くなっていきます。
そしていつしか、次から次へと生まれては消え、生まれては消えていく感情と感情の間に、隙間があることに気がつくことがあるかもしれません。そしてその隙間が広がっていき、やがて静けさとともに大きな空白が生じるといいます。無の境地へとたどり着く、意識という存在そのものになる瞬間です。
そんな、究極の悟りの境地とまではいかなくとも、瞑想は慌ただしい日常の生活の中で疲れた心に、たっぷりと休息を与えてくれます。心が浄化され軽くなると、物事が明確に見え、焦りや迷いに惑わされることもありません。
ただ目を瞑り、座ること。古くから伝わるその教えは、今のこの社会にもしっかりと生きています。
(文章:ひるま)

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