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雑記帳

体と心の是正

ガンジーの命を懸けた非暴力運動の一つであったハンガーストライキ。インドの人々にとって、断食の行いは神と繋がる手段とも述べる人がいるほど重要で、個人の考えや慣習によって差異はありながらも、精神的修行の一つとして今日も行う人々が絶えません。
そんなインドのカレンダーを見ていると、毎月二回「エーカーダシー」という日があることに気がつきます。それぞれ新月と満月の四日前がその日にあたり、「第十一日」という意味のこの日こそ、その断食をするべく日として知られ、敬虔な人々は食物を絶ってその一日を過ごします。
エーカーダシーの断食とは、ただ単に食物を口にしないだけではなく、五つの感覚、器官、そして心の十一のものを統制することでもあると言われます。断食によって、絶え間なく働き続けていた体のあらゆる部分が休まることにより、忙しなくあちこちに飛び散っていた意識が落ち着きを取り戻し、自分の内面へと向かっていきます。体の浄化に加え、欲という意識から切り離されることで心の雑念までもが洗い流され、神が宿る場所としての肉体、精神が生み出されていきます。
断食の行いの中で、精神力や意識といった食物のエネルギーとは別のものに自分が生かされていることにも気がつくことがありました。欲というものに掻き乱され見えずにいた力強く確かなエネルギーが自分の中に溢れ、一つ一つの細胞に至るまで純粋なその流れをしっかりと感じる時、「神と繋がる手段」とそう伝えられることを実感したように思います。
エーカーダシーの断食だけではなく、インドにはいつも神を想いその行いを続ける人々がいます。「全ての行いを私への捧げ物として行いなさい」クリシュナ神がそう述べるように、献身と信仰による行いで神へと定められた心は、あらゆる欲から解放され清らかさと揺らぐことのない平安を生みだします。そこから生まれる罪と束縛はありません。
真の私たちへと立ち返る術は、その教えにひたむきに従う人々の姿が明確に示しています。物質主義の波に打たれ揺れ続ける人々の心を定めるために、今もう一度その術に触れる時なのだと感じています。
(文章:ひるま)

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