バガヴァッド・ギーター第3章第28章

तत्त्ववित् तु महाबाहो
tattvavit tu mahābāho
タットヴァヴィット トゥ マハーバーホー
しかしアルジュナよ、真理を知る者は

tattvavit【男性・単数・主格 tattvavid】[〜は、〜が]真理を知っている
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
mahābāho【男性・単数・呼格 mahābāhu】[〜よ]強大な腕力を持つ(者)、長い腕を持つ(者)、強い臂を持つ(者)。ここではアルジュナのこと。

गुणकर्मविभागयोः ।
guṇakarmavibhāgayoḥ |
グナカルマヴィバーガヨーホ
自己が要素と行為から分離しているという

guṇa【男性】紐、網;灯心、弓弦;種類;要素;性質;根本的元素(地・水・火・風・空)の属性;根本的(三)原素
karma【中性】行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
vibhāgayos【男性・両数・処格(属格) vibhāga】分配、配分;部分、構成部分;分割;分離、差別、差異
→guṇakarmavibhāgayos【男性・両数・処格(属格)、限定複合語】[〜において、〜のなかで]要素と行為の差別、要素と行為の役割、(自己が)要素と行為から分離※
※guṇakarmavibhāgayos:個我は原物質から生ずる「グナ」から全く離れ、「グナ」によって行われる行為に全く無関係な非行為者である。(服部正明注)

गुणा गुणेषु वर्तन्त
guṇā guṇeṣu vartanta
グナー グネーシュ ヴァルタンタ
諸要素は諸要素に対して作用する

guṇās【男性・複数・主格 guṇa】[〜は、〜が]紐、網;灯心、弓弦;種類;要素;性質;根本的元素(地・水・火・風・空)の属性;根本的(三)原素
guṇeṣu【男性・複数・処格 guṇa】[〜において、〜のなかで]紐、網;灯心、弓弦;種類;要素;性質;根本的元素(地・水・火・風・空)の属性;根本的(三)原素
vartante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √vṛt】[彼らは、それらは](処格)に従事・専念・関係する;(処格)に依存する;(処格)に向かって行動する・振る舞う

इति मत्वा न सज्जते ॥
iti matvā na sajjate ||
イティ マットヴァー ナ サッジャテー
と考えて、執着しない

iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
matvā【絶対分詞 √man】考えて、信じて、想像して
na【否定辞】〜でない
sajjate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √sañj】[彼は、それは](処格)にしがみつく、執着する、〜を固執する;ためらう;(処格)の上に固定される・に愛着する・専念する

तत्त्ववित्तु महाबाहो गुणकर्मविभागयोः ।
गुणा गुणेषु वर्तन्त इति मत्वा न सज्जते ॥२८॥

tattvavittu mahābāho guṇakarmavibhāgayoḥ |
guṇā guṇeṣu vartanta iti matvā na sajjate ||28||
しかしアルジュナよ、自己が要素と行為から分離しているという真理を知る者は、
諸要素は諸要素に対して作用すると考えて、執着しない。