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雑記帳

千の花弁

永遠の至福を得ることは、いつの時代においても人々が願ってやまない事柄の一つです。インドでは長い間、私たちの身体の奥深くで眠るクンダリニーの力によってその至福を得ようと、精神的な探求を続ける多くの人々がヨーガの行いを試みてきました。
身体の中に点在する六つのチャクラは、クンダリニーを上昇させようとそれぞれの場所でそれぞれの力を使いながら秘かに活動を続けています。そして、ヨーガの行いで活性化されたチャクラによって上昇したクンダリニーは、やがて六つのチャクラを超え、私たちの頭のてっぺんにある「サハスラーラ」へと辿り着きます。
普段、自我に包まれた私たちは、まるで閉じた蓮の花のつぼみの様に本来の美しさを覆い隠し、そこにある至福さえも見失っています。一方で、サハスラーラが「千の花弁」の意味を表すように、私たちの頭のてっぺんで満開に開いた数え切れないほどのその花弁の美しさは、自我から解き放たれ、ただそこに存在する意識に気づいた、まさに永遠の至福を物語っているように感じさせます。
ヨーガは、私たちの中に完全な自由と本来の姿を示します。特定のアーサナや瞑想法はチャクラを浄化し活力を与え、それぞれの持つ本来の力を携えながら私たちを自我から解放し真実へと向かうための正しい道筋を示していきます。その道中で与えられる様々な気づきは、私たちを精神性の道へと引き止め、人々を迷わせ束縛する物質的な至福を決して覚えさせることはありません。
瞑想を含むあらゆるヨーガの行いを続ける中で、小宇宙である自らの身体の内でクンダリニーが上昇しサハスラーラへと辿りつく時、人々はこの宇宙を支配する基本原理を知ります。それこそが目覚めであり、全体との合一であり、私たちの意識が永遠の至福そのものである神と一体となる時です。
遠い昔から、人々はクンダリニーが眠りから目覚めることを待ち続けています。一人一人の目覚めは、この全体世界の目覚めです。自らの至福の中に在る満開に咲く花のように、ヨーガを通じて世界が永遠の至福の中に安住することを願ってやみません。
(文章:ひるま)

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