バガヴァッド・ギーター第3章第37節

श्रीभगवान् उवाच ।
śrībhagavān uvāca |
シュリーバガヴァーン ウヴァーチャ
クリシュナは語った

śrībhagavān【男性・単数・主格 śrībhagavat】栄光ある方、神聖な神、威厳ある尊者。ここではクリシュナのことを指す。
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は]言った、語った

काम एष क्रोध एष
kāma eṣa krodha eṣa
カーマ エーシャ クローダ エーシャ
それは欲望であり、それは怒りであり

kāmas【男性・単数・主格 kāma】[〜は、〜が]〜に対する願望、欲望;愛、快楽;利益;性愛;愛の神
eṣas【男性・単数・主格、指示代名詞 etad】[〜は、〜が]これ
krodhas【男性・単数・主格 krodha】[〜は、〜が]怒り、激怒、憤怒、激情
eṣas【男性・単数・主格、指示代名詞 etad】[〜は、〜が]これ(前節の悪行へと駆り立てる力を指す)

रजोगुणसमुद्भवः ।
rajoguṇasamudbhavaḥ |
ラジョーグナサムッドバヴァハ
激質(ラジャス)という要素(グナ)から生じたものである

rajas【中性】(精神を激昂または曇らせる性質)激情、動性(サットヴァ、ラジャス、タマスの三徳(グナ)のひとつ);空、空気、大気;水蒸気、霧、薄暗がり;耕された土壌、耕された畠;塵、塵の粒子;花粉;月経、経水
guṇa【男性】紐、網;灯心、弓弦;種類;要素;性質;根本的元素(地・水・火・風・空)の属性;根本的(三)原素
samudbhavam【男性・単数・主格 samudbhava(sam-ud√bhū)】[〜は、〜が]産出、起源;現れること 【合成語語末:形容詞】〜から生ずる、〜から造られる、〜の源泉である
→rajo-guṇa-samudbhavas【男性・単数・主格、限定複合語】[〜は、〜が]激質(ラジャス)の要素(グナ)から生じたもの

महाशनो महापाप्मा
mahāśano mahāpāpmā
マハーシャノー マハーパープマー
非常に貪欲で、邪悪なものである

mahā【形容詞 mahat】偉大な、大きな、巨大な、広い
aśana【中性・単数・主格・対格 現在分詞 √aś】食事、食物 【合成語語末:形容詞】〜を食する
→mahāśanas【男性・単数・主格 mahāśanas】[〜は、〜が]貪欲なもの、食欲旺盛なもの、大食漢
mahāpāpmās【男性・単数・主格 mahāpāpman】[〜は、〜が]非常に邪悪なもの、凶悪なもの

विद्ध्येनम् इह वैरिणम् ॥
viddhyenam iha vairiṇam ||
ヴィッディエーナム イハ ヴァイリナム
この世で、それが敵であると知れ

viddhi【二人称・単数・パラスマイパダ・命令法 √vid】[あなたは〜せよ]知る、理解する、気付く、学ぶ
enam【男性・単数・対格、指示代名詞 idam, etadの附帯形】[〜に、〜を]彼、それ
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
vairiṇam【男性・単数・対格 vairin】[〜に、〜を]敵;敵意 【形容詞】怨恨を含んだ、敵意のある

श्रीभगवान् उवाच ।
काम एष क्रोध एष रजोगुणसमुद्भवः ।
महाशनो महापाप्मा विद्ध्येनमिह वैरिणम् ॥३७॥

śrībhagavān uvāca |
kāma eṣa krodha eṣa rajoguṇasamudbhavaḥ |
mahāśano mahāpāpmā viddhyenamiha vairiṇam ||37||
クリシュナは語った。
それは欲望、怒りであり、激質(ラジャス)という要素(グナ)から生じたものである。
それは非常に貪欲で、邪悪なものである。この世で、それが敵であると知りなさい。