バガヴァッド・ギーター第3章第41節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तस्मात् त्वम् इन्द्रियाण्यादौ
tasmāt tvam indriyāṇyādau
タスマート トヴァム インドリヤーニヤーダウ
それ故、あなたはまず、感官を

tasmāt【男性・単数・従格、指示代名詞 tad】それ故に、そのために、したがって、だから、その結果
tvam【単数・主格、二人称代名詞 tvad】[〜は、〜が]あなた
indriyāṇi【中性・複数・対格 indriya】[〜に、〜を]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
ādau【男性・単数・処格 ādi】[〜において、〜のなかで]始、初;最初、始め

नियम्य भरतर्षभ ।
niyamya bharatarṣabha |
ニヤミヤ バラタルシャバ
制御して、アルジュナよ

niyamya【絶対分詞 ni√yam】留めて;縛って;抑制して;引き締めて;阻止して、支配して、制御して;制限して
bharatarṣabha【男性・単数・呼格 bharatarṣabha】[〜よ]インドの雄牛;インドの後裔、インドの王;アルジュナの呼称、ヴィシュヴァーミトラの呼称

पाप्मानं प्रजहि ह्येनं
pāpmānaṁ prajahi hyenaṁ
パープマーナン プラジャヒ ヒエーナン
この邪悪なものを捨て去れ

pāpmānam【男性・単数・対格 pāpman】[〜に、〜を]悪、災難、苦痛;罪悪、罪、悪業;悪鬼、悪魔 【形容詞】害の多い、有害な、悪い
prajahi【二人称・単数・パラスマイパダ・命令法 pra√han】[あなたは〜せよ]打つ、〜に打ってかかる;打ち倒す、殺す
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
enam【男性・単数・対格、指示代名詞 idam, etadの附帯形】[〜に、〜を]これ、それ

ज्ञानविज्ञाननाशनम् ॥
jñānavijñānanāśanam ||
ジュニャーナヴィジュニャーナナーシャナム
理論知と実践知を滅ぼす

jñāna【中性】知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
vijñāna【中性】識別;熟練、上達、技術;教義;策略、詭計;神聖でない知識、世俗的な知識[jñānaの対義語];知力、判断力;意識の器官(=manas 意)
nāśanam【男性・単数・対格 nāśana】〜を破壊する、除去する、移す 【中性名詞】消失させること;破壊、零落させること、撤去
→jñānavijñānanāśanam【男性・単数・対格、限定複合語】理論知と実践知を破壊する、理論的知識と応用的知識を滅ぼす

तस्मात्त्वमिन्द्रियाण्यादौ नियम्य भरतर्षभ ।
पाप्मानं प्रजहि ह्येनं ज्ञानविज्ञाननाशनम् ॥४१॥

tasmāttvamindriyāṇyādau niyamya bharatarṣabha |
pāpmānaṁ prajahi hyenaṁ jñānavijñānanāśanam ||41||
それ故アルジュナよ、あなたはまず、感官を制御して、
理論知と実践知を滅ぼすこの邪悪なものを捨て去りなさい。