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雑記帳

変遷の時

1月14日、太陽が山羊座に入るこの時、太陽はその向きを変え北半球を回り始めます。北インドではマカラ・サンクラーンティ、南インドではポンガルなどと呼ばれるこの日、インドは収穫を喜ぶ人々によって、盛大な祝福が行われました。
農業は、私たちの生命を維持するための必要不可欠な行いとして、インドでも人口の半数以上が従事するほど、人々の生活を支える重要な基盤です。しかし、インドの厳しい気候条件の下では、肉体的、そして精神的にも多大な苦しみが伴い、その厳しさは途方もないものとなりえます。それ故、この収穫時の喜びは人々にとってどんなものにも代えがたく、収穫への感謝と新たな生活への願いを神へと託す人々の想いは、この日、いつの時よりも強く示され、ぐっと胸の奥まで響くものでした。
古い聖典は、多くの恵みが与えられるこの時を、神聖で霊的にも深い意味がある重要な時として記しています。それは、厳しい労働の後に手にする収穫の喜びが人々の心を満たすように、苦痛から至福へ、冬から春へと、吉兆な変遷の時として重要な意味を持ち合わせているに違いありません。
「困難は、あなたを真実へと導きます。」苦痛から至福へ、その変遷の中で自己の内に向かう意識はいつしか永遠の至福に留まると、そう述べるスワミジの言葉が今でも心の片隅に残っています。私たちの歩みは常に、自分自身の内にある真実であり、至福、神へと近づくためのものであり、日々の生活の中にある喜びや悲しみ、それらこそが私たちに真実を与え、神と出会うための道を示してくれるのだと、ここでまた人々の姿に気づかされたような気持ちです。
インドでは、この日から祝福に満ちた空間に包まれます。あちらこちらで結婚式などの祭事が執り行われ、人々の笑顔が見られるこの時、太陽と共に、見失いがちないつもそこにある幸せに改めて包まれているような気がしてなりません。この変遷の時に、今もう一度、自分の内の至福を見つめてみようと感じています。
(文章:ひるま)

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