バガヴァッド・ギーター第4章第12節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

काङ्क्षन्तः कर्मणां सिद्धिं
kāṅkṣantaḥ karmaṇāṁ siddhiṁ
カーンクシャンタハ カルマナーン シッディン
行為の成功を望んでいる

kāṅkṣantas【男性・複数・主格 kāṅkṣat√kāṅkṣの現在分詞)】[〜している]望む、切望する、希望する
karmaṇām【中性・属格・複数 karman】[〜の、〜にとって]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
siddhim【女性・単数・対格 siddhi】[〜に、〜を]完成、遂行、履行、完全なる達成、成功;成就、解脱

यजन्त इह देवताः ।
yajanta iha devatāḥ |
ヤジャンタ イハ デーヴァターハ
彼らはこの世で神々を礼拝する

yajante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √yaj】[彼らは〜、それらは〜]崇拝する、祭る;祭式を行う
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
devatās【女性・複数・対格 devatā】[〜に、〜を]神性、神力;神格者;神像(聖像)

क्षिप्रं हि मानुषे लोके
kṣipraṁ hi mānuṣe loke
クシプラン ヒ マーヌセー ローケー
なぜなら、人間の世界において、速やかに

kṣipram【副詞】速やかに、直接、直ちに
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
mānuṣe【男性・単数・処格 mānuṣa】【形容詞】人間の;人間的な、親切な 【男性名詞】人間、男
loke【男性・単数・処格 loka】[〜において、〜のなかで]空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること

सिद्धिर् भवति कर्मजा ॥
siddhir bhavati karmajā ||
シッディル バヴァティ カルマジャー
行為から生ずる成就は、実現する

siddhis【女性・単数・対格 siddhi】[〜は、〜が]完成、遂行、履行、完全なる達成、成功;成就、解脱
bhavati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在、√bhū】[それは〜、彼は〜]ある、存在する、〜となる;生じる
karmajā【女性・単数・主格 karmaja】行為より生ずる、行為に原因する

काङ्क्षन्तः कर्मणां सिद्धिं यजन्त इह देवताः ।
क्षिप्रं हि मानुषे लोके सिद्धिर्भवति कर्मजा ॥१२॥

kāṅkṣantaḥ karmaṇāṁ siddhiṁ yajanta iha devatāḥ |
kṣipraṁ hi mānuṣe loke siddhirbhavati karmajā ||12||
行為の成功を望む人々は、この世で神々を礼拝する。
なぜなら、人間界において、行為から生ずる成就は速やかに実現するから。