バガヴァッド・ギーター第4章第14節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

न मां कर्माणि लिम्पन्ति
na māṁ karmāṇi limpanti
ナ マーン カルマーニ リンパンティ
諸行為は私を穢さない

na【否定辞】〜でない
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
karmāṇi【中性・複数・主格 karman】[〜らは、〜らが]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
limpanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √lip】[彼らは〜、それらは〜]油を塗る、(対格)に(具格)を塗る;汚す、穢す、不潔にする、染める

न मे कर्मफले स्पृहा ।
na me karmaphale spṛhā |
ナ メー カルマパレー スプリハー
私にとって、行為の結果への執着はない

na【否定辞】〜でない
me【単数・属格、一人称代名詞 mad(mamaの附帯形)】[〜の、〜にとって]私
karmaphale【中性・単数・処格 karmaphala】[〜において、〜のなかで]行為の果実、行為の結果
spṛhā【女性・単数・主格 spṛhā】[〜は、〜が]熱望、渇望、欲求、願望、欲望

इति मां यो ऽभिजानाति
iti māṁ yo ‘bhijānāti
イティ マーン ヨー ビジャーナーティ
というように私を理解する人は

iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
abhijānāti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 abhi√jñā】[彼は〜、それは〜]了解する、悟る、知る;(対格)を(対格)と認める・見なす;記憶する

कर्मभिर् न स बध्यते ॥
karmabhir na sa badhyate ||
カルマビル ナ サ バッディヤテー
諸行為によって、束縛されない

karmabhis【男性・複数・具格 karman】[〜らによって、〜らをもって]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
na【否定辞】〜でない
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
badhyate【三人称・単数・現在・受動活用 √bandh】[彼は〜される、それは〜される]結ばれる;捕らえられる;(輪廻または悪業のために)繋縛される;束縛される

न मां कर्माणि लिम्पन्ति न मे कर्मफले स्पृहा ।
इति मां योऽभिजानाति कर्मभिर्न स बध्यते ॥१४॥

na māṁ karmāṇi limpanti na me karmaphale spṛhā |
iti māṁ yo’bhijānāti karmabhirna sa badhyate ||14||
諸行為は私を穢さず、私にとって行為の結果への執着はない。
私をこのように理解する人は、諸行為に束縛されることはない。