バガヴァッド・ギーター第4章第16節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

किं कर्म किम् अकर्मेति
kiṁ karma kim akarmeti
キン カルマ キム アカルメーティ
行為とは何か、無為とは何か、ということ

kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
karma【中性・単数・主格 karman】[〜は、〜が]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
akarma【中性・単数・主格 akarman】[〜は、〜が]無為、無行為、非動作、無作;何もしないこと
iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)

कवयो ऽप्य् अत्र मोहिताः ।
kavayo ‘py atra mohitāḥ |
カヴァヨー ピ アトラ モーヒターハ
この点について、聖者たちも戸惑う

kavayas【男性・複数・主格 kavi】[〜らは、〜らが]思索家、賢人、聖者、預言者;詩人;金星(遊星の)
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお
atra【副詞】ここに、この場所に、この点において;その際、その時に
mohitās【男性・複数・主格 mohita√muhの過去受動分詞)】混乱した、知覚を失った、呆然とした、途方に暮れた

तत् ते कर्म प्रवक्ष्यामि
tat te karma pravakṣyāmi
タット テー カルマ プラヴァクシャーミ
私はあなたにその行為を説こう

tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[〜に、〜を]それ、あれ
te【単数・為格、二人称代名詞 tvad(tubhyamの附帯形)】[〜に、〜のために]あなた
karma【中性・単数・対格 karman】[〜に、〜を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
pravakṣyāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・未来 pra√vac】[私は〜だろう](為格・属格)に公言する・告げる・記述する・述べる;〜について語る、暴露する;提議する;賞賛する;(対格)を(対格)に語る・言う;(対格)を(対格)であると宣言する・呼ぶ

यज् ज्ञात्वा मोक्ष्यसे ऽशुभात् ॥
yaj jñātvā mokṣyase ‘śubhāt ||
ヤジュ ジュニャートヴァー モークシャセー シュバート
それを知って、罪から解放されるものを

yad【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】〜であるもの
jñātvā【絶対分詞 √jñā】[〜して、〜してから]知る;〜を察知する、〜の知識を有する、(具格)によって認識する;悟る;覚える、経験する、確かめる、調べる;是認する;〜と考える、〜と仮定する、〜と推測する;認める、証す、許す
mokṣyase【二人称・単数・未来・受動活用 √muc】[あなたは〜されるだろう]〜から離す・放つ・釈放する・解放する;〜から免れる、〜から逃げる;許す
aśubhāt【中性・単数・従格 aśubha】[〜から、〜より]悲哀、不運、不幸;加害;悪、悪業、罪

किं कर्म किमकर्मेति कवयोऽप्यत्र मोहिताः ।
तत्ते कर्म प्रवक्ष्यामि यज्ज्ञात्वा मोक्ष्यसेऽशुभात् ॥१६॥

kiṁ karma kimakarmeti kavayo’pyatra mohitāḥ |
tatte karma pravakṣyāmi yajjñātvā mokṣyase’śubhāt ||16||
行為とは何か、無為とは何か、この点については、聖者たちも戸惑う。
そこで私は行為について説こう。それを知り、あなたは罪から解放されるだろう。