スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

スピリチュアルな世界

インドの各地には、それぞれの神に馴染みのある地が数多く存在します。例えばヴリンダーヴァンは、クリシュナ神が幼少期を過ごした聖地として、そしてここリシケシはヨーガの聖地であるとともに、ニーラカンタというシヴァ神のお寺があることからも、街にはシヴァ神のマントラが絶え間なく流れ続けてます。
土着の神々や信仰が取り入れられながら形成されてきたヒンドゥー教は、太陽や月、山や川を始めとする自然から生じる神々を深く崇拝し、今のこの時に至るまで、その深い信仰が失われることはありません。その目には見えない崇高なものと深く繋がる人々が生み出すこの特別な雰囲気は、訪れる人々をさらなる深みへと引き込み、ここでの生活そのものがまさに魂と向き合うスピリチュアルなものへと変化を遂げてゆきます。
そんな神聖な場所に身を置きながら強く感じることは、宗教とスピリチュアリティというものが別のものであり、ウパニシャッドなどのインド思想に示されるように、それはあくまでも自分自身と目には見えない超自然的な存在との繋がりを感じるものだということがあります。そしてそれが特定の人々だけに起こることでは決してなく、魂を持つ誰もが経験する潜在的なものであるのだと人々の姿を見て思い知らされています。
目には見えない世界に入り込むことは、時に難しく捉えられることがあっても、そこにしっかりと足を踏み入れる時にふと出会う、人生の意味、生命の尊さ、愛や思いやりは、物質以上の充足を私たちに与え続けます。人の欲から生み出されるこの物質に支配された世界の中で、自分の本来の姿を見るのがその時だと思えてなりません。
スピリチュアリティは神秘的な体験や、何か特別な経験を意味するわけでは無く、古い時代に誰もが祈っていたように、私たちの中心に備わる一番大切で崇高な部分を見つめ直すだけのシンプルなものにすぎないのだと感じます。インドの人々が今この時も日常の生活を祈りと共に過ごす姿、そしてこの神々が溢れる地がそう教えてくれるような気がしています。
(文章:ひるま)

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