バガヴァッド・ギーター第4章第18節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

कर्मण्यकर्म यः पश्येद्
karmaṇyakarma yaḥ paśyed
カルマニヤカルマ ヤハ パッシェード
行為のなかに無為を見るべき人

karmaṇi【中性・複数・処格 karman】[〜において、〜のなかで]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
akarma【中性・単数・対格 akarman】[〜に、〜を]無為、無行為、非動作、無作;何もしないこと
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
paśyed【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √paś】[彼は〜だろう、彼は〜するべき]見る、視力を有する;眺める、視る;観察する、注意する;凝視する、傍観者である、傍観する;人と会う、訪ねる、出頭する;経験する、獲得する;見出す

अकर्मणि च कर्म यः ।
akarmaṇi ca karma yaḥ |
アカルマニ チャ カルマ ヤハ
また無為のなかに行為を(見るべき)人

akarmaṇi【中性・単数・処格 akarman】[〜において、〜のなかで]無為、無行為、非動作、無作;何もしないこと
ca【接続詞】そして、また、〜と
karma【中性・単数・対格 karman】[〜に、〜を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人

स बुद्धिमान् मनुष्येषु
sa buddhimān manuṣyeṣu
サ ブッディマーン マヌッシェース
彼は人々のなかにおいて知性ある人である

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
buddhimān【男性・単数・主格 buddhimat】理解力のある;鋭敏な、賢い
manuṣyeṣu【男性・複数・処格 manuṣya】[〜らにおいて、〜らのなかで]人間;男;夫;人類の祖先

स युक्तः कृत्स्नकर्मकृत् ॥
sa yuktaḥ kṛtsnakarmakṛt ||
サ ユクタハ クリツスナカルマクリット
彼は専心して一切の行為をなす人である

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
yuktas【男性・単数・主格 yukta√yujの過去受動分詞)】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した
kṛtsna【形容詞】全部の、全体の、完全な
karmakṛt【中性・単数・主格 karmakṛt】精勤な、巧みな;一切の行為をなす人

कर्मण्यकर्म यः पश्येदकर्मणि च कर्म यः ।
स बुद्धिमान्मनुष्येषु स युक्तः कृत्स्नकर्मकृत् ॥१८॥

karmaṇyakarma yaḥ paśyedakarmaṇi ca karma yaḥ |
sa buddhimānmanuṣyeṣu sa yuktaḥ kṛtsnakarmakṛt ||18||
行為のなかに無為を、無為のなかに行為を見る人は、
人中の知者であり、専心して一切の行為をなす人である。