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雑記帳

私たちの今

昨年の今頃も、こうして今と同じように冬を終えたリシケシの暖かな日々をゆっくりと過ごしていたことを深く思い出しています。それから少しして、世界中が悲しみと祈りに包まれるなどということは想像もしていませんでした。
遠く離れたここインドにいた私ですら、まるで時間が止まってしまったかのようにただただ重く苦しい日々を過ごし、日本の人々を想うと胸が破れるような気持ちを感じていたことを覚えています。あれから一年が経とうとし、あの苦しみの中で学んだ、今に留まるという究極の教えがいかに大きなものであったか、「今を生きなさい」というスワミジのただそれだけの言葉の力強さに、静かにまた想いを馳せています。
「人生には時に裏と表があって、ねじれたりまわったり、幸せだけではなく痛みも与えます。人生はあなたがその事実を学ぶまで教え続け、例え長い時間がかかったとしても、確実にあなたを在るべく場所へと導きます。」一年が経った今、スワミジが新たにくれたそんな言葉を噛みしめています。
こうして確実に時が流れているように、私たちは歳を重ね、その中で成し得なかったこと、言葉にできなかったこと、示せなかった愛のこと、その後悔に包まれることが多くあります。矢のように過ぎ去る日々を通して、過去を思い悩むよりも今日と言うこの日を、そして今と言うこの瞬間に幸せでいることを全力で努めなければならないと、あの悲劇で学んだように思います。その先の未来に後悔は伴いません。
私たちの在るべく場所とは至福そのものです。日々の生活の中で相反するものを経験しながら、その中心にいつも存在する偉大なものに気づくこと、それが今この社会に身を置く私たちの担う役割のように感じています。
あの時の痛みや苦しみを経験した人々の心から生まれた全体との一致は、世界中の人々が目にした大切な真実だったに違いありません。なぜ私たちがそれを経験し、今この時に存在しているのか、その重大さを改めて実感し、そして世界がどんな時も一つであるよう、いつも以上に強くここで祈りを捧げています。
(文章:ひるま)

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