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雑記帳

生けるものの命

残りが僅かになった滞在の中で、いつものようにバガヴァッド・ギーターを手にしながら、ふと心を掴まれたのはやはりクリシュナ神の美しく深い言葉でした。
「私は大地における良い芳香 私は燃える火の熱 私は生けるものの命 そして私は苦行を行う人々の忍耐心(バガヴァッド・ギーター7章9節)」
その言葉に、ここでの生活が真実味を与えます。雨に恵まれた大地は清らかな香りを際立たせそれ自身が持つ美しさを、プージャの中心で燃える炎は人々の神への熱いほどの祈りの他になく、そしてヨーガの修練に励みながら、時に苦痛を感じてもそこを耐え抜こうとする強い心を感じる時、その全ての瞬間に存在する中心に神の姿を垣間見ます。
生きとし生けるものの命のように、それなしには何も成立しないあらゆるものの根本であり、私たちはその中に存在しているのだと、その時ほど感じることはありません。そして、ここで敬虔な人々と過ごす一つ一つの瞬間が一際強くその神と言う存在を際立たせます。
常に神と対話しながらただその存在を喜ぶ人々の心は完全に中心に定まり、決して動くことはなく、その深く繋がった絆の強さを見せられる時、まるで嫉妬を覚えるほどに強く胸を打たれます。そして、人生の中で理解するべくものはただ一つ、その中心である神に他ないのなのだとこの時ほど気づかされることはありません。
ここで過ごす日々は、いつの時もその中心に留まる瞬間に溢れています。半年の滞在で毎回学ぶことは数知れず、何を引き換えにでもこの生活の中に埋もれたいのは、どんなものにも汚されない真実がそこに見えるからだと今改めて感じています。
心というものが動き続ける限り、この歩みは終わることがありません。しかし、辛く悲しいこと、嬉しく幸せなこと、その狭間で時に激しく揺れ動きながらも、生命がある限りこうしてその中心に出会う瞬間を見せられることにいつの時も大きな喜びを感じます。またすぐ、ここに戻ることを誓いながら、神の詩を今噛みしめています。
(文章:ひるま)

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