スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

神の言葉

インドと日本を往復する暮らしは、まるで精神世界と物質世界を行き来する心の旅のように感じることがあります。その間で心は必要以上に様々なものを感じながらも、その動きを見つめることは、インドの深いスピリチュアルな教えを、そしてスワミジたちの言葉を一つ一つ実践していく、まさに修業の道のりです。
例えば、移動の多い生活が生み出す手放さなければならない何か、人々の優しさに触れながら暮らす日々の中の出会いと別れ、それらは極端に幸も不幸も、痛みも喜びも与え続けて止みません。物質世界の中へと入り込めば、欲望を満たすことが最も必要なことだと惑わせられ、この社会の中でどう成功し、どれだけ称賛を得るのか、そのことばかりに夢中にさせられることもあります。
何を感じ、何を思い、何を欲するのか。心の作用であるその全ては、あらゆる面から真実を曇らせていきます。しかし、その心を見つめる道中でもがきながら一生懸命に神の言葉を繰り返す時、実に多くの気づきに出会い、そしてそれこそが、自分自身を揺らぐことのない真実へと導いていくように感じてなりません。
「神の言葉を聞かぬ者は滅んでいく」あるスワミジは、バガヴァッド・ギーターのクリシュナ神の言葉を用いながら、そう静かに述べたことを今思い出します。スワミジは続けます。「心に支配された時、神の言葉は聞こえない。」と。心の動きを知ることは、神を知ることでもあるのだと、この時理解したことを覚えています。
インドでの暮らしの中で人々が繰り返し唱える神の名とそこに定まった心、そしてギーターの中でクリシュナ神が述べる「私はあなたを愛している」という言葉、その深い絆に見える真実は空間を越えてもしっかりと残り、美しい言葉として胸に響いているような気がします。そして、いつの時もその言葉を見失わなずに共にあること、それがこの道のりを行く最も大切な術なのだと、日本へ戻った今改めて実感しています。
バガヴァッド・ギーター18章58節
「私に心を定めなさい 私の恩寵で全ての困難が除かれる
もし、我執にまみれ私の言葉を聞かぬなら、その者は滅んでいく」
(文章:ひるま)

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