バガヴァッド・ギーター第5章第9節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

प्रलपन् विसृजन् गृह्णन्न्
pralapan visṛjan gṛhṇann
プララパン ヴィスリジャン グリフナン
語り、排泄し、掴み

pralapan【男性・単数・主格・現在分詞 pra√lap】[〜している]軽率・むやみに話す、無駄口をきく;談話する、語る;叫ぶ;嘆く;悲しげに言う・告げる;哀願する
visṛjan【男性・単数・主格・現在分詞 vi√sṛj】[〜している]発射する、射つ、〜に投げる、投げつける;流れさせる、出す、流す;(音を)発する;(従格)から自由にする、解放する;追い出す、(妻を)捨て去る;放逐する;(使者を)派遣する;捨てる、見捨てる;生かせる、かたわらにおく;あきらめる、廃する、放棄する
gṛhṇan【男性・単数・主格・現在分詞 √grah】[〜している]掴む、摂る、付着する、捕らえる、止む;〜を入手する;捕獲する;魅惑する;(病気が)襲う;浸蝕する;盗む、剥奪する;保つ、保留する;要求する;獲得する、受納する;(従格)より受け取る;受理する、採用する;発言する、発音する;知覚する、了解する、聞く、見る、観察する、認める;学ぶ、記憶する;従う、追随する;好む;専心する;意見を有する、考える

उन्मिषन् निमिषन्न् अपि ।
unmiṣan nimiṣann api |
ウンミシャン ニミシャン アピ
目を開き、目を閉じながらも

unmiṣan【男性・単数・主格・現在分詞 un√miṣ】[〜している]目を開く;(目、蕾が)開く;輝く、光り輝く;花咲く、現れる、生ずる
nimiṣan【男性・単数・主格・現在分詞 ni√miṣ】[〜している]目を閉じる;(目が)ふさがる
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお

इन्द्रियाणीन्द्रियार्थेषु
indriyāṇīndriyārtheṣu
インドリヤーニーンドリヤールテーシュ
感官が感官の対象において

indriyāṇi【中性・複数・主格 indriya】[〜らは、〜らが]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
indriyārtheṣu【中性・複数・処格 indriyārtha】[〜らにおいて、〜らのなかで]感覚の対象、感覚を刺激するもの

वर्तन्त इति धारयन् ॥
vartanta iti dhārayan ||
ヴァルタンタ イティ ダーラヤン
作用すると知っている

vartante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √vṛt】[彼らは〜、それらは〜](処格)に従事・専念・関係する;(処格)に依存する;(処格)に向かって行動する・振る舞う
iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
dhārayan【男性・単数・主格 dhārayat√dhṛの現在分詞・使役活用)】所有する;〜に精通する;支持する

प्रलपन् विसृजन् गृह्णन्नुन्मिषन्निमिषन्नपि ।
इन्द्रियाणीन्द्रियार्थेषु वर्तन्त इति धारयन् ॥९॥

pralapan visṛjan gṛhṇannunmiṣannimiṣannapi |
indriyāṇīndriyārtheṣu vartanta iti dhārayan ||9||
語り、排泄し、掴み、目を開き、目を閉じながらも。
彼は、「感官が感官の対象に作用するにすぎない」と知る。