バガヴァッド・ギーター第5章第11節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

कायेन मनसा बुद्ध्या
kāyena manasā buddhyā
カーイェーヤ マナサー ブッディヤー
身体により、意(マナス)により、知性により

kāyena【男性・単数・具格 kāya】[〜によって、〜をもって]身体、有形体;集団、多数、多量、集合;(樹の)幹;資本金
manasā【中性・単数・具格 manas】[〜によって、〜をもって]心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
buddhyā【女性・単数・具格 buddhi】[〜によって、〜をもって]知能、理解力、理性、知性、精神;識別、判断;沈着、機知;知覚;会得;意見、見解;信仰、確信;想定

केवलैर् इन्द्रियैर् अपि ।
kevalair indriyair api |
ケーヴァライル インドリヤイル アピ
また単に諸感官のみにより

kevalais【男性・複数・具格 kevala】(為格、属格)に専らの;唯、のみの、単なる、それのみの、他を除ける、純粋の、混じらない;孤立した、絶対の;全き、完全な;すべての、あらゆる
indriyais【男性・複数・具格 indriya】[〜らによって、〜らをもって]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお

योगिनः कर्म कुर्वन्ति
yoginaḥ karma kurvanti
ヨーギナハ カルマ クルヴァンティ
ヨーガ行者たちは行為をなす

yoginas【男性・複数・主格 yogin】[〜らは、〜らが]ヨーガ行者、修行者、実践者
karma【中性・単数・対格 karman】[〜に、〜を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kurvanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √kṛ】[彼らは〜、それらは〜]為す、作る、遂行する、用いる

सङ्गं त्यक्त्वा ऽत्मशुद्धये ॥
saṅgaṁ tyaktvā ‘tmaśuddhaye ||
サンガン ティヤクトヴァー アートマシュッダイェー
執着を捨てて、自己を浄めるために

saṅgam【男性・単数・対格 saṅga】[〜に、〜を]〜への粘着、妨害;(処格)に執着・接触すること;〜との合一・交際;(処格)に対する欲望
tyaktvā【絶対分詞 √tyaj】[〜して、〜してから]罷る、見捨てる;棄てる;手放す;遺棄する;(場所より)去る;(人を)避ける;放置する、放つ;断念する、離れる、捨てる、護る
ātma【男性 ātman】気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
śuddhaye【女性・単数・為格 śuddhi】[〜に、〜のために](−゜)から清めること、清浄;(危険なものを)除去すること;(−゜)によって無罪を証明すること、釈放すること;真正性、正確さ;(属格、−゜)に関する正確な知識
→ātma-śuddhaye【女性・単数・為格、限定複合語 ātmaśuddhi】[〜に、〜のために]自己を浄めること

कायेन मनसा बुद्ध्या केवलैरिन्द्रियैरपि ।
योगिनः कर्म कुर्वन्ति सङ्गं त्यक्त्वात्मशुद्धये ॥११॥

kāyena manasā buddhyā kevalairindriyairapi |
yoginaḥ karma kurvanti saṅgaṁ tyaktvātmaśuddhaye ||11||
身体により、意(マナス)により、知性により、また単に諸感官のみにより、
執着を捨てて、自己を浄めるために、ヨーガ行者たちは行為をなす。