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アーサナ

アーサナの至福

目まぐるしく変化をする季節の中で、アーサナの修練を通じ、集中的に自分自身の肉体を見つめることは、この変わり続ける物質界の姿をまじまじと見せつけられるように感じています。そしてその過程で見えるヨーガの真髄は、どんなものにも代えられない崇高なものとして、自分自身の内に深く気づきを与えていきます。
物質である肉体にある痛みや心地よさは常に変化を続けています。外の世界が大きく変化をする季節の変わり目においては、多くの人々がより強く、自分自身の肉体である小さな世界においてもその変化を感じていることと思います。それは痛みであったり、心地よさであったり、様々な波を日々の生活にも与えていきます。
アーサナの修練においては、その感覚器官が宿る肉体に深く集中するため、痛みも心地よさもよりはっきりと感じることがあります。そして感覚はとても強く、自己に様々なものを訴えます。それらと向き合うアーサナの修練の中で、感覚と自己を少しずつ切り離していく時、どんな時もそれを見つめている存在があることに気づく瞬間があります。
それはまるで、全てを否定して行く作業のようです。私はこの痛みでもなく、心地よさでもない。手でもなく足でもない。頭でもなければ、思考でもない。そこに残るのは、それを見つめている存在である至上者だけです。
エネルギーは心の向かうところへ変移します。心が痛みに向かえばエネルギーもそこへ向かい、痛みも増します。心が心地よさに向かえば、エネルギーもそこへ向かい心地よさが増していきます。心を感覚から切り離し、全てのエネルギーをその見つめる存在へと定める時、そこには至上者との強い一体が生み出されます。
全てを忘れ、ただ、見つめる存在となること。それは至上者と繋がり一体となる瞬間であり、それこそが最も至福を感じる私自身のアーサナの修練のように思います。移り変わる季節と、変化を続けるこの肉体の間で、決して変わらないその存在を見つける瞬間が今またここにあること、それに改めて至福を感じながら、この修練を続けていきたいと感じています。
(文章:ひるま)

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