バガヴァッド・ギーター第5章第21節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

बाह्यस्पर्शेष्वसक्तात्मा
bāhyasparśeṣvasaktātmā
バーヒヤスパルシェーシュヴァサクタートマー
外界との接触に執心しない者は

bāhya【形容詞】外側にある、〜の外側に位した;外の、外部の;他国の、外国の;種姓(階級)または共同社会から除外された、放逐された、〜の外にある、〜と接触する、〜の範囲外の、〜となんら関係のない
sparśeṣu【男性・複数・処格 sparśa√spṛśから派生)】[〜において、〜のなかで]接触、感触;感情、感覚;快感;触覚
asaktaā√sañjの過去受動分詞】〜にしがみつかない・執着しない・固執しない;無執着の;世俗を超越した;束縛のない
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[〜は、〜が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→bāhyasparśeṣvasaktātmā【男性・単数・主格、所有複合語】[〜は、〜が]外界との接触に執着しない自己、外界との接触に心が執着しないもの

विन्दत्यात्मनि यत् सुखम् ।
vindatyātmani yat sukham |
ヴィンダティヤートマニ ヤット スカム
自己の中に幸福を見出す

vindati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √vid】[彼は〜、それは〜]見出す、遭遇する、獲得する、取得する;所有する;探し出す、求める
ātmani【男性・単数・処格 ātman】[〜において、〜のなかで]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
yat【中性・単数・主格、関係代名詞 yad】〜であるもの、〜である人、〜であるとき
sukham【中性・単数・対格 sukha】[〜に、〜を]安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功

स ब्रह्मयोगयुक्तात्मा
sa brahmayogayuktātmā
サ ブラフマヨーガユクタートマー
彼は、ブラフマンのヨーガに専心し

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
brahmayoga【男性】ブラフマンのヨーガ、ブラフマンとの合一;叡知を養うこと
yukta√yujの過去受動分詞)】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[〜は、〜が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我

सुखम् अक्षयम् अश्नुते ॥
sukham akṣayam aśnute ||
スカム アクシャヤム アシュヌテー
不滅の幸福を得る

sukham【中性・単数・対格 sukha】[〜に、〜を]安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功
akṣayam【中性・単数・対格 akṣaya】不滅の、永遠の、破壊できない
aśnute【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √aś】[彼は〜、それは〜]到達する;達成する;遭遇する;捧げる;楽しむ

बाह्यस्पर्शेष्वसक्तात्मा विन्दत्यात्मनि यत्सुखम् ।
स ब्रह्मयोगयुक्तात्मा सुखमक्षयम् अश्नुते ॥२१॥

bāhyasparśeṣvasaktātmā vindatyātmani yatsukham |
sa brahmayogayuktātmā sukhamakṣayam aśnute ||21||
外界との接触に執心しない者は、自己の中に幸福を見出す。
彼は、ブラフマンのヨーガに専心し、不滅の幸福を得る。