バガヴァッド・ギーター第5章第24節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यो ऽन्तःसुखो ऽन्तरारामस्
yo ‘ntaḥsukho ‘ntarārāmas
ヨー ンタハスコー ンタラーラーマス
内に幸福あり、内に喜びある人

yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
antaḥsukhas【男性・単数・主格 antaḥsukha】内に幸福がある
antarārāmas【男性・単数・主格 antarārāma】内に歓喜がある、内に喜びをもつ

तथान्तर्ज्योतिर् एव यः ।
tathāntarjyotir eva yaḥ |
タターンタルジョーティル ヤハ
また、内に光明ある人

tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
antarjyotis【中性・単数・主格 antarjyotis】内に光明がある、内に光輝をもつ
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人

स योगी ब्रह्मनिर्वाणं
sa yogī brahmanirvāṇaṁ
サ ヨーギー ブラフマニルヴァーナン
かのヨーガ行者は、ブラフマンにおける涅槃に

sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
yogī【男性・単数・主格 yogin】[〜は、〜が]ヨーガ行者、修行者、実践者
brahmanirvāṇam【中性・単数・対格 brahmanirvāṇa】[〜に、〜を]ブラフマン(梵)の中に帰入すること、ブラフマンにおける涅槃、梵涅槃
※バラモン教におけるbrahmanと仏教におけるnirvāṇaとの合成語、梵への没入。(辻直四郎注)
※生前に解脱してもなお身体が残っている。死後に完全に解脱し、輪廻から脱すると考えられたようである。(上村勝彦注)

ब्रह्मभूतो ऽधिगच्छति ॥
brahmabhūto ‘dhigacchati ||
ブラフマブートー ディガッチャティ
ブラフマンと一体化し、彼は達する

brahmabhūtas【男性・単数・主格 brahmabhūta】ブラフマンとなる、ブラフマンに帰入する、ブラフマンと一体化する
adhigacchati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 adhi√gam】[彼は〜、それは〜]〜に行く、近づく、達する;入手する、獲得する;娶る、結婚する;見出す、発見する;完成する

योऽन्तःसुखोऽन्तरारामस् तथान्तर्ज्योतिरेव यः ।
स योगी ब्रह्मनिर्वाणं ब्रह्मभूतोऽधिगच्छति ॥२४॥

yo’ntaḥsukho’ntarārāmas tathāntarjyotireva yaḥ |
sa yogī brahmanirvāṇaṁ brahmabhūto’dhigacchati ||24||
内に幸福あり、内に喜びあり、そして内に光明あるヨーガ行者は、
ブラフマンと一体化し、ブラフマンにおける涅槃に達する。