バガヴァッド・ギーター第6章第15節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

युञ्जन्न् एवं सदा ऽत्मानं
yuñjann evaṁ sadā ‘tmānaṁ
ユンジャン エーヴァン サダー トマーナン
このように、常に自己を修練し

yuñjan【男性・単数・主格・現在分詞・使役活用 √yuj】[〜させている]〜に繋ぐ;接合する、結合する;(祭式を)行う;〜に(精神・思考)を集中する;精神を統一する、深く瞑想する;想起する、回想する
evam【副詞】このように、こんなふうに、そんなふうに
sadā【副詞】始終、常に、何時でも
ātmānam【男性・単数・対格 ātman】[〜に、〜を]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我

योगी नियतमानसः ।
yogī niyatamānasaḥ |
ヨーギー ニヤタマーナサハ
心を制御したヨーガ行者は

yogī【男性・単数・主格 yogin】[〜は、〜が]ヨーガ行者、修行者、実践者
niyata【過去受動分詞 ni√yam】(処格)に結ばれた;握りしめられた;阻止された、抑制された;禁止された、中断された;確定された、確立された、固定した;不変な、一定した;制限された;〜に専心する
mānasas【男性・単数・主格 mānasa】心、精神
→niyatamānasas【男性・単数・主格、所有複合語】心を制御した、意を統御した

शान्तिं निर्वाणपरमां
śāntiṁ nirvāṇaparamāṁ
シャーンティン ニルヴァーナパラマーン
心の平安に、究極の涅槃に

śāntim【女性・単数・対格 śānti】[〜に、〜を]心の静穏、心の平和;(火が)消えること;平和、好運、繁栄;寂静、寂滅;涅槃
nirvāṇa【中性】消滅;解消、究極の解放、絶対との一致;〜に専念すること;完全な解脱;完全な満足、至福;寂静、寂滅、安穏;涅槃
paramām【女性・単数・対格 parama】最も遠い、最も遠隔の、最も極端な、最後の;最高の、主な、第一位の;至高の、超越した;最も優秀な、最善の、最大の;最悪の;〜より良い、〜より大きな、〜より悪い
→nirvāṇaparamām【女性・単数・対格、同格限定複合語】[〜に、〜を]最高の至福、究極の涅槃

मत्संस्थाम् अधिगच्चति ॥
matsaṁsthām adhigaccati ||
マットサンスターム アディガッチャティ
私の状態に達する

mat【一人称・単数・従格、人称代名詞 mad】[〜から、〜より]私
saṁsthām【女性・単数・対格 saṁsthā】(―゜)と共に滞在、共に居住すること;形、外観;確立された秩序、標準、規則;状態、状況、本性 【形容詞】〜の形を持つ、〜として現れている
→matsaṁsthām【女性・単数・対格】[〜に、〜を]私と共に居ること、私の状態 【形容詞】私の姿を持つ、私として顕現する、私に依拠する、私に内在する
adhigaccati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 adhi√gam】[彼は〜、それは〜]〜に行く、近づく、達する;出会う、遭遇する;見出す、発見する;完成する;学習する、研究する、読む

युञ्जन्नेवं सदाऽत्मानं योगी नियतमानसः ।
शान्तिं निर्वाणपरमां मत्संस्थामधिगच्चति ॥१५॥

yuñjannevaṁ sadā’tmānaṁ yogī niyatamānasaḥ |
śāntiṁ nirvāṇaparamāṁ matsaṁsthāmadhigaccati ||15||
このように、常に自己を修練し、心を制御したヨーガ行者は、
涅槃を極致とし、私に内在する寂静に達する。