バガヴァッド・ギーター第7章第3節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

मनुष्याणां सहस्रेषु
manuṣyāṇāṁ sahasreṣu
マヌッシャーナーン サハスレーシュ
幾千もの人々のうち

manuṣyāṇām【男性・複数・属格 manuṣya】[〜らの、〜らにとって]人間;男;夫;[複数形]人類の祖先 【形容詞】人の;人々に適当な;人類に対して好意のある
sahasreṣu【中性・複数・処格 sahasra】[〜らにおいて、〜らのなかで]千(また大きな数または多量をあらわすのに用いられる);千頭の牡牛

कश्चिद् यतति सिद्धये ।
kaścid yatati siddhaye |
カシュチッド ヤタティ シッダイェー
稀な誰かは、成就に到達しようと努力する

kaścid【男性・単数・主格、不定代名詞、kim + cit】[〜は、〜が]誰か、誰かある人、何か、何かあるもの(ここでは、稀な〜)
yatati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √yat】[彼は〜、それは〜]立ち現れる、整列する;競う;(具格)と結合する;(処格)と結合されたいと努める、〜に到達しようと試みる;〜を得ようと努める、〜をしようと努める、〜に専念する、〜を切望する;尽力する;用心する;(対格)に予め備える
siddhaye【女性・単数・為格 siddhi】[〜に、〜のために]完成、遂行、履行、完全なる達成、成功;成就、解脱

यतताम् अपि सिद्धानां
yatatām api siddhānāṁ
さらに、努力して成就した人々のうち

yatatām【複数・属格 √yatの現在分詞】[〜している][〜らの、〜らにとって]立ち現れる、整列する;競う;(具格)と結合する;(処格)と結合されたいと努める、〜に到達しようと試みる;〜を得ようと努める、〜をしようと努める、〜に専念する、〜を切望する;尽力する;用心する;(対格)に予め備える
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお
siddhānām【男性・複数・属格 siddha】[〜らの、〜らにとって]先見者、予言者、魔術者、魔法使い;聖者 【形容詞】的中した;成就された、遂行・達成された、生じさせられた、果たされた、実現された、成功した

कश्चिन् मां वेत्ति तत्त्वतः ॥
kaścin māṁ vetti tattvataḥ ||
カシュチン マーン ヴェーッティ タットヴァタハ
稀な誰かは、真に私を知る

kaścid【男性・単数・主格、不定代名詞、kim + cit】[〜は、〜が]誰か、誰かある人、何か、何かあるもの(ここでは、稀な〜)
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
vetti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √vid】[彼は〜、それは〜]知る、理解する、思う
tattvatas(=tattvena)【副詞】実際は;真実に、正確に;全く

मनुष्याणां सहस्रेषु कश्चिद्यतति सिद्धये ।
यततामपि सिद्धानां कश्चिन्मां वेत्ति तत्त्वतः ॥३॥

manuṣyāṇāṁ sahasreṣu kaścidyatati siddhaye |
yatatāmapi siddhānāṁ kaścinmāṁ vetti tattvataḥ ||3||
幾千もの人々のうち、成就に到達しようと努力する者は稀であり、
努力して成就した人々でさえ、真に私を知る者は稀である。