バガヴァッド・ギーター第7章第8節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

रसो ऽहम् अप्सु कौन्तेय
raso ‘ham apsu kaunteya
ラソー ハム アプス カウンテーヤ
私は水における味である、アルジュナよ

rasas【男性・単数・主格 rasa】[〜は、〜が](草木の)汁、液、果汁シロップ;流動物、液体;水;(ある物の)本質、心髄;乳糜;水銀;一服の水薬、妙薬;一服の毒液;味、風味;味覚の対象物;味覚器官、舌;に対する賞味・嗜好・愛好・親愛;欲望;愛情;快楽、喜び;魅惑;情趣、情緒、情感
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
apsu【女性・複数・処格 ap】[〜らにおいて、〜らのなかで]水
kaunteya【男性・単数・呼格 kaunteya】[〜よ]クンティーの息子、アルジュナの別名

प्रभास्मि शशिसूर्ययोः ।
prabhāsmi śaśisūryayoḥ |
私は月と太陽の光である

prabhā【女性・単数・主格 prabhā】[〜は、〜が](輝き出ること)、壮麗、光輝、光、燦爛
asmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[私は〜]ある、存在する、実在する
śaśi(=śaśin)【男性】(兎を有する)、月
sūrya【男性】太陽;太陽神
→śaśisūryayas【男性・両数・属格】[〜の、〜にとって]月と太陽

प्रणवः सर्ववेदेषु
praṇavaḥ sarvavedeṣu
プラナヴァハ サルヴァヴェーデーシュ
全ヴェーダにおける聖音オームである

praṇavas【男性・単数・主格 praṇava】[〜は、〜が]聖音オーム
sarvavedeṣu【男性・複数・処格 sarvaveda】[〜らにおいて、〜らのなかで]全ヴェーダ、4つのヴェーダを読誦したブラフマン 【形容詞】あらゆる知識を有する、全ヴェーダを身につけた

शब्दः खे पौरुषं नृषु ॥
śabdaḥ khe pauruṣaṁ nṛṣu ||
シャブダハ ケー パウルシャン ヌリシュ
空における音、人々における力である

śabdas【男性・単数・主格 śabda】[〜は、〜が]音;声、調子、音調、騒音;語;語尾;名前、名称、題
khe【中性・単数・処格 kha】[〜において、〜のなかで]空虚なところ、穴;(特に人体の)孔、感覚器官;傷;車軸の穴;空気;天空、虚空
pauruṣam【中性・単数・主格 pauruṣa】男たること;男らしいこと;男らしい勇気・行為、剛勇、勇敢;力;人の身長;世代;男根 【形容詞】人間の;男らしい;プルシャに属するまたは関する
nṛṣu【男性・複数・処格 nṛ】[〜らにおいて、〜らのなかで]男;男性(文法);英雄;【複数形】男たち、人々、人類

रसोऽहमप्सु कौन्तेय प्रभास्मि शशिसूर्ययोः।
प्रणवः सर्ववेदेषु शब्दः खे पौरुषं नृषु॥८॥

raso’hamapsu kaunteya prabhāsmi śaśisūryayoḥ |
praṇavaḥ sarvavedeṣu śabdaḥ khe pauruṣaṁ nṛṣu ||8||
アルジュナよ、私は水における味である。私は月と太陽の光である。
全ヴェーダにおける聖音オームである。空における音、人々における力である。